広告の中でタイポグラフィの果たす役割は・・・ギガント大切!
昨日の記事では、タイポグラフィという言葉の「意味」を書きましたので、今日はタイポグラフィが広告で果たす「役割」について書きたいと思いますー。
仕事でグラフィックデザインをするとき、ほとんどの媒体でタイポグラフィは絡みますよね?絡まないもの、ちょっと考えてみてください。何がありますー?
ちょっと思い巡らせても、色か絵柄しかないラッピングペーパー、キャラクターデザイン、テキスタイルデザイン・・・かなぁ~。まだあるかもしれないけど、それくらいしかぱっと思い浮かびません。
それくらいほとんどの制作物にタイポグラフィ(文字のデザインやレイアウト)は、絡んでくるというわけです。なぜか?考えてみると、これめちゃくちゃ広告の本質的な話になりそうです。
広告のルーツを考えてみる
世界でもっとも古い広告には諸説あって、トルコの売春宿のサインと絵だとか、バビロニアの店先に掲げられた看板だとか、いろいろ言われています。日本でも、役所の立て札だとか、人探しの札だとか、いろいろ説があるようです。
実際どれが最古だったかは別にして、広告のルーツとしておおむね共通しているのは、「看板」だということですね!
「テーベはこちら→」という道案内の札かもしれないし、「オイル塗ります」「髪切ります」というお店のサービス紹介かもしれないし、「桔梗屋」「越前屋」という店の名前かもしれませんけど、看板です。
看板を出す心理は、不特定多数の人に、あることを「伝えたい」という狙いです。そうです、このブログの初期に書いた「コンセプト」ですよね。何かを伝えたいから、それを絵にしたり文字にしたりして、目立つところに吊ったり、立てたりしたのです。
そのコミュニケーションが知識人対象なら、文字だけでいいでしょう。でももし、大衆の識字率が低くて文字が読んでもらえないなら、文字だけでなく、絵やマークを足してさらにわかりやすくするでしょうね。いずれにせよ、コミュニケーションの中心的役割を担うのが「文字」なのです。
現代でも、お店の看板にはデザインされたロゴが掲げられています。ショッピングペーパーバッグにも、絵柄とともにロゴが印刷されています。店員さんのエプロンにも刺繍でロゴが縫われています。
広告は、タイポグラフィが主役
そもそもなんのために看板を出すのか?現代に置き換えて考えたら、なんのためにWebサイトを作るのか?なんのためにパンフレットを作るのか?なんのためにこの広告を作るのか?
何か伝えたいことがあるからですよね?ほとんどの場合、伝えたいことの主役は、情報です。情報は文字によるコミュニケーションが必要です。つまり、広告とはほとんどの場合、タイポグラフィが主役なんです。
このことは、デザインの勉強を志す多くの学生さんに警鐘を鳴らすはずです。ついつい広告はビジュアルが主役で、誌面や画面の8割を占め、コピーや情報は空いている隙間に後から添えるようにレイアウトするような脇役とイメージしていませんか?違いますよ。広告は、タイポグラフィが主役です。
ついつい、絵が好きだからデザイナーになった。写真が好きだから、漫画が好きだから。そういう人ほど、ビジュアルが主役だと勘違いしがちです。タイポグラフィが主役だと聞いて、反感すら覚えたりするかもしれませんね(笑)
でも、広告には、何ならイラストも写真もいらない。真っ白な誌面や画面の真ん中に、1行だけ伝えたいことが文字で書いてあれば、広告はその基本的な機能、目的を達成できるのです。
「そうか!あの媒体も、このデザインも、もともとは文字だけでいいんだ!」この発想の転換ができれば、商業デザインのヒントが見えてくる!・・・はず!
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看板を出す心理は、不特定多数の人に、あることを「伝えたい」という狙いです。そうです、このブログの初期に書いた「コンセプト」ですよね。何かを伝えたいから、それを絵にしたり文字にしたりして、目立つところに吊ったり、立てたりしたのです。
そのコミュニケーションが知識人対象なら、文字だけでいいでしょう。でももし、大衆の識字率が低くて文字が読んでもらえないなら、文字だけでなく、絵やマークを足してさらにわかりやすくするでしょうね。いずれにせよ、コミュニケーションの中心的役割を担うのが「文字」なのです。
現代でも、お店の看板にはデザインされたロゴが掲げられています。ショッピングペーパーバッグにも、絵柄とともにロゴが印刷されています。店員さんのエプロンにも刺繍でロゴが縫われています。
広告は、タイポグラフィが主役
そもそもなんのために看板を出すのか?現代に置き換えて考えたら、なんのためにWebサイトを作るのか?なんのためにパンフレットを作るのか?なんのためにこの広告を作るのか?
何か伝えたいことがあるからですよね?ほとんどの場合、伝えたいことの主役は、情報です。情報は文字によるコミュニケーションが必要です。つまり、広告とはほとんどの場合、タイポグラフィが主役なんです。
このことは、デザインの勉強を志す多くの学生さんに警鐘を鳴らすはずです。ついつい広告はビジュアルが主役で、誌面や画面の8割を占め、コピーや情報は空いている隙間に後から添えるようにレイアウトするような脇役とイメージしていませんか?違いますよ。広告は、タイポグラフィが主役です。
ついつい、絵が好きだからデザイナーになった。写真が好きだから、漫画が好きだから。そういう人ほど、ビジュアルが主役だと勘違いしがちです。タイポグラフィが主役だと聞いて、反感すら覚えたりするかもしれませんね(笑)
でも、広告には、何ならイラストも写真もいらない。真っ白な誌面や画面の真ん中に、1行だけ伝えたいことが文字で書いてあれば、広告はその基本的な機能、目的を達成できるのです。
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| デザインの基本(実践編) | 18:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
僕も勉強しはじめたころ、いや、してからもビジュアルのインパクトばっかりに目がいってました。笑
仕事で携わってはじめて奥深さを知りました。
どんな書体で、どんな色で、どんな大きさで、などなど考えても答えがでないので、いまだ悩んでいます。
最終は原点に帰って、見やすいか、だとか伝わりやすいか、というところになっています。
制作に時間がかかるほど盲目になっていく感じです。
| デザたまご | 2014/07/24 23:19 | URL |