「これが、あしたの常識。」② その超うす~~~い、つながりはアリなのか!?
前回に続き、ブラザーさんの「あしたのジョー」を使った宣伝を勝手に分析しま~す!(^o^)
ヨドバシ梅田のエスカレーターでは、キャッチコピーの「これが、あしたの常識。」しか、「あしたのジョー」とブラザーの新商品PRIVIOをつなぐ理屈のブリッジ(架け橋)が見当たりませんでした。消費者の「なんで、あしたのジョー?」という素朴な疑問への回答は、この現場では、このダジャレしかないわけです。
でもキャンペーンとして起用するからには、「なるほどー、この商品の、このセールスポイントだから、あしたのジョーかぁ!上手いこと考えたなー!さすがプロだよねー!」と、コピーでもっと消費者を納得させる理屈がないと、興味が商品につながっていきません。「あ、あしたのジョーだぁ!懐かしいねー!」で終わってしまいます。
でも、家電量販店のエスカレーターのラッピング広告で、ここまで打ち出しているということは、きっとブラザーのホームページで見れば、その理屈がわかりやすくなっているはずだ!その理屈を求めて、ちょっと、ブラザーさんのHPをのぞいて見ましょう!
ブラザーさんのHPです。やはり、トップページにPRIVIOと「あしたのジョー」あります。でもここでも「あしたの常識」以上のブリッジ理屈のことは書いてありません。ま、ここはスペースも限られているから仕方ないですよね。新商品のメインページにはあるでしょう。▶詳細はこちら、をクリックしてみます。
新商品PRIVIOのページのようです。あれ!?おかしいですね・・・。ここでも、トップページと同じく「あしたの常識」以外のコピーがありません。商品のラインナップがありますが、これでは何で「あしたのジョー」を使っているかずっと意味不明なままです。
う~ん、おっかしーなー?あちこちに目をやってみると、右上に「スペシャルコンテンツ」なるものがあります。「無料で楽しめるコンテンツがたくさん!!」と書いてあります。もしかしてここかな?クリックしてみましょう。
あ、ジョーだ!きっとここだな!でもそれなら、スペシャルコンテンツなんて言って他のコンテンツとまとめずにジョー専用の入り口を作っておかないとせっかくのキャンペーンが前のページで完結しているのかと思いますよねー。
吹き出しで「おっつぁん、おれにもプリントさせろってんだ」というジョーのセリフもあります。やっと近づいてきましたよ~。そうそう、そういう風に遊んでくれないといけませんよねー。でも、セリフは単なる替え歌のようなお遊びで、商品への落とし込みにはなっていません。そしてそれはやはりここでも見当たらない!あっれ~?だんだんデザオも不安になってきました。何にもないの・・・?
ふと右下に新たなコンテンツを見つけました。壁紙・スクリーンセーバーと広告ギャラリー。
そっかそっか、そりゃあ、せっかく「あしたのジョー」使うんだから、当然こういう広がりがあったほうがいいよね!上の、壁紙・スクリーンセーバーをクリックしてみます。
ふーん。「あしたのジョー」は好きだけど、あんまりスペシャル感のない壁紙だなぁ。ここまでに何度も見た広告用の画像じゃないか。壁紙用に少し凝った構成とか何もないのね・・・。(ちょっとガッカリ)戻って、下の、広告ギャラリーを見てみます。
ああっ!ボディコピー!ほとんどあきらめかけていたとき、こんな秘境とも言える奥地に求めていたボディコピーがありました!これで、PRIVIOとあしたのジョーがつながる理屈のブリッジが架かるかも!?どれどれ~・・・読者の皆さんもここはじっくり読んでみてくださいねー。
・・・・・(-_-)ハァ
”あした”を夢見て戦うジョーと丹下段平の生き様に重なるのは、ブラザーがプリンターに込めた”あした”への想い。常識を超えて進化するプリンター「PRIVIO」をカラフルで鮮やかなジョーたちがPRします。
うすい・・・、うす過ぎる・・・。確かに、キャッチコピーのダジャレだけでなく、もっと理屈があるはずだと探してきて、このボディコピーがそれに相当するもののはずなのですが、説得力が希薄過ぎる・・・。「ブラザーがプリンターに込めた”あした”への想い”」は何かもっと具体的に言ってくれよーと思ってしまいます。せめて「常識を超えて進化する」の部分くらいもっと具体的にPRIVIOのセールスポイントと絡めたら良かったのに・・・。
このページにはCM動画も埋め込まれてますので、一応チェックしてみました。丹下段平の声優がお世辞にも合っていないアンタッチャブル山﨑さんなのですが意味不明の軽さで、商品のことがぜんぜん頭に入ってきません。カラフルな「あしたのジョー」の話と商品がどう関係するのだろうという「?」が続いているのに、そこにザキヤマさんの声が加わって、飾る要素が多過ぎる!
あらためて商品の何をアピールしているのかに集中してCMを何度か再生しなおしてわかったのは、プリンターとしてのセールストークは下記の3つだということです。
1.小さいのに、高速プリント、高速スキャン
2.スリムボディでA3もできるよ(機種による)
3.パソコンなしでも年賀状がつくれるよ
総合的には1の「小さいのに、高速プリント、高速スキャン」で仕事が早いということが、売り文句のようです。
だったらせめて、矢吹ジョーも小柄なんですから、彼がグローブをつけてジャブを立て続けに打ってるシーンを使って「小さいのに、高速!」、相手をノックアウトしてマットに沈めてコーナーに戻るシーンで「小さいのに、仕事がはやい!」、矢吹ジョーの勝ちっぷりに驚いている観客の驚いた表情を引きで入れて「これが、あしたの常識。」としたほうが、「あしたのジョー」と商品のセールスポイントの絡めている意図がはっきりするのに・・・。
しかも、サイトのこんな奥地にボディコピーを入れず、もっと前面にださないとねー。でもきっと、超うす~いつながりを自覚しているからこそ、恥ずかしくてボディコピーを奥のほうに押しこめちゃったのかも・・・。
と、今日も勝手な分析を続けるデザオでした・・・。
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
スポンサーサイト
| 雑記 | 19:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑