知らないともったいない!本物のリキテンシュタイン作品 in 大阪・心斎橋アメリカ村 OSAKA VICKI!
意外と知られていないのですが、アンディ・ウォーホルと並ぶポップアートの巨匠、ロイ・リキテンシュタインの世界最大級の壁画作品が、大阪・心斎橋アメリカ村の北のはずれ、長堀通沿いにあるんです。
(地図→ https://goo.gl/maps/5EwUK)
これは意識して見ておかないともったいないですよねー。高いところにありますけど、やはり大きいので迫力はあります。
作品は1964年制作の『VICKI! I...I THOUGHT I HEARD YOUR VOICE!』「ヴィッキー、君の声が聞こえたと思ったよ」が元になっていて、この縦長の塔に合わせて、リキテンシュタインが加筆したもので、タイトルは、『OSAKA VICKI!』 だそうです。
地下街「クリスタ長堀」の空調冷却塔にある、縦約37m×横約15mの巨大な壁画です。えっ!?縦約37m?正方形くらいに見えるけどな?と思って近づくと、作品のドット模様が青色で下の方までずっと埋め尽くしているんですね。
1997年、クリスタ長堀が開業するときに、周辺の街づくり組織から、「殺風景なタワーを何とかして」と要望があり、日本宝くじ協会の助成で翌98年に完成。版権取得だけで約5千万円かかったとか。当時、大阪長堀開発公共総合プロデューサーの福田武氏が、近隣のアメリカ村を意識して「堅苦しい絵は大阪らしくない」と、ポップアートを選んだそうです。(情報は日本経済新聞 2013年11月26日付より。)
余談ですが、日経の記事には、『西隣を阪神高速が走り、大阪府警から「運転者の目を引き、危ない」との懸念も出たが、大きな事故は起きていないそうだ。』とありますけど、下のgoogle ストリートビューの画像を見てもわかるように、この作品の西隣の高速は阪神高速1号環状線で、全車線北向きなんで、ドライバーは気づかないと思うんですけど(笑)
ま、それはともかく、このような屋外に著名なアート作品があるなんていいですよねー。これがリキテンシュタイン風にしただけの、なんちゃって作品ならそれは恥ずかしいことなのですが、版権を払った本物ですから、近くに来られたら、ぜひ見てください。
アンディ・ウォーホルの作品も良いですが、デザオはどちらかと言うと、このリキテンシュタインの作品のほうが好きですねー。印刷されたコミックの小さな1コマの持つ力強さを油彩などの大きな作品にして切り取る発想、初めてリキテンシュタインの作品を知ったとき「してやられた感」でいっぱいでした。
グラフィックデザインを勉強している方には、ぜひポップアートも知ってほしい!
ポップアートは1950年代後半から60年代にかけて、イギリスやアメリカで起こった芸術表現とされていますが、その素材は大量生産・大量消費される商品パッケージやコミックなどの印刷物を使い、「これが芸術なのか?」と物議をかもしたこともあって、現代に通じる、とっても面白い事象というか芸術運動なんです。
大量生産品が美しいと感じるのは、不思議ではありません。私も印刷工場で、まだ断裁されていないトンボがある状態の印刷上がりの紙を見ると、同じ印刷物が整然ときれいに並んでいるのをみて、「わー、綺麗だなー!」と思います。商店に入荷した商品が段ボール箱から取り出されるときに、きれいな同じ箱がズラッと並んでいるのを見て、「気持ちいい!」とも思います。そういうたぐいの感動をおぼえたときは、ふとポップアートのことを思い出すのです。
実はデザオは、1992年に「ポップ・ミューズ-ポップアートの二大巨匠が描いた女性たち リキテンスタイン&ウォーホル展」という美術展のポスター・チラシ・チケットのデザインの仕事をしたことがあるので、ポップアートには、ひときわ思い入れがあるのですが、私に限らず、グラフィックデザインを仕事にする人なら、必ずポップアートに触れ合う機会があると思います。
あんまり知らないという方は、ぜひ知ってほしいな~と思います。
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1997年、クリスタ長堀が開業するときに、周辺の街づくり組織から、「殺風景なタワーを何とかして」と要望があり、日本宝くじ協会の助成で翌98年に完成。版権取得だけで約5千万円かかったとか。当時、大阪長堀開発公共総合プロデューサーの福田武氏が、近隣のアメリカ村を意識して「堅苦しい絵は大阪らしくない」と、ポップアートを選んだそうです。(情報は日本経済新聞 2013年11月26日付より。)
余談ですが、日経の記事には、『西隣を阪神高速が走り、大阪府警から「運転者の目を引き、危ない」との懸念も出たが、大きな事故は起きていないそうだ。』とありますけど、下のgoogle ストリートビューの画像を見てもわかるように、この作品の西隣の高速は阪神高速1号環状線で、全車線北向きなんで、ドライバーは気づかないと思うんですけど(笑)
ま、それはともかく、このような屋外に著名なアート作品があるなんていいですよねー。これがリキテンシュタイン風にしただけの、なんちゃって作品ならそれは恥ずかしいことなのですが、版権を払った本物ですから、近くに来られたら、ぜひ見てください。
アンディ・ウォーホルの作品も良いですが、デザオはどちらかと言うと、このリキテンシュタインの作品のほうが好きですねー。印刷されたコミックの小さな1コマの持つ力強さを油彩などの大きな作品にして切り取る発想、初めてリキテンシュタインの作品を知ったとき「してやられた感」でいっぱいでした。
グラフィックデザインを勉強している方には、ぜひポップアートも知ってほしい!
ポップアートは1950年代後半から60年代にかけて、イギリスやアメリカで起こった芸術表現とされていますが、その素材は大量生産・大量消費される商品パッケージやコミックなどの印刷物を使い、「これが芸術なのか?」と物議をかもしたこともあって、現代に通じる、とっても面白い事象というか芸術運動なんです。
大量生産品が美しいと感じるのは、不思議ではありません。私も印刷工場で、まだ断裁されていないトンボがある状態の印刷上がりの紙を見ると、同じ印刷物が整然ときれいに並んでいるのをみて、「わー、綺麗だなー!」と思います。商店に入荷した商品が段ボール箱から取り出されるときに、きれいな同じ箱がズラッと並んでいるのを見て、「気持ちいい!」とも思います。そういうたぐいの感動をおぼえたときは、ふとポップアートのことを思い出すのです。
実はデザオは、1992年に「ポップ・ミューズ-ポップアートの二大巨匠が描いた女性たち リキテンスタイン&ウォーホル展」という美術展のポスター・チラシ・チケットのデザインの仕事をしたことがあるので、ポップアートには、ひときわ思い入れがあるのですが、私に限らず、グラフィックデザインを仕事にする人なら、必ずポップアートに触れ合う機会があると思います。
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| 雑記 | 17:17 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑
OSAKA VICKI
これは私の親友の絵描きが描きました。非常に大変な作業だったそうです
| よし | 2022/10/20 14:22 | URL |