アートディレクターってどんなことするんですか?→工務店みたいなもんだよ→はぁ!?
デザオの友人のSTくんは、建築関係の仕事をしています。おもに個人の住宅や店舗などのリフォームなどを手がけます。デザオも建築やインテリアは好きなので、STくんの仕事の話も、まるで業界の人間のように、興味津々で聞きます。
そしていつも感じることは、STくんのような仕事は、何てアートディレクターの仕事と似てるんだろう!ということです。
STくんは昔つとめていた工務店からの仕事も、一職人として受けますし、自分が顧客と打合せして仕事を受けることもあります。自分が窓口となる場合は、STくんはお客様の抱える問題を聞き出し、改善方法を提案し、見積リを書きます。つまり、職人さんとは言え、接客やコミュニケーション能力はとても大事です。
いざ仕事が動き出すと、解体屋さん、大工さん、左官屋さん、電気屋さん、水道屋さん、コーキング屋さんなど、いろんな個人でやっている知り合いの職人さんたちのスケジュールを調整し、工期を予定どおりに進めるように毎日現場にかよって身体を動かします。
STくんいわく、彼自身も現場経験が長いので、簡単なことなら、解体もできるし、大工仕事や左官的なこと、電気的なこと、水道のこともできます。コーキングも慣れたものだそうです。だから、たまたまその時期ヒマで、ぜんぶ自分でやれそうだと見ると、できるだけ他の職人さんを入れることなく自分でやるようにします。
全部自分で受けて自分でやると、儲けが大きくなるからです。しかも、自分がやるんですから、細かなところに目が届いて作業全体の把握もしやすいというメリットもあります。
でも、当然のことながら、自分で出来るからと言って、儲かるからと言って、ぜんぶ自分でやろうとすると、他の仕事を入れにくくなります。その仕事ひとつに集中して一定期間そればっかりに取り組むんですからね。すると、皮肉なことに年間の仕事量(数)で考えると、少なくなってしまいます。
ですから、もっと受注を増やし、利益をあげるためには、ある程度職人さんたちに任せることによって、その空いた労力で他の仕事も同時に進めるようにすることです。それにより、ひとつひとつの利益は多少下がったとしても、受注量が多くなり年間ではそのほうが利益が大きかったりするわけです。
これがまさしくフリーのアートディレクターも、まったく同じような状況なんです!
アートディレクターさんは、直接顧客と相談して、顧客の要望をデザインで解決しようと試み、見積りを書きます。もちろん、打合せに望むコミュニケーション能力はとても大切です。
いざ仕事が動き出すと、フォトグラファー、ヘアメイク、スタイリスト、モデル、コーディネーターなどの撮影系の職人さんや、コピーライター、イラストレーターなどの職人さんたちのスケジュールを調整しながら、納期に間に合わせるように動きまわります。
簡単な仕事、そんなにシリアスなクオリティを求められない仕事であれば、アートディレクター自身が写真を撮ったり、イラストを描いたりすることもありますし、コピーを書くことも珍しくありません。仕事によっては、ディレクションをせずに、イラレやフォトショを触ってめちゃくちゃ細かいデザインやレイアウトの仕事もやろうと思えばできるわけです。
でも、当然のことながら、自分で出来るからと言って、儲かるからと言って、ぜんぶ自分でやろうとすると、他の仕事を入れにくくなります。その仕事ひとつに集中して一定期間そればっかりに取り組むんですからね。すると、皮肉なことに年間の仕事量(数)で考えると、少なくなってしまいます。
まったく一緒ですよね?(笑)
だから、いろんなスタッフにできるだけ任せて、いい広告やデザインをたくさん作っていこうというのがアートディレクターの本来の職能ですよねー。
もうひとつ似ていることがあります。
STくんは建設現場では「現場監督」となるわけですが、「監督」とは言っても偉そうにはできません。職人さんには年配の人のほうが多く、ひと癖もふた癖もあるオジサンたちを、おだてたり、なだめたりしながら気持よく仕事をしてもらわないと、現場はまわりません。そのためには、掃除を手伝い、世間話に花を咲かせ、重たいものを運ぶときにはサッと手伝い、細かいことまで意思疎通をしておかないと、機嫌を損ねては現場が殺伐としてしまうそうです。
その話はスタジオ撮影のときのアートディレクターの立場とまったく同じです。
スタジオでは「アートディレクター」と言っても偉そうにはできません。スタッフには年配や経験豊富な、ひと癖もふた癖もあるこだわりが強い人たちがいるわけですから、おだてたり、なだめたりしながら、気持よく仕事をしてもらわないと、現場はまわりませんし、スタジオが殺伐としてしまいます(笑)
つまり、複数の人が絡む現場では、工務店やアートディレクターは「現場監督」であり「陣頭指揮官」なんです。そして、工務店が大工さんに仕事を頼む、アートディレクターがデザイナーに仕事を頼む、ということもよくあることなのです。
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
いざ仕事が動き出すと、フォトグラファー、ヘアメイク、スタイリスト、モデル、コーディネーターなどの撮影系の職人さんや、コピーライター、イラストレーターなどの職人さんたちのスケジュールを調整しながら、納期に間に合わせるように動きまわります。
簡単な仕事、そんなにシリアスなクオリティを求められない仕事であれば、アートディレクター自身が写真を撮ったり、イラストを描いたりすることもありますし、コピーを書くことも珍しくありません。仕事によっては、ディレクションをせずに、イラレやフォトショを触ってめちゃくちゃ細かいデザインやレイアウトの仕事もやろうと思えばできるわけです。
でも、当然のことながら、自分で出来るからと言って、儲かるからと言って、ぜんぶ自分でやろうとすると、他の仕事を入れにくくなります。その仕事ひとつに集中して一定期間そればっかりに取り組むんですからね。すると、皮肉なことに年間の仕事量(数)で考えると、少なくなってしまいます。
まったく一緒ですよね?(笑)
だから、いろんなスタッフにできるだけ任せて、いい広告やデザインをたくさん作っていこうというのがアートディレクターの本来の職能ですよねー。
もうひとつ似ていることがあります。
STくんは建設現場では「現場監督」となるわけですが、「監督」とは言っても偉そうにはできません。職人さんには年配の人のほうが多く、ひと癖もふた癖もあるオジサンたちを、おだてたり、なだめたりしながら気持よく仕事をしてもらわないと、現場はまわりません。そのためには、掃除を手伝い、世間話に花を咲かせ、重たいものを運ぶときにはサッと手伝い、細かいことまで意思疎通をしておかないと、機嫌を損ねては現場が殺伐としてしまうそうです。
その話はスタジオ撮影のときのアートディレクターの立場とまったく同じです。
スタジオでは「アートディレクター」と言っても偉そうにはできません。スタッフには年配や経験豊富な、ひと癖もふた癖もあるこだわりが強い人たちがいるわけですから、おだてたり、なだめたりしながら、気持よく仕事をしてもらわないと、現場はまわりませんし、スタジオが殺伐としてしまいます(笑)
つまり、複数の人が絡む現場では、工務店やアートディレクターは「現場監督」であり「陣頭指揮官」なんです。そして、工務店が大工さんに仕事を頼む、アートディレクターがデザイナーに仕事を頼む、ということもよくあることなのです。
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
スポンサーサイト
| 広告とデザイン業界 | 23:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
アートディレクターという仕事(役割)に興味はあったものの、
他のブログなどでアートディレクターの説明を読んでも
「アートディレクターとはどんな職業なのか」
ピンとこなかったのですが…
先生の説明が今までの中で一番分かりやすかったです。
| こやぶ | 2015/03/16 19:42 | URL |