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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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【誰得?】昼も夜も読みにくい看板は、もしかして草間彌生さん!?

昼も夜も読みにくい看板

はーい!何回かデザイン概論シリーズを書いてきたので、ひさびさに息抜きになる小ネタをお届けしますよー!

お昼に住宅街で見かけた、とある飲食店の看板です。

こ、これは!(笑) 真っ赤なドット柄が特徴的な看板のデザイン。まさか、これはあの草間彌生さんが手がけたお仕事では!?←そんなわけあるかー!


でも、こんな派手な絵柄の上に黒くはっきり文字を乗せるなんて、文字が読みにくくて仕方がないなぁ・・・。

看板だろうと印刷物だろうと、濃い色の文字を乗せる前提のデザインでは、背景の色や絵柄は薄く(もしくは明るく)するのが基本です。印刷的表現では「文字を乗せる」と言います。文字を白や薄い色(明るい色)にするなら、背景の色や絵柄は濃くするのが基本ですよね。印刷的表現では「文字を抜く」と言います。白い文字で読めるようにすることは、「白抜き文字」となりますね。

しかし、この看板のように、背景の絵柄のなかに濃い部分(赤)と薄い部分(白)が両方ある場合は、文字の色を濃くしようが薄くしようがどちらにしても読みにくくなることは明白です。つまり、最初から「白地に赤いドット柄」などという絵柄を、文字の背景に選んではいけないのです(笑)

てなことが頭の中をよぎりました。しかし、「いや、待てよ。電飾看板だから、もしかして夜に見てみたら、赤いドットが意外と明るく飛んで、読めるのかも・・・」と思って、夜にも見てみましたよ!

やっぱり読みにくさ満点!昼も夜も読みにくいって、アカンでしょ、看板として。

でもその普通じゃないところが、「インパクトがあっていいじゃない!」と言ってしまえば、確かにあるのですが・・・。

でもデザイン的に気になる問題は、文字の可読性だけじゃあありません。使い方によっても変わりますが、少し発疹やじんましんを連想させる柄は、飲食店向きではないのです。

それでも、「その気持ち悪さがいいじゃない!」と言ってしまえば、それ以上何も言えないのですが・・・。

ルールから外れていても、それを狙っていればOKだ。

ここからがデザイナーとしての本当のディープなポイントです!

上記のように、基本に照らしてこき下ろしたデザインの看板であっても、もしそういう効果を最初から狙っているのあれば、それでも良いのです。つまり、クライアントの要望を踏まえて、コンセプトが下のようになっていたら・・・。

「道行く人たちが、少しギョッとするような派手な看板で、文字が多少読みにくくてもぜんぜんOK」、「おしゃれにとか、かわいくとかしてもらわなくて結構、とにかくゴチャゴチャしてほしい」

このような要望があって、それを狙って、この赤いドット柄を使っているのであれば、この看板はまさに成功しているのです。

実は昨年、デザオ自身もそのようなちょっとひねりのある仕事がありましたので、次回はそのお話をしまーす!

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