「思い立ったら、すぐ韓国!」韓国観光公社のポスターが地下鉄車両ジャック。祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
今日、打合せの帰りに乗った地下鉄御堂筋線の車両で、いつものように何気なく吊り広告を見ると、K-POPグループであろう5人組のメンバーをビジュアルにした韓国観光公社のポスターがありました。見渡すと、吊り広告もドア上もドア横もぜんぶ同じ広告です。車両ジャックってやつですかね。
すみません、有名なタレントさんなのかしれませんが、デザオには心底、「ほんで誰やねん!?」です。しかし、典型的な韓国の髪型、メイクですから、細かい文字を見なくても、あ、韓国のグループなんだろうなとすぐわかります。
余談ですが、最近、韓国や中国からの観光旅行客もとても多いですよね!なかでも韓国の若者たちの髪型やメイクが、日本で言う80年代風で、一目瞭然で韓国からの旅行者とわかりますよ。ほんと独特です。
それはともかく。。。
きっとけっこうなお金をかけて観光の機運を高めようと狙った広告主の気持ちとは裏腹に、これほどむなしく感じるキャンペーンもないなと、不思議な感慨を感じました。
一時は、ものすごい勢いだった韓流が、いまや空前の灯火です。韓国の国家ブランド委員会から、韓流コンテンツに巨額の補助金が出るという話や、電通に巨額の宣伝費がわたって、日本メディアの韓流ゴリ押しが展開されたと噂されています。
その真偽は知りませんが、そういうことも、白も黒も含めて、結果的には広く嫌韓ムードに転換した今の日本で、このポスターにジャックされた地下鉄の中の雰囲気は微妙です。韓流全盛期なら、何の不思議もなかった光景のはずなのに、2015年に見ると、ぜんぜん違った意味あいで見えてくるから不思議です。
気のせいかこの観光ポスターに囲まれた、地下鉄の乗客も、なんだかバツの悪そうな、居心地の悪さを感じているような気がして仕方ありません。広告が語っているメッセージを、すなおな心で見れなくなっているのかもしれないですね。
以前に、「自粛する広告表現アイデア」についての記事を書きました。(その記事はこちら)
韓国観光公社が観光広告を自粛する必要もないわけで、がんばって旅行客を増やしたいという狙いは理解できます。しかし、この嫌韓ムードの中でほんとうに韓国に行ってみたいなと思わせるには、アイドルの笑顔ではなく、よっぽど推敲、吟味された表現アイデアが必要だったのではないでしょうか。
多くを語らず、今日は去りますー。
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