【レイアウトのコツ④】版面よりマージンに入れることが多い文字とは?
さぁ、ちょっと飛びましたが、【レイアウトのコツ】シリーズの4回目です。
今日は、ポスターやチラシなどの一枚ものではなく、書籍、雑誌、カタログなどのエディトリアルデザインの場合を例に使ってみましょう。仕上がりが本の体裁になるということで、マージンに独特の呼び名があります。ここでは見開きで必要な部分だけをご紹介します。
まず本をめくるために開いているほうを「小口(こぐち)」、製本で綴じてあるほうを「のど」、上辺を「天(てん)」、下辺を「地(ち)」と呼びます。たいていの場合「のど」のマージンは「小口」のマージンより広く取ります。完全に開けないので、広く取らないと見た目には狭く見えるからですね。
この見開き2ページでのレイアウトで、版面(画像のピンクのエリア)に入れずに、むしろマージンにいれることが多い文字要素について書いてみます。いえ、難しく考えることはありません。聞けば当たり前のことです。下の3つです。
・「柱」(InDesignではセクションマーカーと呼ばれます)
・「ノンブル」(ページの数字のことです)
・「タイトル」(目立たせたい題や見出しコピーです)
詳しく書きましょう!
・「柱」(InDesignではセクションマーカーと呼ばれます)
ページの端にあって、このページがどういう記事の中の1ページなのか、を示しているのが「柱」です。記事タイトルが起こしてあるページから何ページか読み進んでも、同じタイトルやテーマが柱にあることで、読者が迷子になりません。
・「ノンブル」(ページの数字のことです)
ページの数字を「ノンブル」と呼びます。このノンブルが版面の中にレイアウトされてたら、考えるだけでも恐ろしいですね!ページ、わかりにくーい。
・「タイトル」(目立たせたい題や見出しコピー)
そして「タイトル」です。タイトルは版面の中にレイアウトしてもおかしくありませんが、タイトルが目立っていないとレイアウトが引き締まりませんので、あえて版面から飛び出して配置することがよくあります。
なぜ、版面に入れなくていいの?
さぁ、ここからです。「はい、そう言えばそうですね。わかりました。」と言われて、すっと終わることもできますが、勉強のためには「なぜ?」が必要ですよね!トヨタの「なぜ?×5回」です(^_^;)
なぜ、これら3種類の情報は版面ではなくマージンの方に入れるのか?入れていいのか?それは、これらの要素を版面から外して周辺部にレイアウトすることで、読者への「ガイド性」が高まるからです。
見開き2ページを、引いた視点で眺めたときに、マージンの余白の中にあるからこそ目立つこれらの文字は、読者が今自分はページ数の多い中で「ここにいる」ということを確認できるようにする役目をしているのです。WEBでいうメニューとかパン屑リストみたいなことです。
違う言い方をしましょう!あなたがデザインしているページものの媒体が、小説などではなく商品カタログのようなもので、あちこちをめくって使う性質の媒体だとします。すると、特にガイド性を高めたいと思うはずですよね?そのときには、マージンにいろいろ工夫をすることでガイド性は高めることができます。
たとえば、上の画像のように、バインダーのノートを開いた俯瞰の画像を全面に印刷して、右端にシステム手帳のような、「タブ」の部分をデザインしてみましょう。すると、普通の目次より格段にガイド性が高くなります。
上のデザインサンプルは、印刷した画像ですが、画像でなくても、マージンに同じようなタブ機能のエリアをイラレのデザインオブジェクトとして作ることも、もちろん簡単です。
印刷なので実際にはタブは飛び出しているわけではないのですが、自分の見たい商品がどのあたりにあるかすぐにわかります。ただ、全ページの左右にタブを差し替えて印刷しないといけないということにはなりますので、めんどくさがりのデザイナーは嫌がるかもしれませんけど(笑)
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
ページの端にあって、このページがどういう記事の中の1ページなのか、を示しているのが「柱」です。記事タイトルが起こしてあるページから何ページか読み進んでも、同じタイトルやテーマが柱にあることで、読者が迷子になりません。
・「ノンブル」(ページの数字のことです)
ページの数字を「ノンブル」と呼びます。このノンブルが版面の中にレイアウトされてたら、考えるだけでも恐ろしいですね!ページ、わかりにくーい。
・「タイトル」(目立たせたい題や見出しコピー)
そして「タイトル」です。タイトルは版面の中にレイアウトしてもおかしくありませんが、タイトルが目立っていないとレイアウトが引き締まりませんので、あえて版面から飛び出して配置することがよくあります。
なぜ、版面に入れなくていいの?
さぁ、ここからです。「はい、そう言えばそうですね。わかりました。」と言われて、すっと終わることもできますが、勉強のためには「なぜ?」が必要ですよね!トヨタの「なぜ?×5回」です(^_^;)
なぜ、これら3種類の情報は版面ではなくマージンの方に入れるのか?入れていいのか?それは、これらの要素を版面から外して周辺部にレイアウトすることで、読者への「ガイド性」が高まるからです。
見開き2ページを、引いた視点で眺めたときに、マージンの余白の中にあるからこそ目立つこれらの文字は、読者が今自分はページ数の多い中で「ここにいる」ということを確認できるようにする役目をしているのです。WEBでいうメニューとかパン屑リストみたいなことです。
違う言い方をしましょう!あなたがデザインしているページものの媒体が、小説などではなく商品カタログのようなもので、あちこちをめくって使う性質の媒体だとします。すると、特にガイド性を高めたいと思うはずですよね?そのときには、マージンにいろいろ工夫をすることでガイド性は高めることができます。
たとえば、上の画像のように、バインダーのノートを開いた俯瞰の画像を全面に印刷して、右端にシステム手帳のような、「タブ」の部分をデザインしてみましょう。すると、普通の目次より格段にガイド性が高くなります。
上のデザインサンプルは、印刷した画像ですが、画像でなくても、マージンに同じようなタブ機能のエリアをイラレのデザインオブジェクトとして作ることも、もちろん簡単です。
印刷なので実際にはタブは飛び出しているわけではないのですが、自分の見たい商品がどのあたりにあるかすぐにわかります。ただ、全ページの左右にタブを差し替えて印刷しないといけないということにはなりますので、めんどくさがりのデザイナーは嫌がるかもしれませんけど(笑)
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
スポンサーサイト
| デザインの基本(実践編) | 18:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑