データのバックアップをしておくということも仕事の一部。
(画像はイメージです)
学校でグラフィックデザイナーの勉強をスタートさせると、昔と違ってまずはIllustratorやPhotoshopなどのソフトの操作を習います。単純な文字や罫(線)などの扱いから始めるわけです。
制作課題としては、名刺やハガキなどがサイズも小さく着手しやすいのでよく取り上げられます。そしてスキルの向上とともに、徐々に難度の高い課題に挑戦していきます。
ある程度、作品の点数を数えられるほど増やせた頃の学生さんたちに、講師として念押しをしないといけないことが、作品データのバックアップをとる、ということです。
バックアップはパソコンや保存メディアにトラブルがあっても、データを失うことなく復旧できるように、2ヶ所以上の場所に同じデータを保管しておくことです。
これが意外にむずかしいのです・・・。(-_-;)
絶望とはこの事。作品データがすべてパー。
バックアップしておくように話していても、毎年クラスに必ずひとりはいるんです。「HDDを落として衝撃を与えてしまったら、パソコンにつないでもデータが読み込めなくなりました~っ!」って、嘆いている学生さんが。
デザオ:「でも、バックアップはしてるんでしょ?」
学生:「そ、それが・・・。」
デザオ:「え!?してなかったんですか?」
学生:「そのハードディスクにしかないんです」
デザオ:「ウゲゲ・・・・Σ(゚ロ゚ノ)ノ」
そうなると、学生さんにとっては、1年間ほどの努力の結晶である作品群が、もう世の中に存在しなくなるということです。ポートフォリオ(自分の作品集)も作れず、就職活動も出来ず、「そして僕は途方に暮れる」とはまさにこのこと!おそろしいことです。
慰めるとすれば、「最初のころは練習用課題で、どうせクオリティーが低かったんだろう?今のキミならもっと手も早いし、デザインのクオリティも高い作品が作れるだろう!?いい機会じゃないか。名刺からもっといいデザインにやり直そうぜ!」とはっぱをかけるくらいのことしかできません。
しかし、いざトラブルが起こったときのダメージの大きさの割には、バックアップの必要性や重要度を真剣に考えてくれる学生は少ないし、やろうと思っても上手くいかないのが実情です。なぜでしょう?
自分は交通事故に合わないという心理
ハードディスクはある日突然壊れるものです。何の通告もなく、予兆もほとんどなく、不思議とめちゃくちゃ忙しい最中に、「あれ??なんで?おかしーなー?」→「おいおい、ウソだろ?頼むよ。」→「うわーん!!何で開けないの!?どうしよう!今やってる課題!!」となります。
人は誰しも、自分は交通事故にも合わないだろうし、災害も自分を避けてくれると信じています。頭ではそんなことないと知っていますが、それについて真剣な対策や備えをすることは、心理的にとてもむずかしいのです。
随時追加されていくデータをバックアップするむずかしさ
デザイン案を作って、提示して、そのバージョンを残して、コピーをとってさらに修正していく。人によってデータの管理方法は違いますが、デザイン課題作品を制作していく中で、多くの人が、時系列的にフォルダを作成して、じょじょに完成状態に近づいていくという方法をとっています。
その場合、作業的に、ある程度キリの良いところが来るまでバックアップをとらず、課題が完成したら、そのデータをバックアップとっておこうと考える人が多いです。それはそれでも構いません。
しかし現実には、制作途中だからこそ、ある日突然データが使えなくなることは恐ろしいことなのです。提出が終わった課題は、「ま、必要ならじっくり作りなおすしかないか」と思えますが、現在大急ぎで進行中の課題のデータが突然なくなると、ほんとーーーに困るのです(笑)
これが仕事のデータだったら、と思うと恐怖ですよね。
クラウドのバックアップや、自動バックアップソフトを検討
AppleのiPhoneなら、データを常にiCloudにアップロードすることで、端末を破損したり失くしたりしても、データはクラウドに保管してあり復旧することができるという、いいサービスがありますよね。
クラウドを利用したデータ保管サービスは他にもいろいろあります。そういったサービスを利用することも良いのですが、私は個人的にバックアップソフトがいいのではと思います。
イラレやフォトショなどの重たいソフトを扱うパソコンなら、きっとハードディスク容量も大きいので、ついつい日々増加するデータをそこにどんどん増やしてしまいます。しかしそこでバックアップ。
外付けハードディスクをつないで、常に特定のフォルダは自動で外付けハードディスクにコピーするように設定します。すると、デザインデータの制作で増える細々したフォルダ、内容の更新も、忘れずに(←ここが重要)コピーしてくれるので、安心です。
それでも安心できないのがツライところ
パソコンのハードディスクに外付けハードディスクをつなげて自動でバックアップしていたら、データは常に2ヶ所にある。まず大丈夫だろう!・・・というのが悪魔の甘い罠。 (`∀´)Ψケケケ・・・
パソコントラブルでデータが開けない!でも安心!外付けハードディスクのUSBを抜いて、違うパソコンにつなぎなおしたら・・・と思ったら、どういうわけか、うっかりフォーマットして全部消えちゃった!とか、あるのです。
ですから、DVDメディアなどの外部メディア、外付けハードディスク、クラウドサービスなど、大事なデータほど、二重三重の安全対策が必要になります。めんどくせー!!そーなんですよ、川崎さん!(←古すぎて誰も知らんがな) めんどくさいんです!
1. 絶対に消えてもらっては困るという重要フォルダを決める or 整理する
2. 外付けハードディスクと自動バックアップソフトによる2ヶ所以上でのデータ保管同期
3. 課題(仕事)ごと、毎月ごと、など自分の基準日に、BDディスクやDVDディスクなどのデータ用ディスクに保存
これをルーティン化しないといけないんです。
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バックアップしておくように話していても、毎年クラスに必ずひとりはいるんです。「HDDを落として衝撃を与えてしまったら、パソコンにつないでもデータが読み込めなくなりました~っ!」って、嘆いている学生さんが。
デザオ:「でも、バックアップはしてるんでしょ?」
学生:「そ、それが・・・。」
デザオ:「え!?してなかったんですか?」
学生:「そのハードディスクにしかないんです」
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そうなると、学生さんにとっては、1年間ほどの努力の結晶である作品群が、もう世の中に存在しなくなるということです。ポートフォリオ(自分の作品集)も作れず、就職活動も出来ず、「そして僕は途方に暮れる」とはまさにこのこと!おそろしいことです。
慰めるとすれば、「最初のころは練習用課題で、どうせクオリティーが低かったんだろう?今のキミならもっと手も早いし、デザインのクオリティも高い作品が作れるだろう!?いい機会じゃないか。名刺からもっといいデザインにやり直そうぜ!」とはっぱをかけるくらいのことしかできません。
しかし、いざトラブルが起こったときのダメージの大きさの割には、バックアップの必要性や重要度を真剣に考えてくれる学生は少ないし、やろうと思っても上手くいかないのが実情です。なぜでしょう?
自分は交通事故に合わないという心理
ハードディスクはある日突然壊れるものです。何の通告もなく、予兆もほとんどなく、不思議とめちゃくちゃ忙しい最中に、「あれ??なんで?おかしーなー?」→「おいおい、ウソだろ?頼むよ。」→「うわーん!!何で開けないの!?どうしよう!今やってる課題!!」となります。
人は誰しも、自分は交通事故にも合わないだろうし、災害も自分を避けてくれると信じています。頭ではそんなことないと知っていますが、それについて真剣な対策や備えをすることは、心理的にとてもむずかしいのです。
随時追加されていくデータをバックアップするむずかしさ
デザイン案を作って、提示して、そのバージョンを残して、コピーをとってさらに修正していく。人によってデータの管理方法は違いますが、デザイン課題作品を制作していく中で、多くの人が、時系列的にフォルダを作成して、じょじょに完成状態に近づいていくという方法をとっています。
その場合、作業的に、ある程度キリの良いところが来るまでバックアップをとらず、課題が完成したら、そのデータをバックアップとっておこうと考える人が多いです。それはそれでも構いません。
しかし現実には、制作途中だからこそ、ある日突然データが使えなくなることは恐ろしいことなのです。提出が終わった課題は、「ま、必要ならじっくり作りなおすしかないか」と思えますが、現在大急ぎで進行中の課題のデータが突然なくなると、ほんとーーーに困るのです(笑)
これが仕事のデータだったら、と思うと恐怖ですよね。
クラウドのバックアップや、自動バックアップソフトを検討
AppleのiPhoneなら、データを常にiCloudにアップロードすることで、端末を破損したり失くしたりしても、データはクラウドに保管してあり復旧することができるという、いいサービスがありますよね。
クラウドを利用したデータ保管サービスは他にもいろいろあります。そういったサービスを利用することも良いのですが、私は個人的にバックアップソフトがいいのではと思います。
イラレやフォトショなどの重たいソフトを扱うパソコンなら、きっとハードディスク容量も大きいので、ついつい日々増加するデータをそこにどんどん増やしてしまいます。しかしそこでバックアップ。
外付けハードディスクをつないで、常に特定のフォルダは自動で外付けハードディスクにコピーするように設定します。すると、デザインデータの制作で増える細々したフォルダ、内容の更新も、忘れずに(←ここが重要)コピーしてくれるので、安心です。
それでも安心できないのがツライところ
パソコンのハードディスクに外付けハードディスクをつなげて自動でバックアップしていたら、データは常に2ヶ所にある。まず大丈夫だろう!・・・というのが悪魔の甘い罠。 (`∀´)Ψケケケ・・・
パソコントラブルでデータが開けない!でも安心!外付けハードディスクのUSBを抜いて、違うパソコンにつなぎなおしたら・・・と思ったら、どういうわけか、うっかりフォーマットして全部消えちゃった!とか、あるのです。
ですから、DVDメディアなどの外部メディア、外付けハードディスク、クラウドサービスなど、大事なデータほど、二重三重の安全対策が必要になります。めんどくせー!!そーなんですよ、川崎さん!(←古すぎて誰も知らんがな) めんどくさいんです!
1. 絶対に消えてもらっては困るという重要フォルダを決める or 整理する
2. 外付けハードディスクと自動バックアップソフトによる2ヶ所以上でのデータ保管同期
3. 課題(仕事)ごと、毎月ごと、など自分の基準日に、BDディスクやDVDディスクなどのデータ用ディスクに保存
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