【レイアウトのコツ①】マージンが、レイアウトの基準をつくる。
今日、野心的にも書いてみようと思ったのは、レイアウトでーす!
グラフィックデザインの勉強の中でも、「レイアウト」は細かいノウハウを学び実践することで確実に上達できる分野です。もちろんレイアウトにも、ひとりひとりのデザイナーの個性(癖や好み)がありますし、アーティスティックな側面もありますが、たくさんのセオリー(定説)を理解することで、かなりのレベルまで到達できる、「カリキュラム化」が可能な分野なのです。
なので、デザイン書籍でも、アイデアやコンセプトと違って、具体的な情報が提示しやすいのでしょう。レイアウトの関連本は種類が豊富です。あるとき学生が教室に持参したレイアウトの本を私に見せて、ここに書いてあることは信用できるのか、正しいのかと質問してきました。
どれどれ?と中身を見てがっかりしたことは、各見出しで解説されていることはもっともらしいことが書いてあるのに、実例として掲載されているチラシやパンフレットなどの、ビフォー&アフターのレイアウトに、たいして改善の変化がないことでした。多少は良くなっていますが、五十歩百歩なのです。もしアフターの方だけ見せられたら、そこからまだまだ改善できそうな例なのです。
う~む・・・。しかしこのレイアウト本を編纂したデザイナー側の気持ちもなんとなく察しがつきます。レイアウトの様々なノウハウを分解して解説するときに、その一項目ごとに本物の広告のレイアウト実例を入れるなんて大変な労力です。ましてビフォーのほうは、わざと下手なレイアウトをしないといけないのですから。その労力たるや、考えただけでもぞっとします。うまく実例が提示できていないのもある意味、「そりゃあそうだろう」です。
専門学校では、生徒が課題にそって作品をつくりレイアウトするので、その出来栄えを見て学生さんのレベルに応じて、具体的なアドバイスができます。しかし、レイアウトのコツやノウハウを相手無しに一方的に解説していくのは、きっと大変なはずなのです。
そこで、ブログの特性を利用して、デザオが考えるレイアウトのコツを「連続性」を持たせずに、ボリュームも大小さまざまに、思いつくまま書いてみたいと思います。それが少しづつ増えてきたなら、記事検索で、「レイアウトのコツ」と検索すれば、多くのコツが積み重なってくるという作戦です。
最初に書こうと思うのは、超基本中の基本、「マージンがレイアウトの基準をつくる」です。
どんな仕上がりサイズであろうと、その中身でレイアウトされる文字や写真は、断裁ラインより少し内側に入れないといけません。トンボの記事でも説明したように、断裁は物理的にずれる可能性があるので、内側にずれると、必要な文字や写真をカットしてしまう危険性があるからです。
また「切れてしまうかも」という危険性だけでなく、文字が断裁ラインギリギリまでレイアウトされると、余白が少ないことによって、視覚的に「読みにくい」状態になります。
これを私はよく「ムッとする」と表現します。怒ってるんじゃないですよ(笑)暑苦しくてムッとするのムッです。「狭い範囲に文字が多すぎてムッとする」と言います。またときには「膨満感がする」と表現します。「膨満感」とは胃がいっぱいになったような気がすることで、一般的にレイアウトで使う用語ではありません。デザオ独特の言い回しです。
いずれにせよ、そのような読みにくさを避けるために、よくある四角い仕上がりサイズでは、4辺から適度な余白(マージン)を取ることで、中身の文字がゆったりと読みやすくなるのです。
考えたら当たり前のことで、マイクロソフトのWordの文書でも4辺にマージンがないと、文章がギリギリまであっては読みにくい上に、印刷すると切れてしまう可能性がありますよね?
ポスターやチラシなどの1枚ものであれば、上の画像の薄いピンクの部分がマージンです。
ご覧のように、文字組などのレイアウトする要素を、マージンの内側に入れます。ここでレイアウトを引き締める方法として、マージンの内側に入れればどこに配置してもいいというわけでなく、マージンの線(イラストレーターでは通常ガイドで設定)がマグネットでもあるかのように、ピタッと揃えることがポイントです!
逆に言うと、文字組や写真素材を、このマージンにピタッと揃えることで、(実線があるわけでもないのに)マージンの幅が「1cmくらいあるなー」と見えるかのようにすることです。それだけで、レイアウトは外縁部が引き締まり、内側のメインビジュアル(一番目を引く写真など中心的なアイキャッチ)をより大きくみせる準備ができます。
マージンから説明しましたが、レイアウト的には同じ主旨で、「版面(はんづら)」と呼ばれるエリアがあります。それは、マージンを省いた内側全体(上の画像で薄いピンクで示された部分)のことです。
レイアウトする要素を「マージンに揃えろ」ということは、「版面のフチに揃えろ」とも言えるわけです。
さぁ、初心者の方であればあるほど、まずはこれを意識することです。世の中の広告、商品ラベル、雑誌など見てください。ほとんどすべてのレイアウトにマージンがあることに気づけます。
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また「切れてしまうかも」という危険性だけでなく、文字が断裁ラインギリギリまでレイアウトされると、余白が少ないことによって、視覚的に「読みにくい」状態になります。
これを私はよく「ムッとする」と表現します。怒ってるんじゃないですよ(笑)暑苦しくてムッとするのムッです。「狭い範囲に文字が多すぎてムッとする」と言います。またときには「膨満感がする」と表現します。「膨満感」とは胃がいっぱいになったような気がすることで、一般的にレイアウトで使う用語ではありません。デザオ独特の言い回しです。
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ご覧のように、文字組などのレイアウトする要素を、マージンの内側に入れます。ここでレイアウトを引き締める方法として、マージンの内側に入れればどこに配置してもいいというわけでなく、マージンの線(イラストレーターでは通常ガイドで設定)がマグネットでもあるかのように、ピタッと揃えることがポイントです!
逆に言うと、文字組や写真素材を、このマージンにピタッと揃えることで、(実線があるわけでもないのに)マージンの幅が「1cmくらいあるなー」と見えるかのようにすることです。それだけで、レイアウトは外縁部が引き締まり、内側のメインビジュアル(一番目を引く写真など中心的なアイキャッチ)をより大きくみせる準備ができます。
マージンから説明しましたが、レイアウト的には同じ主旨で、「版面(はんづら)」と呼ばれるエリアがあります。それは、マージンを省いた内側全体(上の画像で薄いピンクで示された部分)のことです。
レイアウトする要素を「マージンに揃えろ」ということは、「版面のフチに揃えろ」とも言えるわけです。
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| デザインの基本(実践編) | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑