受け身と戦う!しない、させない、100%の情報提供!?
この頃の学生さんは確かに受け身傾向が強いと感じます。すぐに答えを求めます。しかしそれは一部の極端な学生さんの言動に驚くので、そのハロー効果も大きいとも思います。
たとえばレイアウトの授業で、特定の写真や文字情報をレイアウトするという実習をするとき、「自分なりに考えてやってみましょう!」と振っているのに、何もしないうちに「どうしたらいいのかわからないので教えてください」と言われると本当にびっくりします。い、いや、まずは自分で考えてやってみましょうね!と再度言うことになります。
そんな極端な例が1つか2つあると、その影響で「最近の学生は・・・」と思ってしまいます。でも、実際には多くの学生さんはやる気に溢れ、真面目で、この自分で考えるステップが大事なんですよと説明すると納得して取り組んでくれます。
もし、自分もどちらかというと受け身かもしれないという読者の方がいたら、ぜひ知ってほしいのです。
自分でやってみて「意外と難しい・・・」と感じて、どうしたら上手くいくのかという方法論への渇望がでてきてから、そのテクニックを知ると、「そうか!なんて素晴らしいことなんだ。」と小さな感動があり、記憶にも定着しやすくなります。
当たり前のことですが、「知りたい」と思って、「どうやったら知れるのだろう」と悩んでから、「知ることができた」というステージを迎えたほうが、その価値の高さ、重要性が理解できます。何も求めていないうちに提示される解答はその価値の高さが理解されませんし、右から左にするっと抜けて、知識やスキルとして残りにくいのです。
あなたがもし、デザインの勉強をするために学校に通うと決めて、入学初日に、すべての授業内容と理想的な答え、指導要綱を書いた本を配って、「毎日10ページづつ読み進めてください。そこに書かれたスケジュールで実習課題をこなしてください。1年後にお会いしましょう!」って言われたら、きっと怒るでしょう(笑)
実際の学校では、そのようなことにならないように、「いったん悩む」「いったん困る」「いったん迷う」「不安になる」というステップを意識的に作ります。そしてそこにいつも100%の情報提供して満額回答することを良しとせず、アドバイスしたり、サジェスションしたり、時には突き放して自らアクションを起こせるようにモチベーションを湧かせるようにします。
それによって、どんな課題が来ても自分で解決していくという意志の強さも含めたデザインノウハウや自信を学んでいるのです。だって、どんな種類の学校でもそうであるように、講師は卒業後は一緒に付き添うわけではないのですから。
だから課題をするというのは、その課題で悩んでみるという意味なのです。そう考えれば、最初から「こうしなさい」を求めたり、従うことの虚しさも想像できると思うんですよ。
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