【曖昧さと戦え!①】 印象を言葉にする練習が、君の打合せ能力をアップさせる!?
普段私たちは、学校や職場や街中で、たくさんのビジュアルコミュニケーションにさらされてますよね~!
コミュニケーションは視覚、聴覚、嗅覚ほか、いろんなチャンネルで伝わってきますが、ビジュアルコミュニケーションとは、視覚で伝わってくる情報のことです。
ですから、広告などのグラフィックデザインされたものに限らず、風景、人々、お店、電車、パソコン、ありとあらゆるものが、ビジュアルコミュニケーションしてきてるっていうわけなんです。
それらの情報を受け取ったときに、心の中に湧き上がるイメージ、それが「印象」です。辞書では、「対象が、人の心に与える感じ」などと書かれています。カッコイイ!カワイイ!ダッサー!などという感想もまさに「印象」なんです。
あなたは、自分が感じた「印象を」言葉にして人に説明できますか?もしそれがスムーズに出来るようになれば、デザインの打合せにおおいに役立ちますし、プレゼンターとしては最高の武器となりますよ!
たとえば・・・。
あなたがデザインの打合せをしていると仮定しましょう!従来のデザインを変えて、新しい、もっといいものにしてほしいという依頼を受けている真っ最中だとしましょう!
既存のデザインの問題点に共感を示すときも、新しいデザインをどういった方向性にするかを話し合っているときも、「印象」を語ることは、相手の人にとって安心感や信頼感を生み出します。
「そうそう!そーなんだよ。よくわかってるじゃないか」
「この曖昧な気持ちをよく表現してくれた、そういうことが伝えたかったんですよー!」
「そこそこ!そこが問題だったんだよー」
デザイナーの説明が、かゆいところに手が届くような説明なら、相手はほっとします。なぜなら、デザインの打合せって、ほんとーーーに、抽象的で曖昧なことが多いんですよ。デザイナー本人でさえ上手く表現できないのに、クライアントである「デザイナーじゃない人」がデザインに関して、「こんな風にしてほしい」「こんなイメージです」ということをデザイナーに説明するのは、とても難しいことです。
「デザインの打合せの曖昧さ」と戦う方法
これから、何回かの記事に分けて、(ときには記事がとびとびになるかもしれませんが)この、「デザインの打合せの曖昧さ」と戦う方法について書いていきたいと思います!
①「自分の印象を言葉にする」
初回の今日は、「自分の印象を言葉にする」です。
レイアウト上の問題が目立つとすれば、こんなボキャブラリーが役立つでしょう。
「パラパラしてますねー」「締りがないなー」「メリハリがないなー」「散漫な印象ですね」「文字組が雑だな~」・・・
色の問題なら、こんなボキャブラリーが役立つでしょう。
「派手すぎます」「地味すぎます」「色が強すぎます」「色が弱すぎます」「いろんな色を使いすぎてチラチラしますね」「暗いよ」・・・
しかしこれは序の口ですよね。これらの言葉でも共感を呼べますが、もっと上級者編ではこのようになります。
「これは安い居酒屋っぽいので、もっとバール風にしましょう」「お祭り感はわかりますが少し田舎の商店街みたいなので、もっと都会的なお祭り感にしましょう」「アンダーグラウンドな感じはしますが、エロい感じが足りないですね。もっとセクシーなニュアンスがあったほうがいい」「SFチックではありますが、どれもレトロですねー。もっとロマンチックでドラマチックな宇宙感を打ち出してもいいんじゃないですか」
何やロマンチックでドラマチックな宇宙感って!(笑) 自分で書いてて笑ってしまいます。。。(^_^;) でも実際打合せでは、こんな言葉がよく飛び交います。
お気づきですか?「・・・っぽい」「・・・風」「・・・感」「・・・みたい」「・・・的」「・・・な感じ」「もっと・・・な」「・・・チック」「アンダーグラウンド(な)」「セクシー(な)」「レトロ(な)」「エロ(い)」 これらは形容詞か、形容詞的な言葉です。
「印象」を説明できるようにするためには、おもにこのような形容詞的な表現のボキャブラリーをどんどん増やしましょう!
何を見ても「カワイイ~!」か「ビミョー・・・」しか言えなくては、いかにもお馬鹿さんみたいでかっこ良くありませんよ(笑)普段から意識して、自分の言葉で説明する癖を付けましょう!
「このレストランの印象は・・・北欧風だけどあまり田舎くさくならないように意識しているな」とか、「あの人のファッションは80年代風のタイトパンツだけど、ヘアスタイルはヒッピー風の異色コラボだわ」とか、多少的外れでも間違っていても構いません。とにかく、自分の印象を言葉にして説明することに挑戦してみましょう!
最初のうちは、「なんか変」「違和感がある」「ちょっと違う」「よくない」などくらいしか言えなくて、もどかしい思いをするかもしれませんし、上手く表現できないかもしれません。その説明のレベルを上げるのです。雑誌を読むときも、ちょっとコピーの中の形容詞に注目するだけで全然違います。
「なんか変」→「モダンなデザインなのに、このフォントだけ牧歌的で変」。
「違和感がある」→「メインターゲットが女性なのに、オトコっぽい語り口調が違和感あるわ」。
「ちょっと違う」→「コンセプトで伝えたかったことと違うことのほうが伝わっている」。
「よくない」→「情報が整理されていないのが素人くさい印象になっている」
どうでしょう?ある程度、おとなになったら、「そんな国語の授業みたいなこと、バカバカしくてやってられないよ」と思うかもしれませんね。でも、ボキャブラリーを増やす努力をした学生さんのプレゼン能力は格段に向上するんです。
さらに、当然と言えば当然ですが、曖昧な「印象」を説明する力が上がってくると、きっと自信がつくのでしょう。目に見えて発言がしっかりし、信頼感がアップしてきます。
まとめ
今日は、2つのポイントがあります。1つは、普段自分が受け取っているビジュアルコミュニケーションに敏感になること。もう1つは、それによってもたらされた「印象」を言葉にして説明できるよう意識して練習すること。です!
「父さん!強い妖気と、強い印象を感じます!」
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「この曖昧な気持ちをよく表現してくれた、そういうことが伝えたかったんですよー!」
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デザイナーの説明が、かゆいところに手が届くような説明なら、相手はほっとします。なぜなら、デザインの打合せって、ほんとーーーに、抽象的で曖昧なことが多いんですよ。デザイナー本人でさえ上手く表現できないのに、クライアントである「デザイナーじゃない人」がデザインに関して、「こんな風にしてほしい」「こんなイメージです」ということをデザイナーに説明するのは、とても難しいことです。
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これから、何回かの記事に分けて、(ときには記事がとびとびになるかもしれませんが)この、「デザインの打合せの曖昧さ」と戦う方法について書いていきたいと思います!
①「自分の印象を言葉にする」
初回の今日は、「自分の印象を言葉にする」です。
レイアウト上の問題が目立つとすれば、こんなボキャブラリーが役立つでしょう。
「パラパラしてますねー」「締りがないなー」「メリハリがないなー」「散漫な印象ですね」「文字組が雑だな~」・・・
色の問題なら、こんなボキャブラリーが役立つでしょう。
「派手すぎます」「地味すぎます」「色が強すぎます」「色が弱すぎます」「いろんな色を使いすぎてチラチラしますね」「暗いよ」・・・
しかしこれは序の口ですよね。これらの言葉でも共感を呼べますが、もっと上級者編ではこのようになります。
「これは安い居酒屋っぽいので、もっとバール風にしましょう」「お祭り感はわかりますが少し田舎の商店街みたいなので、もっと都会的なお祭り感にしましょう」「アンダーグラウンドな感じはしますが、エロい感じが足りないですね。もっとセクシーなニュアンスがあったほうがいい」「SFチックではありますが、どれもレトロですねー。もっとロマンチックでドラマチックな宇宙感を打ち出してもいいんじゃないですか」
何やロマンチックでドラマチックな宇宙感って!(笑) 自分で書いてて笑ってしまいます。。。(^_^;) でも実際打合せでは、こんな言葉がよく飛び交います。
お気づきですか?「・・・っぽい」「・・・風」「・・・感」「・・・みたい」「・・・的」「・・・な感じ」「もっと・・・な」「・・・チック」「アンダーグラウンド(な)」「セクシー(な)」「レトロ(な)」「エロ(い)」 これらは形容詞か、形容詞的な言葉です。
「印象」を説明できるようにするためには、おもにこのような形容詞的な表現のボキャブラリーをどんどん増やしましょう!
何を見ても「カワイイ~!」か「ビミョー・・・」しか言えなくては、いかにもお馬鹿さんみたいでかっこ良くありませんよ(笑)普段から意識して、自分の言葉で説明する癖を付けましょう!
「このレストランの印象は・・・北欧風だけどあまり田舎くさくならないように意識しているな」とか、「あの人のファッションは80年代風のタイトパンツだけど、ヘアスタイルはヒッピー風の異色コラボだわ」とか、多少的外れでも間違っていても構いません。とにかく、自分の印象を言葉にして説明することに挑戦してみましょう!
最初のうちは、「なんか変」「違和感がある」「ちょっと違う」「よくない」などくらいしか言えなくて、もどかしい思いをするかもしれませんし、上手く表現できないかもしれません。その説明のレベルを上げるのです。雑誌を読むときも、ちょっとコピーの中の形容詞に注目するだけで全然違います。
「なんか変」→「モダンなデザインなのに、このフォントだけ牧歌的で変」。
「違和感がある」→「メインターゲットが女性なのに、オトコっぽい語り口調が違和感あるわ」。
「ちょっと違う」→「コンセプトで伝えたかったことと違うことのほうが伝わっている」。
「よくない」→「情報が整理されていないのが素人くさい印象になっている」
どうでしょう?ある程度、おとなになったら、「そんな国語の授業みたいなこと、バカバカしくてやってられないよ」と思うかもしれませんね。でも、ボキャブラリーを増やす努力をした学生さんのプレゼン能力は格段に向上するんです。
さらに、当然と言えば当然ですが、曖昧な「印象」を説明する力が上がってくると、きっと自信がつくのでしょう。目に見えて発言がしっかりし、信頼感がアップしてきます。
まとめ
今日は、2つのポイントがあります。1つは、普段自分が受け取っているビジュアルコミュニケーションに敏感になること。もう1つは、それによってもたらされた「印象」を言葉にして説明できるよう意識して練習すること。です!
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| デザインの基本(実践編) | 15:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
デザイナーになってみると、先生が言ってたこれを本当に実感します._.
安いチラシみたいって言われてガーンとなって、でも180度印象変えたらほめられたり。
イラストレーターさんへの伝え方も難しいです。
先輩から伝えてもらうと、あーなるほど!ってすぐ伝わったりします。
| RQSPS+2 | 2014/08/04 23:48 | URL |