手描きの文字をフルに使ってみるタイポグラフィ
地下鉄御堂筋線や阪急電鉄などで掲載されていた、進研ゼミのポスターです。
今日も広告表現の詳細には踏み込まず、サムネイルバリエーションを考えるときのヒントをひとつピックアップします。今回は、タイトルにもあるように、「手描きの文字を使うというタイポグラフィ」です。
MACによるグラフィックデザインが方法としてスタンダードになった今、学生さんや新人デザイナーほど、かわったフォントで凝りたおしたいという欲求が強いものです。
しかし、本来、タイポグラフィは、コンセプトの範囲で、完全に自由です。
ならば、マジックペンで描いたような、鉛筆で描いたような、クレヨンで描いたような、文字で伝達しても何も問題はありませんよね!ただ単に、メインビジュアルの一部に手描き文字を取り入れるという程度ではなく、ほとんどの文字を手描きにすると、それはそれで非常に一貫した強いトーン&マナーになります。
この進研ゼミのポスターの場合、手描き表現により、学生らしさ、落書きっぽさ、が表現されています。それによるライブ感が楽しさにもつながるし、広告を見る人が読む楽しさにもなるという作戦ですね。手描きですが、色を赤に統一し、トーン&マナーがバラバラになることを防いでいます。
この海遊館の広告も、進研ゼミの広告と、テイストはまったく違うものの、手描き文字による元気良さを表現しています。惜しむらくは、「あなたは心の声を抑えきれるか。」というキャッチコピーが、フォントで入り、せっかくの元気良さをジャマして説明くさい仕上がりにしてしまっていますが・・・。
読者の皆さんも、課題で仕事で、サムネイルのバリエーションを考える時、あえてフォントを使わず、手描きにこだわってみるアイデアも取り入れてみてはいかがでしょう?
確かに、手描き文字風のフォントデザインも増えてきていますので、長文であればそういうものを取り入れることもできますが、やはり不揃いの手描き文字には、元気良さでかないません。もしコンセプトに沿うなら、手描き文字を使って、面白い表現に挑戦してください!
好きな画材で描いた独特の筆致の文字を、スキャナーで取り込んで画像として使ったり、イラレのライブトレース機能をつかって、画像の文字をベクターデータに変換してイラレで着色したりの扱いも可能です。
ぜひ、おためしあれー。
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| デザインの基本(実践編) | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑