【デザオ失敗談】完璧な寝坊による遅刻とは、この事だーッ!(≧◇≦)
ブログを書いていて、ふと思ったのが、「これじゃあ、なんだかデザオがめっちゃ完璧な人みたいに見えないか?」ということです。
振り返って考えてみると、私は専門学校で講師をするときに、生徒の信頼を得るために、たしかに無意識のうちにしっかりした先生を演じていると思います。しかし、誰でもそうであるように、完璧な人なんていませんし、普段からしっかりしているとも思っていません。
なのに、このブログでえらそうなことを言っているうちに、えらくバーが上がっているんじゃないかと心配になってきたわけです。私が、ああですよ、こーですよと言えるのは、失敗したことがあるからこそです。そこで、今日はデザオの失敗談をひとつご紹介しますよー。
きっと、学生さんたちにも共感してもらえるであろう典型的な失敗。そう、寝坊です~。
企業の宣伝部でデザイナーをしていた頃のことです。
家具の催事の新聞10段と7段と5段広告を担当していました。ワンビジュアルではなく、ラインナップ型の広告で、家具の撮影が30カットほど必要でした。モデルは無しでしたが、コーディネートのインテリア小物や食器のセッティングが必要で、効率よく撮影することが大事でした。
プレゼンも無事終わり、カメラマン、物専門のスタイリストとの撮影打合せも終え、あとはスタジオでどっぷり1日8:30~18:00頃まで撮影という予定でした。
私が担当している仕事はその広告以外にも複数あり、翌日に撮影を控えながらも(いや、撮影で丸1日いないからこそ)、他の仕事を事前に済ましておく必要があり、深夜遅くまで残業していました。それでも徹夜にはならず3時にはタクシーに乗って帰路へとついたのです。
当時はだいたい毎月2回ペースでファッションを中心とした撮影立会いがあり、あちこちのスタジオにでかけることがありました。しかし、その日は家具のみの撮影で、モデルも無し。モデルがないということは、ヘアメイクさんやスタイリストさんもブッキングがありません。慣れたカメラマンと物のスタイリスト、家具担当のバイヤーと、私という少人数での撮影です。正直、気楽でした。
深夜に帰宅したとは言え、2、3時間は寝れると思いました。その撮影の前、数日間も睡眠不足の日々が続いてはいましたが、明日は撮影だけを考えればいいということで、翌日へのプレッシャーは少なかったのです。
でも結果的にはその楽な気持ちが、緊張感を欠くことになったのでしょう・・・。
リーーーーーン!!というけたたましい目覚ましに叩き起こされ、ぐったりと起きるはずだった撮影当日、なぜか妙にすっきりとした体調の良さを感じながら、自然と目が開きました。妙に爽やかな日差しの中で目を開けて、まず思ったのは「アレ?」ということです。えらく窓の外が明るいな・・・。そしてじょじょに嫌な予感が全身に押し寄せ、ふと目覚まし時計に目をやると、午後3時です。
そーです。とっても静かで穏やかな午後3時です。遠くで子供の遊び声が聞こえます。しばらくは、何かの間違いだと思いました。今日は撮影じゃない、今日は休日で明日が撮影だよな!?と自分にたずねます。もし自分が寝坊したなら、カメラマンか同僚から、「どうして来ないんだー!」と電話が鳴っているはずだ・・・。ちなみに当時は携帯電話がありません。固定電話のみです。
布団に入ったまましばらくそんなことが頭のなかをぐるぐると回っています。いやしかし、俺は昨晩、「明日は撮影立会いに行かなくちゃ」と思ってあの仕事とこの仕事を片付けていたな・・・。ほとんどボーン・アイデンティティーのマッド・デイモンみたいに、自分の記憶を探っているうちに、だんだんと目が覚めてきました。
掛け布団をガバッとはぎとり、固定電話へ駆け寄ると、留守電が4件入っています!「わ~っ!!やってしまった~!」ここで事態の深刻さがやっと理解できました。電話の音でも起きなかったくらい熟睡していたのです。
寝坊したんだ・・・寝坊したんだ・・・撮影なのに、撮影なのに・・・。しかも、30分や1時間のレベルじゃない!なんで俺はこんな時間まで寝れるんだー!ここんとこの睡眠不足と疲れがどっと出たのか??今から身支度して飛び出して、どんなに急いでも弁天町のスタジオまで1時間以上はかかる!きっと着くのは午後4:30頃だろう・・・。
聞かなくても内容のわかる留守電を、恐る恐る再生してみると、案の定、カメラマンと同僚からでした。どっと冷や汗が出てきます。あまりの寝坊に、すぐに折り返してスタジオに電話する気も起こりません。
ここまで遅刻したらもう一緒だ。とにかく準備しよう・・・。急いでシャワーで汗を流し、ヒゲを剃りながら、どうして目覚ましはならなかったのだろう、なぜ自分は起きられなかったのだろうと考えながら、出る準備をしてから心を落ち着けてスタジオに電話しました。
カメラマンさんとはルーティンで仕事をしている旧知の仲なので、呆れられるだけで、なんとか怒鳴られることなく済みました。撮影も朝から業社さんがトラックで次々と家具を搬入して、撮影が終わった家具からどんどん搬出していきます。デザオを待ってられないので、進めてるよーとのこと。「はい・・・。すみません・・・。」「◯◯さんも待ってはるから、とりあえず早く来たら?」
◯◯さんというのは、家具のバイヤーさんで、デザオとこの広告の打合せを最初からずっとしてきた人です。50代のちょっと893さん風の風貌が恐ろしい方です。「はぁ・・・。」電車に揺られながら、◯◯さんブチ切れてるだろうなぁ・・・どんな顔して何て言えばいいんだ。そのとき20代前半の若造の私が、超殿様出勤ですよ・・・。
予想通り午後4:30頃にスタジオに着きました。ここは平謝りしかない!覚悟を決めて、神妙な面持ちでスタジオに入って行きました。「このたびは、大変申し訳ございません・・・。」深く頭をうなだれました。電話で寝坊したことは伝えているので、多くを語る必要はありません。
カメラマンはにやにやと笑ってシャッターを押し続けています。カメラマンの少し後ろのテーブル席で、◯◯バイヤーが、どっかと腰をおろしています。「本当にすみませんでした・・・。」絞りだすようにそういうと、◯◯さんがギロっとこちらに目をやります。「デザオ、お前、ええ度胸してるやないか。」ひえ~(>人<;)
「勝手に撮ってるからな、あとは何とかしてくれよ!」「は、はい、それはもちろん!」本来ならデザオが立ち会って、家具の角度がどうの、インテリアがどうのと、いろいろ指示しないといけないところを、それ無しで撮影が進んでいるのです。
私がスタジオに着いて1時間ほどで、全部の商品撮影が終わりました。ポラを見せてもらったところ、特に問題もなく、慣れたカメラマンゆえの安定撮影で何とか事なきを得た状態でした。
撮影が無事だったこともあり、あとは笑い話になったものの、自分の中では、「あれが大阪駅に集合でロケバスで遠方ロケとかだったらどうなっていただろう?」、「打合せが不十分で、勝手に撮影が進められない状態だったらどうなっていただろう?」、「またスタッフ全員のスケジュールをセットしなおして、再撮!?理由はADの寝坊??」なんてことになったら・・・・。
反省、反省、また反省の事件でした・・・。
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家具の催事の新聞10段と7段と5段広告を担当していました。ワンビジュアルではなく、ラインナップ型の広告で、家具の撮影が30カットほど必要でした。モデルは無しでしたが、コーディネートのインテリア小物や食器のセッティングが必要で、効率よく撮影することが大事でした。
プレゼンも無事終わり、カメラマン、物専門のスタイリストとの撮影打合せも終え、あとはスタジオでどっぷり1日8:30~18:00頃まで撮影という予定でした。
私が担当している仕事はその広告以外にも複数あり、翌日に撮影を控えながらも(いや、撮影で丸1日いないからこそ)、他の仕事を事前に済ましておく必要があり、深夜遅くまで残業していました。それでも徹夜にはならず3時にはタクシーに乗って帰路へとついたのです。
当時はだいたい毎月2回ペースでファッションを中心とした撮影立会いがあり、あちこちのスタジオにでかけることがありました。しかし、その日は家具のみの撮影で、モデルも無し。モデルがないということは、ヘアメイクさんやスタイリストさんもブッキングがありません。慣れたカメラマンと物のスタイリスト、家具担当のバイヤーと、私という少人数での撮影です。正直、気楽でした。
深夜に帰宅したとは言え、2、3時間は寝れると思いました。その撮影の前、数日間も睡眠不足の日々が続いてはいましたが、明日は撮影だけを考えればいいということで、翌日へのプレッシャーは少なかったのです。
でも結果的にはその楽な気持ちが、緊張感を欠くことになったのでしょう・・・。
リーーーーーン!!というけたたましい目覚ましに叩き起こされ、ぐったりと起きるはずだった撮影当日、なぜか妙にすっきりとした体調の良さを感じながら、自然と目が開きました。妙に爽やかな日差しの中で目を開けて、まず思ったのは「アレ?」ということです。えらく窓の外が明るいな・・・。そしてじょじょに嫌な予感が全身に押し寄せ、ふと目覚まし時計に目をやると、午後3時です。
そーです。とっても静かで穏やかな午後3時です。遠くで子供の遊び声が聞こえます。しばらくは、何かの間違いだと思いました。今日は撮影じゃない、今日は休日で明日が撮影だよな!?と自分にたずねます。もし自分が寝坊したなら、カメラマンか同僚から、「どうして来ないんだー!」と電話が鳴っているはずだ・・・。ちなみに当時は携帯電話がありません。固定電話のみです。
布団に入ったまましばらくそんなことが頭のなかをぐるぐると回っています。いやしかし、俺は昨晩、「明日は撮影立会いに行かなくちゃ」と思ってあの仕事とこの仕事を片付けていたな・・・。ほとんどボーン・アイデンティティーのマッド・デイモンみたいに、自分の記憶を探っているうちに、だんだんと目が覚めてきました。
掛け布団をガバッとはぎとり、固定電話へ駆け寄ると、留守電が4件入っています!「わ~っ!!やってしまった~!」ここで事態の深刻さがやっと理解できました。電話の音でも起きなかったくらい熟睡していたのです。
寝坊したんだ・・・寝坊したんだ・・・撮影なのに、撮影なのに・・・。しかも、30分や1時間のレベルじゃない!なんで俺はこんな時間まで寝れるんだー!ここんとこの睡眠不足と疲れがどっと出たのか??今から身支度して飛び出して、どんなに急いでも弁天町のスタジオまで1時間以上はかかる!きっと着くのは午後4:30頃だろう・・・。
聞かなくても内容のわかる留守電を、恐る恐る再生してみると、案の定、カメラマンと同僚からでした。どっと冷や汗が出てきます。あまりの寝坊に、すぐに折り返してスタジオに電話する気も起こりません。
ここまで遅刻したらもう一緒だ。とにかく準備しよう・・・。急いでシャワーで汗を流し、ヒゲを剃りながら、どうして目覚ましはならなかったのだろう、なぜ自分は起きられなかったのだろうと考えながら、出る準備をしてから心を落ち着けてスタジオに電話しました。
カメラマンさんとはルーティンで仕事をしている旧知の仲なので、呆れられるだけで、なんとか怒鳴られることなく済みました。撮影も朝から業社さんがトラックで次々と家具を搬入して、撮影が終わった家具からどんどん搬出していきます。デザオを待ってられないので、進めてるよーとのこと。「はい・・・。すみません・・・。」「◯◯さんも待ってはるから、とりあえず早く来たら?」
◯◯さんというのは、家具のバイヤーさんで、デザオとこの広告の打合せを最初からずっとしてきた人です。50代のちょっと893さん風の風貌が恐ろしい方です。「はぁ・・・。」電車に揺られながら、◯◯さんブチ切れてるだろうなぁ・・・どんな顔して何て言えばいいんだ。そのとき20代前半の若造の私が、超殿様出勤ですよ・・・。
予想通り午後4:30頃にスタジオに着きました。ここは平謝りしかない!覚悟を決めて、神妙な面持ちでスタジオに入って行きました。「このたびは、大変申し訳ございません・・・。」深く頭をうなだれました。電話で寝坊したことは伝えているので、多くを語る必要はありません。
カメラマンはにやにやと笑ってシャッターを押し続けています。カメラマンの少し後ろのテーブル席で、◯◯バイヤーが、どっかと腰をおろしています。「本当にすみませんでした・・・。」絞りだすようにそういうと、◯◯さんがギロっとこちらに目をやります。「デザオ、お前、ええ度胸してるやないか。」ひえ~(>人<;)
「勝手に撮ってるからな、あとは何とかしてくれよ!」「は、はい、それはもちろん!」本来ならデザオが立ち会って、家具の角度がどうの、インテリアがどうのと、いろいろ指示しないといけないところを、それ無しで撮影が進んでいるのです。
私がスタジオに着いて1時間ほどで、全部の商品撮影が終わりました。ポラを見せてもらったところ、特に問題もなく、慣れたカメラマンゆえの安定撮影で何とか事なきを得た状態でした。
撮影が無事だったこともあり、あとは笑い話になったものの、自分の中では、「あれが大阪駅に集合でロケバスで遠方ロケとかだったらどうなっていただろう?」、「打合せが不十分で、勝手に撮影が進められない状態だったらどうなっていただろう?」、「またスタッフ全員のスケジュールをセットしなおして、再撮!?理由はADの寝坊??」なんてことになったら・・・・。
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| 雑記 | 18:18 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
少しずつ遡って
こんばんはです。
結構遡って読んじゃいました。
これから最新記事と、少しずつ遡って過去の記事も読んじゃいます。
デザインはスポーツ(*_*)
がんばります>_<
| forest | 2014/07/21 23:38 | URL |