言葉には限界もある!そんなときはイメージサンプルだ!【曖昧さと戦え!③-1】
【曖昧さと戦え!】シリーズの第三弾です!
これまでの2回は、
【曖昧さと戦え!①】 印象を言葉にする練習が、君の打合せ能力をアップさせる!?(こちら)
【曖昧さと戦え!②】 有名なサンプル(例)で、印象を説明しよう!(こちら)
という記事でした。これはこれで、いずれもとても重要なスキルなのですが、今回はそれが通用しない場合の対処法です。
③言葉には限界もある!そんなときはイメージサンプルだ!
私が居た職場で「色出し」という言葉がありました。「色出し」とは、上司にプレゼンするための資料を、雑誌などの写真を探し、切り抜く作業のことです。あまり他で聞かないので古い言葉かもしれません。ラフやカンプに直接貼りこむレイアウト用の写真とは別に、あくまでプレゼンや打合せで、ピンポイントの情報を説明するための写真探しとも言えます。
当時、その職場のウルトラ厳しいマネージャーのFさんが、低い声でどすをきかして、よく「色出しわい!?」と部下にきいてました。「色出しわい?」とは「色出しはないんかい?」の脅し気味の短縮形です。
それで部下が「すみません、ちょっと時間がなくて・・・」とでも言おうものなら、Fさんの雷が落ちます。「オンドラ ボケ カス ナニユートンジャー サッサト ヤッテコンカイ ボーケー」 Fさんは別に真言宗じゃあないんですよ。ちょっと気が短いだけです。
それだけ聞くと大変に聞こえるかもしれませんが、Fさんの理屈は徹底しています。
例えば、色出しの必要性に関して、とても印象深く記憶しているシーンがあります。ADのKさんがある百貨店の広告のラフ数案を、大きなテーブルに並べて、Fさんに説明している場面です。
Fさんが何か質問をしたときに、Kさんは「この部分にはアラベスク模様をあしらいたいと思います」と言いました。アラベスク模様とは、イスラム教の装飾文様として有名な一種の唐草模様で、モスクの壁面装飾や、敷物、工芸品などに使われる幾何学模様です。
「それどんなんやねん?」Fさんの低い声は後半の語気が強く、あきらかに不機嫌そうです。Kさんは「アラベスク模様の中身ですか?」
と聞き返しました。それに食い気味でFさんは「だ~から、そのアラベスク模様の色出しはないんかい!」とさらに語気を強めました。
「はい、すみません・・・、アラベスクの色出しはありません」Kさんがそう言うと、Fさんは「ほな、どんなんかわかれへんやないか。」と不満そうです。いっつもそんな感じで話がなかなか前に進めてもらえないKさんが、ちょっと笑いも浮かべながら、「でもアラベスク模様はだいたいイメージが決まってるじゃないですかー」と言いました。
そこでFさんの名セリフです。
「お前の思ってるアラベスク模様が、俺の思ってるアラベスク模様と同じわけがあれへん!」
背中で聞いていたデザオも思わず「そりゃ、そうだ。」と思いましたよ。アラベスク模様がだいたいイメージが決まっているなんて乱暴な話です。それこそ膨大な種類のアラベスク模様があるはずです。
そして、Fさんは「色出し持ってきてまた見せて」と言い残し、プイッと立ち上がり、自分のデスクに戻ろうとしました。Kさんは慌てて「いやあの、もう今日中にOKをいただかないとスケジュールが間に合わないんです・・・」と、すがるように言いました。
Fさんはそれを最後まで聞かず、「オンドラ ヤッカーシーワ ソンナモン オマエノツゴーヤナイカ シルカーボケー」と言い放ち、デスクに戻るとカバンを持って「ほな帰るでー」と会社を出てしまいました。念のためもう一度言いますが、Fさんは別に真言宗じゃあないんですよ。
長くなっちゃったので、続きはまた明日・・・(笑)
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例えば、色出しの必要性に関して、とても印象深く記憶しているシーンがあります。ADのKさんがある百貨店の広告のラフ数案を、大きなテーブルに並べて、Fさんに説明している場面です。
Fさんが何か質問をしたときに、Kさんは「この部分にはアラベスク模様をあしらいたいと思います」と言いました。アラベスク模様とは、イスラム教の装飾文様として有名な一種の唐草模様で、モスクの壁面装飾や、敷物、工芸品などに使われる幾何学模様です。
「それどんなんやねん?」Fさんの低い声は後半の語気が強く、あきらかに不機嫌そうです。Kさんは「アラベスク模様の中身ですか?」
と聞き返しました。それに食い気味でFさんは「だ~から、そのアラベスク模様の色出しはないんかい!」とさらに語気を強めました。
「はい、すみません・・・、アラベスクの色出しはありません」Kさんがそう言うと、Fさんは「ほな、どんなんかわかれへんやないか。」と不満そうです。いっつもそんな感じで話がなかなか前に進めてもらえないKさんが、ちょっと笑いも浮かべながら、「でもアラベスク模様はだいたいイメージが決まってるじゃないですかー」と言いました。
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「お前の思ってるアラベスク模様が、俺の思ってるアラベスク模様と同じわけがあれへん!」
背中で聞いていたデザオも思わず「そりゃ、そうだ。」と思いましたよ。アラベスク模様がだいたいイメージが決まっているなんて乱暴な話です。それこそ膨大な種類のアラベスク模様があるはずです。
そして、Fさんは「色出し持ってきてまた見せて」と言い残し、プイッと立ち上がり、自分のデスクに戻ろうとしました。Kさんは慌てて「いやあの、もう今日中にOKをいただかないとスケジュールが間に合わないんです・・・」と、すがるように言いました。
Fさんはそれを最後まで聞かず、「オンドラ ヤッカーシーワ ソンナモン オマエノツゴーヤナイカ シルカーボケー」と言い放ち、デスクに戻るとカバンを持って「ほな帰るでー」と会社を出てしまいました。念のためもう一度言いますが、Fさんは別に真言宗じゃあないんですよ。
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| デザインの基本(実践編) | 18:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
撮影用にラフ作る時は雑誌やパンフレットから切り抜いてイメージを作ります。
そんなポーズのモデルおるかーい!とか必死で資料をひっくり返しながらも、結構その作業が勉強になります。
それを色出しというか分かりませんが、春夏秋冬、老若男女、古今東西の色んな資料を集めとくクセは必要だな〜と最近本当に思います。
| RQSPS+2 | 2014/08/07 21:07 | URL |