デザインは儲からない!?デザイン業界は斜陽産業なの? ②
昨日の続きです。
では、グラフィックデザインの勉強をすることは無意味なのか!?
答えはNOです。NOじゃないと、学生に顔向け出来ません!(^_^;) ただ、生徒にはデザイナーにもいろいろあるんだと知ってほしいと思います。デザイン事務所に就職して、デザイナーになる、以上!いうパターンに縛られないでほしいのです。それ以外に、いろんなデザイナーの道があります。
企業内の制作部門
企業の中には宣伝部や販売促進部、マーケティング部などがあって、その中でデザインを検討する仕事があります。自ら制作することもあるでしょうし、外部デザイナーに外注することもあるでしょう。その企業が提供している商品やサービスが、世のためになっているという愛社精神があれば、その企業のためにデザイン、宣伝分野で貢献できます。社員ですから、給料も安定しています。
印刷会社の制作部門
規模の大きな印刷会社は、代理店化しています。WEBの台頭で、紙媒体が減少するリスクと必死に戦っていますが、不思議なことに印刷の仕事は意外と多くあるもので、それを受注する際に、セットで制作業務を受けることがあり、デザイナーがいます。これも社員ですから、給料もある程度安定しています。
広告代理店の制作部門
大手広告代理店の電通や博報堂でなくとも、広告代理店は多くあります。そういうところの制作部門ではデザイナーとして仕事をすることがあります。広告やプロモーションに関して、営業から実施までの苦労をすべて勉強するという意味では、デザイナーというより、広告マンとか広告ウーマンになる道です。
ですから、デザインの勉強をすることが無意味だとは決して思いません。いいデザインが社会中で求められています。何もデザイナーとして独立しなくても、上記のような組織内の環境で、デザイナーマインドやデザインスキルを発揮できるなら、きっと重宝される人材になるでしょう。そういう意味でも、デザインの勉強は無意味ではありません。
それでもあえて、デザイン会社、デザイン事務所へ就職し、その後は独立を目指すような、専門職としてのグラフィックデザイナーを目指すという方は、よほどのビジネスの才能が必要だと思います。
それはどういう意味かと言いますと・・・。
よくこんな人たちがいます。
若い時にデザイナーを必死でやり、独立して社長になって、数人の若手スタッフを雇った。だけど、そのスタッフを養うだけの利益をあげるためには社長が必死に営業をして広告の仕事を取ってこないといけない。
必然的に、社長はデザインをしなくなり、すべてスタッフに任せて、次の仕事を求めて街へ出る。デザインの対価が昔ほどもらえない中で、いい仕事を見つけてスタッフへ振ると、「この忙しいのにそんなのムリですよ~!」と言われたりする。
「何を言ってるんだ!君たちのお給料をきちんと払っていくために、必死で仕事を取ってきてるんじゃないか。」「そんなに都合よい仕事を選んでられるか!」と、社長は思う。年齢的にも営業はきつくなってくる。本人も、「なんだかイメージしていた独立像と違うな~(汗)」と嘆く・・・。
それが、従来の受注産業としてのデザイン事務所です。この路線でしか仕事をイメージできないのならば、「デザイン業界って斜陽産業だなー、このごろ本当に厳しいよなー」と思うようになることでしょう。
でも、そうならないように、みんな大手の仕事を狙ったり、コンペで賞を狙ったり、あちこちとネットワークを結んで、仕事が途切れないように工夫して、がんばるわけです。
でも、デザオは思うのです。それでも何とかなるかもしれないけど、それでやっていける事務所や会社の数は減っていくだろうと。だって、「がんばってやっていこうよ!地道に努力すれば何とかなるよ!」という、ある種の精神論ですから。グラフィックデザイナーに外注される仕事は減っていくんじゃないかという、大きな流れに対して、何の対策にもなっていません。
ですから、これからデザイナーになりたいという人は、先輩世代のデザイナー像と違う、新しいビジネスモデルのデザイナーを目指したほうがいいと思います。
例えば、びっくりするくらいデザインできる守備範囲が広い(笑)とか。紙媒体、WEBはもちろん、プロダクトや、インテリア、建築までやりますよ!とかなら、いろんな組合せ技ができるでしょう。(それが難しいから会社という組織でそれをやろうとするのが普通なのですが)
あるいは、全然デザインが及ばなかった分野を見つけて、そこにデザインをプラスするような希少な存在になるぞ!とか、そういう起業家精神のようなものがあるなら、そのための知識やスキルとして、グラフィックデザインの勉強をすることは、大いに価値があると思うのです。
しかし、就職先があるだろうかと悩む中で、そこまで構想をふくらませる余裕がないのが普通の若者です。たとえ余裕がなくても、デザイン会社で仕事をしながら、将来にはそういうことを考えておかないと、ジリ貧になるぞ、気をつけて次のステップを考えるぞ!という気迫を持って、デザイナーをやってほしいと心底思うのです。
次は、グラフィックデザイナーとアーティストの違いについて書こうと思いますー。
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若い時にデザイナーを必死でやり、独立して社長になって、数人の若手スタッフを雇った。だけど、そのスタッフを養うだけの利益をあげるためには社長が必死に営業をして広告の仕事を取ってこないといけない。
必然的に、社長はデザインをしなくなり、すべてスタッフに任せて、次の仕事を求めて街へ出る。デザインの対価が昔ほどもらえない中で、いい仕事を見つけてスタッフへ振ると、「この忙しいのにそんなのムリですよ~!」と言われたりする。
「何を言ってるんだ!君たちのお給料をきちんと払っていくために、必死で仕事を取ってきてるんじゃないか。」「そんなに都合よい仕事を選んでられるか!」と、社長は思う。年齢的にも営業はきつくなってくる。本人も、「なんだかイメージしていた独立像と違うな~(汗)」と嘆く・・・。
それが、従来の受注産業としてのデザイン事務所です。この路線でしか仕事をイメージできないのならば、「デザイン業界って斜陽産業だなー、このごろ本当に厳しいよなー」と思うようになることでしょう。
でも、そうならないように、みんな大手の仕事を狙ったり、コンペで賞を狙ったり、あちこちとネットワークを結んで、仕事が途切れないように工夫して、がんばるわけです。
でも、デザオは思うのです。それでも何とかなるかもしれないけど、それでやっていける事務所や会社の数は減っていくだろうと。だって、「がんばってやっていこうよ!地道に努力すれば何とかなるよ!」という、ある種の精神論ですから。グラフィックデザイナーに外注される仕事は減っていくんじゃないかという、大きな流れに対して、何の対策にもなっていません。
ですから、これからデザイナーになりたいという人は、先輩世代のデザイナー像と違う、新しいビジネスモデルのデザイナーを目指したほうがいいと思います。
例えば、びっくりするくらいデザインできる守備範囲が広い(笑)とか。紙媒体、WEBはもちろん、プロダクトや、インテリア、建築までやりますよ!とかなら、いろんな組合せ技ができるでしょう。(それが難しいから会社という組織でそれをやろうとするのが普通なのですが)
あるいは、全然デザインが及ばなかった分野を見つけて、そこにデザインをプラスするような希少な存在になるぞ!とか、そういう起業家精神のようなものがあるなら、そのための知識やスキルとして、グラフィックデザインの勉強をすることは、大いに価値があると思うのです。
しかし、就職先があるだろうかと悩む中で、そこまで構想をふくらませる余裕がないのが普通の若者です。たとえ余裕がなくても、デザイン会社で仕事をしながら、将来にはそういうことを考えておかないと、ジリ貧になるぞ、気をつけて次のステップを考えるぞ!という気迫を持って、デザイナーをやってほしいと心底思うのです。
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| 広告とデザイン業界 | 02:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑