ギラッと光って目立つ!箔押しの迫力。でも修正変更はコスト高。
はーい!キリンのどごし生の車内吊りポスターです。
これまでなら、この広告表現について、あーだこーだと解説するところですが、今回はデザインの勉強をしている学生さんや若いデザイナーのために、このキャッチコピーに使用されている金箔について少し書きたいと思いますよー!
この金箔は、印刷効果のひとつで「箔押し(ホットスタンプ/ホットスタンピング)」というものです。箔押しはCMYKや特色などのインクによる印刷ではなく、専用のホットスタンプ泊というものを加圧・加熱させて、ギラッと光るような効果を得る加工法です。
広義、狭義、いろんな説明の仕方はありますが、ポスターなどの印刷物や、商品ラベルなどで広く一般的に使用される方法です。人気漫画のバガボンドの単行本表紙も、タイトルは箔押しが使用されています。
実際に箔押しをしたいときどうするかというと、デザイナー視点で見ると、通常の印刷指示と同じく、印刷会社に依頼してやってもらうことになります。
金色がもっとも頻度高く使われるんじゃないかと想像しますが、銀色、銅色、その他のメタリックカラーの箔押しも可能です。もし職場のつてで、印刷会社に頼んで箔押しのサンプルを見せてもらうと、同じ銀色でもいろんな種類の金属感の箔押しがあり、面白いと思いますよ。
箔押しは特色の金銀他のメタリックカラーよりはるかに金属質な光沢感、実際の立体感が付けられるので、特色よりもっと目立たせることができます。一般的にはほかのすべての印刷が刷り終わったあと、最後に箔押し加工を施します。
インパクトがあるので、ここぞというときに使うと効果的ですが、デメリットもあります。
箔押しのデメリット
1. 金属版がちょっと高い。
イラレ(Ai)のデータで、印刷物のデータと別レイヤーで、箔押しする文字や絵柄のレイヤーを作り、それを元に金属の版を作らないといけませんが、それがやっぱり何万円かします。値段は箔押しする面積によって変わります。
デザオは以前、B2ポスターとB3ポスターそれぞれ全面に金の箔押しを使うということに挑戦したのですが、そのときは(うろ覚えですが)金属版が10~20万円くらいしました。(全面と言っても、文字組のレイアウト位置によって、いくつかの箔に分かれていました)
2. 校正で修正すると金属版を作りなおすのでコストが倍!
もう「これで印刷します」という状態(校正のステップでいう校了)のあとから金属版が作れるような状況なら良いのですが、読者の皆さんの仕事の中で、色校正で箔押し状態を見せて、いろんなオジサンやオバサンのチェックが入り、修正が入りそうとなると大変です。金属版を一からやりなおすので、ただでさえ高い版代が倍かかってしまうのです。
つまり、クライアント、上司、印刷会社と十分な事前承諾や調整がないと、大変な目に遭うということですね(笑)
3. スケジュールがかかる。
当たり前ですが、通常の印刷に加えて、この箔押しの工程があるのですから、金属版を作る日数も必要ですし、印刷の追加日程が必要になります。ルーティンで回っている媒体に、ある日思い切って箔押しを使ってみたいと思ったら、スケジュールをゆったりと確保できる媒体でないと不可能になってしまいます。
4. 色数が少ない。色を混ぜられない。2色以上の箔押しを接して使用できない。インクのような重ね塗りができない。
以上です。
これらのようなデメリット(というか特性)を理解して、十分な準備が可能なら、箔押しのインパクトや高級感の演出は、際立ったものがあります!ぜひ、いざ!という機会のために、下調べされてはいかがでしょう?
印刷会社からサンプルを見せてもらって頭の引き出しに入れておくとか・・・ね!
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1. 金属版がちょっと高い。
イラレ(Ai)のデータで、印刷物のデータと別レイヤーで、箔押しする文字や絵柄のレイヤーを作り、それを元に金属の版を作らないといけませんが、それがやっぱり何万円かします。値段は箔押しする面積によって変わります。
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2. 校正で修正すると金属版を作りなおすのでコストが倍!
もう「これで印刷します」という状態(校正のステップでいう校了)のあとから金属版が作れるような状況なら良いのですが、読者の皆さんの仕事の中で、色校正で箔押し状態を見せて、いろんなオジサンやオバサンのチェックが入り、修正が入りそうとなると大変です。金属版を一からやりなおすので、ただでさえ高い版代が倍かかってしまうのです。
つまり、クライアント、上司、印刷会社と十分な事前承諾や調整がないと、大変な目に遭うということですね(笑)
3. スケジュールがかかる。
当たり前ですが、通常の印刷に加えて、この箔押しの工程があるのですから、金属版を作る日数も必要ですし、印刷の追加日程が必要になります。ルーティンで回っている媒体に、ある日思い切って箔押しを使ってみたいと思ったら、スケジュールをゆったりと確保できる媒体でないと不可能になってしまいます。
4. 色数が少ない。色を混ぜられない。2色以上の箔押しを接して使用できない。インクのような重ね塗りができない。
以上です。
これらのようなデメリット(というか特性)を理解して、十分な準備が可能なら、箔押しのインパクトや高級感の演出は、際立ったものがあります!ぜひ、いざ!という機会のために、下調べされてはいかがでしょう?
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| デザインの基本(実践編) | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑