【Q&A】 デザインの課題で、自分のイラストを使おうとしたらダメなんですか?
専門学校でグラフィックデザイナーになるためのクラスに在籍しながらも、絵やイラストを描くことが好きだったり、自信のある生徒さんは一定数いるものです。
そのなかでも、「デザインの課題で、自分のイラストを使おうとしたらダメなんですか?」という質問をする生徒さんがいます。たいていの場合、課題をいくつか制作する中で、いつも自分のイラストを使ったデザイン案をつくるために、講師に「自分のイラストを使わないアイデアも考えたらどうかな?」とアドバイスされて、「えー、デザインにイラストを使っちゃダメなの?」と思ってしまうのでしょう。
もちろん、絶対ダメじゃあありません。デザインとイラストは、デザインと写真、デザインと印刷、デザインとコピーの様に、チョイスした表現方法によっては、表裏一体となる良きパートナーです。
でも、そこまで言うとすぐピン!とわかるように、グラフィックデザイナーとしては、イラストを使うプランしか考えられないようではダメなのです。さまざまなビジュアルコミュニケーションの方法がある中で、イラストを使うと効果的だな、コンセプトが表現・伝達できるな、と思ってこそ、イラストを選んで使っているのです。
まして、そのイラストの作者(イラストレーター)が、自分ひとりでは表現の幅が極端に狭くなりますよね。コンセプトに照らして考えて、そのデザイナーのイラストを使うことが条件になってしまっては、本末転倒です。クライアントにも申し訳ないですよね。
学校の課題は、自分の表現自慢をするために制作するものではなく、トレーニングも兼ねているわけですから、自分がしなかった表現方法に挑戦しなければ意味がありません。そもそも、学校という施設に来るということの目標自体が、それまでの自分に出来なかったことが出来るようになる、ということのはずです。言い方を変えれば、それまでの自分と違う方法論や考え方を受け入れて自分が変わる→成長する、ということです。
そのためには、「自分のイラストが好き」→「だからデザインに使いたい」というのは、デザイナーとしては、まことに傲慢な考え方だと思うわけです。でも、これがアーティストなら別ですよ。「自分の表現を見てくれ!」でもいいのです。
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| デザインの基本(考え方編) | 18:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑