【Q&A】社長のデザインがダサい。デザイン力向上のためには転職した方がいい?
これはけっこう深刻な問題です。
卒業生Sさん(女性/20代半ば)は、京都のとあるデザイン事務所に就職しました。社長(男性/50代前半)と先輩デザイナー(女性/アラサー)とSさんの3人の小さな事務所でした。
デザイン業界では元々フリーランスでひとりで仕事をしている人が多く、2、3人でやっているという事務所もとても多いです。Sさんの就職先もそんな事務所のひとつです。
先輩はデザイナーとしては尊敬できる人で、Sさんから見て、デザインするもののクオリティも高かったのですが、残念ながら、Sさんの就職後1年ほどで退職したそうです。
社長とSさんの二人だけの事務所になってしまいました。
Sさんによると、問題は社長のデザインがダサいということでした。性格はいい人で、優しく気さくで、営業に頑張っているらしいのですが、デザインのアドバイスが全然ピンと来ない・・・。社長がデザインしたというものを見せてもらっても、ベタなデザインで素人くさいなーと思ってしまう。
もともと、社長は印刷会社でデザイナーをしていたので、デザインソフトの操作や印刷に関する技術的な知識や方法は良く知っているのですが、デザインのクオリティに関しては、先輩女性デザイナーに頼りきっていたようなのです。
その先輩女性デザイナーも社長のデザインは良くないとわかっていて、その分自分が頑張ってあげないとと思っていたらしいのですが、理由は知りませんが結局辞めることになりました。
その先輩がいない今、まだまだ新人のSさんが頑張らないといけないのですが、Sさんは自分のデザイナーとしての成長を考えると、デザインに厳しいアドバイスや指導が欲しいのです。まー、気持ちは良く理解できますよね。しかし就職後1年ほどで辞めるのもどうかと思い、またこの社長をひとり残すのも気が引けるということを、悶々と考えているという状態です。
「だから、モチベーションが下がってるんです・・・。性格はすっごい、いい人なんですよ!なんですけどねー・・・。」
小さな事務所はちょっとした家族みたいになる
別にデザイン事務所に限ったことではないと思うのですが、建築事務所であろうと、弁護士事務所であろうと、少人数の事務所はちょっとした家族みたいになってしまいますよね。
たとえば社長が怒りっぽい、意見がネガティブ、話が長い、声がでかい、お局様がいて何かとうるさい、いびってくる、後輩がアホすぎる、生意気すぎる、などなど、直接スキルと関係ない性格や人間性を、家族のようにありのまま受け入れていくしかないのが世の常です。
癖のある上司や同僚も、家族のようなものだと思えば、愛情も湧いてきます。たしかビブレのバレンタインデーの広告だったと思いますが、「オジサンも、父だと思えば、みなかわいい。」というキャッチコピーがありました。
仮に男性の社長がいて、その人をお父さんだとしましょう。お父さんが、たとえ話が長くても、声が大きくても、とても仕事が出来る人だ。私は、この人について勉強したい。あるいは、この人のやろうとしていることを助けていきたい。そう思えれば、デザインスキルのない社長でも良いのです。
なぜなら、その社長(お父さん)が成そうとしている事業を助けるために、Sさんがもっと外に目をやりデザインの勉強をすることで、社長に貢献していくという発想に切り替えられるのですから。
また逆に、世の中では、たとえ家族でも、反目する関係もあります。お父さんは間違っている、私は私のやり方で生きたいと思えば、たとえ親子の縁を切ってでも、自分の進みたい道を行くしかないのです。
家族みたいになるけど、家族ではない(笑)
小さな事務所の人間関係は、家族みたいになるけど、実は家族ではありません。←あ、とうに気づいてました?家族よりも、もっと縛りの弱い人間関係の中で、若い人材を引き止める魅力やメリットを提示できない社長は、やはりそれまでなのです。
この卒業生Sさんの悩みは、自分が職業として成長したいとのぞんでいる「デザイナーとしての指導が社長に期待できない」ということです。でももし、社長のデザインがダサくても、世の中に素晴らしい貢献をしている、この事業は人の役に立つ、あるいは将来めっちゃ儲かりそうだ!など、そのSさんを引き止める魅力があればいいのです。
それが提示できない場合は、若いSさんはその事務所を離れざるを得ません。時間の問題でしょう。Sさんは、デザイナーという肩書きを得たことで満足しているわけでなく、スキルを向上させたいという欲求が高いからです。
そして、その部分をあきらめてでも社長を応援したいと思わせるほどの提示がないということなのですから。
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Sさんによると、問題は社長のデザインがダサいということでした。性格はいい人で、優しく気さくで、営業に頑張っているらしいのですが、デザインのアドバイスが全然ピンと来ない・・・。社長がデザインしたというものを見せてもらっても、ベタなデザインで素人くさいなーと思ってしまう。
もともと、社長は印刷会社でデザイナーをしていたので、デザインソフトの操作や印刷に関する技術的な知識や方法は良く知っているのですが、デザインのクオリティに関しては、先輩女性デザイナーに頼りきっていたようなのです。
その先輩女性デザイナーも社長のデザインは良くないとわかっていて、その分自分が頑張ってあげないとと思っていたらしいのですが、理由は知りませんが結局辞めることになりました。
その先輩がいない今、まだまだ新人のSさんが頑張らないといけないのですが、Sさんは自分のデザイナーとしての成長を考えると、デザインに厳しいアドバイスや指導が欲しいのです。まー、気持ちは良く理解できますよね。しかし就職後1年ほどで辞めるのもどうかと思い、またこの社長をひとり残すのも気が引けるということを、悶々と考えているという状態です。
「だから、モチベーションが下がってるんです・・・。性格はすっごい、いい人なんですよ!なんですけどねー・・・。」
小さな事務所はちょっとした家族みたいになる
別にデザイン事務所に限ったことではないと思うのですが、建築事務所であろうと、弁護士事務所であろうと、少人数の事務所はちょっとした家族みたいになってしまいますよね。
たとえば社長が怒りっぽい、意見がネガティブ、話が長い、声がでかい、お局様がいて何かとうるさい、いびってくる、後輩がアホすぎる、生意気すぎる、などなど、直接スキルと関係ない性格や人間性を、家族のようにありのまま受け入れていくしかないのが世の常です。
癖のある上司や同僚も、家族のようなものだと思えば、愛情も湧いてきます。たしかビブレのバレンタインデーの広告だったと思いますが、「オジサンも、父だと思えば、みなかわいい。」というキャッチコピーがありました。
仮に男性の社長がいて、その人をお父さんだとしましょう。お父さんが、たとえ話が長くても、声が大きくても、とても仕事が出来る人だ。私は、この人について勉強したい。あるいは、この人のやろうとしていることを助けていきたい。そう思えれば、デザインスキルのない社長でも良いのです。
なぜなら、その社長(お父さん)が成そうとしている事業を助けるために、Sさんがもっと外に目をやりデザインの勉強をすることで、社長に貢献していくという発想に切り替えられるのですから。
また逆に、世の中では、たとえ家族でも、反目する関係もあります。お父さんは間違っている、私は私のやり方で生きたいと思えば、たとえ親子の縁を切ってでも、自分の進みたい道を行くしかないのです。
家族みたいになるけど、家族ではない(笑)
小さな事務所の人間関係は、家族みたいになるけど、実は家族ではありません。←あ、とうに気づいてました?家族よりも、もっと縛りの弱い人間関係の中で、若い人材を引き止める魅力やメリットを提示できない社長は、やはりそれまでなのです。
この卒業生Sさんの悩みは、自分が職業として成長したいとのぞんでいる「デザイナーとしての指導が社長に期待できない」ということです。でももし、社長のデザインがダサくても、世の中に素晴らしい貢献をしている、この事業は人の役に立つ、あるいは将来めっちゃ儲かりそうだ!など、そのSさんを引き止める魅力があればいいのです。
それが提示できない場合は、若いSさんはその事務所を離れざるを得ません。時間の問題でしょう。Sさんは、デザイナーという肩書きを得たことで満足しているわけでなく、スキルを向上させたいという欲求が高いからです。
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| 広告とデザイン業界 | 18:18 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
少人数、という共通点に
思わず読み込んでしまいました!
同じような人がいることに少し安心←
学校では仲良く楽しく
課題のことを考える日々でしたが、
デザインうんぬんの前に
人間関係って大変だなあと
社会に揉まれて感じる日々です。
| | 2014/07/23 09:21 | URL |