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グラフィックデザインの雨音

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とにかくホッとした、Osaka Metroのロゴデザイン

とにかくホッとした、Osaka Metroのロゴデザイン-5

ちょっと前の話になりますが・・・。大阪市営地下鉄はこの春(4月)から、ようやく民営化を果たしました。民営化は大賛成だったデザオですが、ことデザインに関係するネーミングやV.I計画には、デザイン関係者として、一市民として、ことさらに心配してきましたよ、ええ。

何を心配してたかって?大阪の田舎臭い部分が出てしまったらどうしよう!という不安です(笑) 

ここっていう大事なところで、ダサいネーミングやデザインを繰り出してくるお役所仕事ぶりが心配だったのです。違う言い方をすれば、どこかの権限のあるおじさんが、大阪のイメージを、コテコテ、下町、下品、吉本的お笑い文化だとする偏向メディア的フレームにはまって「これええやん、おもろいやん」と満足する、身勝手なローカル意識が出てしまわないかということです。

世の中なぜか、普通の感覚で考えると「当然こうなりますよね!?」っていうことが、そのとおりに進まないことはけっこう多いもの。移転するつもりでつくった市場になかなか移転しないで200億円くらい損するとか、10月にやればいいのに猛暑の8月にやろうとするオリンピックとか、まさにそうですよね~!

大阪市で言えば、その昔、新幹線の駅を、新大阪駅として、大阪駅から中途半端に遠い立地に決めてしまい、現代にいたるまで乗り換えに不便さを残してしまったように。京阪中之島新線が現在の終着駅の淀屋橋駅からの延伸にならず、変な枝分かれ支線になって、利用客の少なさで今も苦しんでいるように。地下鉄の今里筋線が、だいどう豊里駅から阪急上新庄駅を経由してJR吹田駅に接続すれば、かなり便利な路線になったはずだったのに、大阪市役所の都合か井高野方面へ曲げてしまい、こちらも利用客の苦しさで困っているように。

だから怖かったのです。ある日、ふいに夕方のニュースで、”大阪市営地下鉄の新会社のネーミングは、「ちかてつええやん電鉄」に決まりました!”とか流れてきて、愕然とさせられるような事態を!(笑) だからデザオは切に願っていました。もうめちゃくちゃおしゃれなネーミングやロゴにならなくてもいい、後生だから、せめて普通に受け入れられる案にしてくれ!!

結果的には、「ホッとした」のですが。どうしてホッとしたのでしょうか?


まず今年2018年1月25日(木)、大阪市交通局は、地下鉄の新会社である大阪市高速電気軌道の愛称を「Osaka Metro」に決定したと発表しました。これをネットニュースで聞いたとき、これが最初の「ホッ」です。

表記こそ、Osaka Metroと英語になっているもの、呼称は東京メトロを踏襲しています。パクリだとか、二番煎じだとか、「大トロ」になるとか、いろいろ言う人がいるでしょうが、デザオ的には、川平美瑛です。それでいいんです!ひとつの国の中の主要な都市で、地下鉄の言い方が、あっちはメトロ、こっちはチューブの前田、そっちはサブウェイ えびアボカドとか、外国からみたらややこしいだけじゃないですか。ここで東京に対する変な対抗意識をださなかったことを褒めたいと思います。

とにかくホッとした、Osaka Metroのロゴデザイン-2

そして、Osaka Metroのタイポグラフィーをみました。2つ目の「ホッ」です。

Osaka Metroのタイポグラフィーもシンプルに徹していて、特にデコラティブな部分もなく、一時期の流行で終るような過剰に個性的デザイン要素もなく、何十年も使えるシンプルさです。デザオの期待に応えてくれています。

とにかくホッとした、Osaka Metroのロゴデザイン-4

そして、ロゴマークをみました。3つ目の「ホッ」です。

リボンを螺旋状にして横に倒したようなMがマークになっています。それはトンネルをイメージさせ、地下鉄にふさわしいマークです。立体ロゴと称していて、横から見ると大阪の「O」になっているという、クイズ面白ゼミナールの入賞トロフィーかよ!(←ふ、ふるい・・・)という着想になっていて、そのアイデアもデザイナーのごり押し感がない好感の持てるアイデアです。色が濃い目のブルーで、単色に近い処理がされています。少しさみしいくらいのシンプルさです。

発表時のニュースでは下記のように説明がされています。

ビジュアルシンボルとなるロゴは、「Metro」の「M」の中に「Osaka(大阪)」の「O」を内包し、螺旋状の動きのあるフォルムで「走り続ける」エネルギーや動力・推進力を表現したデザインに。深く鮮やかな青をメインカラーに用い、動きのあるシンボルマークとすることで「マーク=平面の図形」という概念を打ち破る「チャレンジ精神」を表し、新会社がめざす「走り続ける」「変わり続ける」姿を象徴化した。

ブランドコンセプトは「走り続ける、変わり続ける。」とされ、「走り続けるために、変わり続ける。(Change to Run)」「走り続けながら、変わり続ける。(Run to Change)」の2つの意味を持たせた。コーポレートスローガンにも同じ言葉を使用しており、新会社のめざす方向性を利用者にも社員にもしっかり示すことに重点を置いたと説明。「これからも『走り続ける』こと、そして、ニーズや時代の流れに合わせて『変わり続ける』こと」を宣言し、約束する強い決意も込めたという。


マイナビニュース

とにかくホッとした、Osaka Metroのロゴデザイン-3

早い話が、デザオの「めちゃくちゃおしゃれなネーミングやロゴにならなくてもいい、後生だから、せめて普通に受け入れられる案にしてくれ!」に見事に応えてくれたのです!

しかし読者のなかには、「デザイナーは、めちゃくちゃおしゃれにしようとしたのかもしれないじゃないか?」と言う人もいるかもしれませんね!うん、確かに!でも、デザオにはわかりますよ。この抑制的な、デザインしていないように見えるくらい素っ気ないデザイン。しかしそれでも、プレゼン上は理屈が通るようなしっかりしたアイデアと、差し障りの無いロジックは準備してある。

これはけっこう難しいバランス感覚ですよ。きっと公募で来るような素人テイストではありませんねー。ちょっと調べておきましょう。また後日、ご報告しまーす。

とにかく、良かった!「おおー、めっちゃカッコイイ!」という感動もないけど(笑)、最低限、地元人として「ヤメテ~っ!恥ずかしい!」と思わせられるようなデザインではなくて。

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| 雑記 | 01:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

大阪メトロのロゴとコーポレートスローガン、とっても堅実で好感がもてますね。
確かに、何年たっても古びないシンプルさと力強さがあると思いました。
個人的にはマクドナルドを連想する東京メトロよりも好きですね〜(笑)

| ohyon | 2018/08/06 17:40 | URL |

ohyonさん、コメントありがとうございます!

マクドナルドを連想する東京メトロですか!?なるほど(笑)
確かに東京メトロは、一層レトロというか、かなりクセがありますものね!

| デザオ | 2018/08/06 23:20 | URL |















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