グラフィックデザインの雨音

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モチーフって、なに!?③ 記号として多くの情報や印象を伝えるからこそ要注意。

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さぁ、今日も昨日に続いて、モチーフの第3回目です。

1、2回目で、いろんな意味に使われる言葉モチーフの中から、グラフィックデザインによく使うモチーフの意味について解説してきました。今日も、さらにそれを深めます。モチーフは、それを使うことで、「記号」として働き、いろんな「情報」や「印象」を見る人に伝えます。

こういうと難しく聞こえるかもしれませんが、実は説明してみると、とても当たり前のことなんです。

たとえば、あなたが年賀状のデザインをすることになったとしましょう!宛名面で奇をてらうことがなければ、文字情報はだいたい決まってますよね。「あけましておめでとうございます」「賀正」「謹賀新年」などの挨拶の言葉があって、「平成◯年 元旦」「201◯年1月1日」などの年号や西暦でしょう。

じゃあ、お正月らしい印象をどうやって伝えますか?




干支を入れる

干支はその年の顔。何をいれていいか困るときには、ちょうどいいモチーフです。馬の絵が描いてあれば、いちいち「今年は午年」などと文字を入れて説明しなくても、受け取った人はウマ年だから馬の絵が描いてあるのだなとわかります。

お正月らしい伝統のもの

干支以外にも、日本のお正月らしいモチーフはいっぱいあります。初日の出、門松、鏡餅、羽子板、凧揚げ、などなどです。これらのモチーフは、日本のお正月を表すモチーフです。

そのモチーフが何を伝えるかを考えよう!

では、ここからです。たとえば、文字は謹賀新年と書いてあっても、キリンの絵が描いてあったら、受け取った人はどう思うでしょう。「え?キリンなんて干支にいないよな・・・、なんでキリンなんだろう?」その送った人の意図をはかりかねます。

たとえ、「私はキリンが好きだから」とか、「あなたと遊べる日を首を長くして待ってますというメッセージを込めて」とか、もっともらしい理由を述べたところで、干支じゃない動物を使うと、年賀状の受け手が混乱します。

たとえば、文字は謹賀新年と書いてあっても、初日の出ではなく三日月が描いてあったら、受け取った人はどう思うでしょう。「え?なんで三日月なの・・・、お正月と何の関係があるの?」その送った人の意図をはかりかねます。

たとえ、「ロマンチック好みの友人のために、太陽よりむしろ月のほうがロマンチックかなと思って」とか、いくら自分都合の理由を述べたところで、お正月らしくないモチーフを使うと、やはり年賀状の受け手は混乱します。

「そんなこと、当たり前じゃないか」そう思いますか?

知らず知らずにやってしまう、自分だけに理解できる「そのモチーフである理由」に気をつけよう!

年賀状の例は、わかりやすくするために簡単な例をあげているだけです。しかし、実際に複雑な要素を取り入れたデザインをしてみると、その当たり前のことが出来なくなるのです。

それはフォトコラージュなどの表現に顕著に出ます。いろんな写真素材を切り貼りして、新しい効果を生み出す手法であるフォトコラージュは、アート性が強い表現だけに、ついつい見る人のことを考えず、自己満足で作ってしまいがちです。

できあがった作品に貼りこんである様々な対象物について、それを使った理由をたずねると、受け手には想像できない理由や手前勝手な理由が飛び出してきます。

たとえば、フォトコラージュで作成した洋風レストランのパンフレットの中に、モチーフとして鳩が飛んでいたとしましょう。

デザオ:どうしてここに鳩がいるのですか?

学生:はい、このレストランで食事をとったお客様が、平和な気持ちになりますように、という願いを込めて白い鳩を使いました。

デザオ:ははーん、なるほど。そういう意味だったんですね。「当レストランは鳩料理が美味しいですよー!」という意味ではないのですね?

学生:ち、違います!

といったような会話がよくあります(笑) もちろん、鳩料理のつもりではないとわかっていますが、そういう印象をもたれる危険性もあるのです。

「私はこういうつもりでAというモチーフを使いました。」だけでは、デザインの根拠として不十分で、あくまで「受け手は、このような情報・印象を受け取ってくれるはずなので、Aというモチーフを使いました。」と言えるところまで考えてモチーフを選ばないといけないのです。

何気なく選んだモチーフが、デザイナーが予想していなかった「記号」として働いて、違う意味を伝えてしまうというのは、往々にしてあることです。フォトコラージュのような平面での表現に限らず、デザイナーが何気なく選んだ撮影小道具のせいで、商品の高級感が損なわれたとか、メッセージがゴチャゴチャになっちゃったとかいうことも、よくある失敗談です。

モチーフは、見た人にいろんなことを伝えるだけに、慎重に選ばないと行けないのですね!

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