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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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「これが、あしたの常識。」① その超うす~~~い、つながりはアリなのか!?

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画像はヨドバシカメラ梅田のエスカレーターです。ブラザーのプリンターの宣伝に「あしたのジョー」が使われていますね!

デザオは世代的にも、「あ!あしたのジョーだ!」とすぐに興味をそそられたので、懐かしいアニメを使ったキャンペーンは、そういう意味で成功してるのかもしれません。

でも、誰しも思いそうなことですが、今の若い人に「あしたのジョー」がどれほどわかるのでしょうか?さらに、この色使い。CMYKの原色などを多用してポップアートを意識したカラフルさ。

ちょっと気になったので、そう!例によって、独断と偏見で勝手に分析!


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「あしたのジョー」に限らず、懐かしいアニメを使った宣伝は結構ありますよね〜。古いアニメなのにCMに使う根拠はどうなってるんでしょうか。ちょっと代理店がクライアントであるブラザーに言いそうな、プレゼン上の理屈を想像してみましょう!

① モデルやタレントがニコッと笑ってるだけの広告より、インパクトがあり、話題性があります。きっとどこかのデザイナーがブログに書いたりするでしょう。

② 元の話は暗くシリアスな劇画タッチの物語ですが、登場人物のセリフなどをアレンジして、明るく演出することで、ユーモアのあるキャンペーンに変換することが出来ます。

③ アニメは色使いが暗いですが、今回はプリンターのCMに適したカラフルなポップアート調の色合いに変えて、地味な印象を払拭出来ます。

④ 購買力のある家族形成期のお父さんにアピールできます。1970年代を中心にアニメや映画化されていますが、2011年にも山下智久主演で実写映画化されています。広い世代に知られています。

⑤ ハリウッド映画を見てもわかるように、昔の名作を復活させてブランディングに活かす作戦は有効です。競合他社に取られないためにも、先にやりましょう!「あしたのジョー」と言えばブラザー!のイメージを定着させるのです。

ざっとこんな感じでしょうか。

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それでブラザーさんは、なんとなく納得してくれたとしても、問題は消費者が納得してくれるかどうかです。消費者には上のような長々としたプレゼンはできません。パッと見ただけで「なるほどね!」とピンとくるくらいの起用理由を感じてもらわないと、ルパン三世みたいな色に塗られた力石徹も成仏できませんよね。

せめてキャッチコピーか何かで上手く理屈の橋を渡さないと、意味不明の「あしたのジョー」起用になってしまいます。それが今回一番表面に出てきているのが、キャッチコピーの、「これが、あしたの常識。」です。「常識」の「常」の上にだけカタカナのルビで「ジョー」と入っています。

えっ!?それだけ?「あしたのジョー」と「ジョー識」をかけただけ?ダジャレ??

いやいや、まさか。まさかそれだけの超うす~いつながりだけで「あしたのジョー」を起用したとは考えにくい。。。「これが、あしたの常識。」と言っているからには、その「落とし込み」、つまりそのキャッチを受けてそこからより具体的なセールストークをしてくれないと納得できません。

そして、その具体的なセールストークが、「あしたからはこれが常識なんだ」と言えるくらい画期的な機能やデザインや価格や、何かあるはずです!

それはまた次回に・・・。

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