修成建設専門学校の広告⑦ みる
梅田の地下街に並ぶ、修成建設専門学校の電飾看板のシリーズ広告をとりあげて、勝手に分析しているシリーズ記事(笑)です。今回で第7回目です。
今回は、メインビジュアルが「電球」です。フィラメントのところが少し光っています。電球は広告表現で使うときには、「アイデアを思いつく」、「スイッチが入る」、というイメージを伝える代表的なモチーフですね。
ではそのメインビジュアル「電球」から何を語るのか、とにかくコピーを読んでみましょう!
(コピーの内容)
みる
見て、見て、見まくれ。
ひらめきは空からおりてはこない。自分で生み出すものだ。
そのためにはガンガン見ること。
理屈で考えるより、まずは目に焼きつけろ。
そうすればやがて、頭の中でパッと光るものがある。
見ることは発想の源であり、ものづくりの原点だ。
建設業界のスペシャリストをめざせ!
修成建設専門学校
そのためにはガンガン見ること。
理屈で考えるより、まずは目に焼きつけろ。
そうすればやがて、頭の中でパッと光るものがある。
見ることは発想の源であり、ものづくりの原点だ。
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さぁ、読者の皆さんの感想はいかがでしょう?
最後まで読んでみれば、「とにかくじっくりとよく見ていれば、次第にいいアイデアを思いつく。見ることはとても大事なんだよ。」と言いたいんだな、とわかります。ええ、ええ、今回もとってもいいこと言ってると思います!それにとても共感します。デザオもデッサンの授業のときなんかは、しょっちゅう、「もっとよく見て!」って言ってますものー(^_^;)
でも、コピーが伝えるだいたいのメッセージが読み解けたところで、まず第一に気になる点は、やはり前回の「容器の水」の広告と同様に、メインビジュアルとのミスマッチです。
今回のメインビジュアル「電球」は、誰がどう見ても、このコピーの中の「頭の中でパッと光るものがある。」から来ています。僭越ながら、デザオからすれば、「なんでそこを!?」です。
ひらめきやアイデアが思いつくことに関しては、人によって、いろんなテクニック、方法論、考え方があります。だからこそ、このコピーもそこには焦点を当てていなくて、見ることがいかに大事かに焦点を当てて切々と語っているのです。
ですから、もしこのコピーに合わせてメインビジュアルを考えるなら、どう考えても「見る」ことに関連したものにすべきでしょう?
興味深いことですが、次回の記事でご紹介しようと思っているこの学校のシリーズ広告のひとつのメインビジュアルがなんと「虫めがね」なんです。そのモチーフ「虫めがね」は、そっちの広告じゃなくて、むしろこの「みる」の回のモチーフでしょうに。どうして!?もったいない(笑)
第二に気になる点は、説得力が乏しいところです。
まずコピーの組み立てのセオリーに照らすと、キャッチコピーとサブキャッチコピーが、ほぼ同じことを言っていることは珍しいことです。よほど強調したいのか、それとも機能を分けられなかったのかはわかりませんが・・・。
とにかく、キャッチとサブキャッチが同じことを言い、さらにボディコピーに入っても、2、3行目は「ガンガン見ろ」「まず目に焼きつけろ」と、とにかく見ろの一点張りです。5行目では「見ることは発想の源であり、ものづくりの原点だ。」とまで言っているのですが、これも「見ろ」の一点張りの延長でダメ押しのようなものです。
「見ろ」が多すぎる印象です。言い方を変えると、とてもメッセージ内容が希薄だ、少ない内容を無理やり引き伸ばして1回分の広告に格上げしている、という感じさえします。
では何のために「見る」のかというと、ここです。→1行目「ひらめきは空からおりてはこない。自分で生み出すものだ。」→4行目「そうすればやがて、頭の中でパッと光るものがある」というところです。
要約すると「ひらめきはおりてくるんじゃなくて、自分で生み出すものだ。そのためにはとにかく見ろ。」という話ですよね。理解はできても、何をよく見ろと言っているのか対象物がイマイチわかりませんし、なぜよく見たら、それがひらめきを生み出すことにつながるのか因果関係が伝わらないのです。
もちろん「見ることが発想の源」という考え方には広い意味で共感します。観察力もリサーチも洞察力もという意味でです。
ですが、それがこの単発の広告のコピーメッセージとして、完結したわかりやすい説得力を持たないのです。このコピーメッセージをあえて軽く言いかえると、「ずっと見てると、そのうちパッとひらめくよ。」みたいな適当な印象です(笑)
では例によって、デザオが独自の観点で勝手にコピーを修正することに挑戦します!メインビジュアルが、この少し光りかけている「電球」のままであると仮定して、コピーのみの修正で「みる」を成立させられないかとがんばってみます!
見ることは発想の源であり、ものづくりの原点だ。
近くで見る、遠くで見る、何度も見る、とにかく見る。
するとそれまでなんでもなかったものが、見ているうちに光りだす。
誰も気付かなかった魅力や価値が輝きはじめる。
そんな「見る力」を持っているのが、本物のスペシャリストだ。
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最後まで読んでみれば、「とにかくじっくりとよく見ていれば、次第にいいアイデアを思いつく。見ることはとても大事なんだよ。」と言いたいんだな、とわかります。ええ、ええ、今回もとってもいいこと言ってると思います!それにとても共感します。デザオもデッサンの授業のときなんかは、しょっちゅう、「もっとよく見て!」って言ってますものー(^_^;)
でも、コピーが伝えるだいたいのメッセージが読み解けたところで、まず第一に気になる点は、やはり前回の「容器の水」の広告と同様に、メインビジュアルとのミスマッチです。
今回のメインビジュアル「電球」は、誰がどう見ても、このコピーの中の「頭の中でパッと光るものがある。」から来ています。僭越ながら、デザオからすれば、「なんでそこを!?」です。
ひらめきやアイデアが思いつくことに関しては、人によって、いろんなテクニック、方法論、考え方があります。だからこそ、このコピーもそこには焦点を当てていなくて、見ることがいかに大事かに焦点を当てて切々と語っているのです。
ですから、もしこのコピーに合わせてメインビジュアルを考えるなら、どう考えても「見る」ことに関連したものにすべきでしょう?
興味深いことですが、次回の記事でご紹介しようと思っているこの学校のシリーズ広告のひとつのメインビジュアルがなんと「虫めがね」なんです。そのモチーフ「虫めがね」は、そっちの広告じゃなくて、むしろこの「みる」の回のモチーフでしょうに。どうして!?もったいない(笑)
第二に気になる点は、説得力が乏しいところです。
まずコピーの組み立てのセオリーに照らすと、キャッチコピーとサブキャッチコピーが、ほぼ同じことを言っていることは珍しいことです。よほど強調したいのか、それとも機能を分けられなかったのかはわかりませんが・・・。
とにかく、キャッチとサブキャッチが同じことを言い、さらにボディコピーに入っても、2、3行目は「ガンガン見ろ」「まず目に焼きつけろ」と、とにかく見ろの一点張りです。5行目では「見ることは発想の源であり、ものづくりの原点だ。」とまで言っているのですが、これも「見ろ」の一点張りの延長でダメ押しのようなものです。
「見ろ」が多すぎる印象です。言い方を変えると、とてもメッセージ内容が希薄だ、少ない内容を無理やり引き伸ばして1回分の広告に格上げしている、という感じさえします。
では何のために「見る」のかというと、ここです。→1行目「ひらめきは空からおりてはこない。自分で生み出すものだ。」→4行目「そうすればやがて、頭の中でパッと光るものがある」というところです。
要約すると「ひらめきはおりてくるんじゃなくて、自分で生み出すものだ。そのためにはとにかく見ろ。」という話ですよね。理解はできても、何をよく見ろと言っているのか対象物がイマイチわかりませんし、なぜよく見たら、それがひらめきを生み出すことにつながるのか因果関係が伝わらないのです。
もちろん「見ることが発想の源」という考え方には広い意味で共感します。観察力もリサーチも洞察力もという意味でです。
ですが、それがこの単発の広告のコピーメッセージとして、完結したわかりやすい説得力を持たないのです。このコピーメッセージをあえて軽く言いかえると、「ずっと見てると、そのうちパッとひらめくよ。」みたいな適当な印象です(笑)
では例によって、デザオが独自の観点で勝手にコピーを修正することに挑戦します!メインビジュアルが、この少し光りかけている「電球」のままであると仮定して、コピーのみの修正で「みる」を成立させられないかとがんばってみます!
みる
見ることで、光りだす。
見ることは発想の源であり、ものづくりの原点だ。
近くで見る、遠くで見る、何度も見る、とにかく見る。
するとそれまでなんでもなかったものが、見ているうちに光りだす。
誰も気付かなかった魅力や価値が輝きはじめる。
そんな「見る力」を持っているのが、本物のスペシャリストだ。
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さぁ、いかがでしょう?
「電球」というモチーフが伝えるものを、「アイデアを思いつく」、「スイッチが入る」ではなく、「魅力や価値が輝きはじめる」ということに置き換えてみた案、というわけですね!
「電球」というモチーフが伝えるものを、「アイデアを思いつく」、「スイッチが入る」ではなく、「魅力や価値が輝きはじめる」ということに置き換えてみた案、というわけですね!
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