ふみ切戦士シャダーン ふみきりでまもる3ッのちかい!
前々回の「阪急電鉄の踏切の非常ボタンの広告」に関する記事(こちら)を書いていたときに、ふと思い出したのが、デザオが子供の頃に見た記憶があるこの広告です。
このネット社会、きっと情報と画像があるはずと思って検索したらやはりいっぱい出てきました。ありがたいありがたい(^_^;)
国鉄・広島発と思われる「ふみきり戦士シャダーン」は、機動戦士ガンダムほぼそのままの姿で、ちょっと踏切っぽいカラーリングになっている、1980年代の踏切事故防止啓発ポスターのロボットです。アニメ雑誌などに投稿、取り上げられ全国区になっていったようです。
まだJRが国鉄だった時代、現在のような作品の著作権など、お国のほうから無視してやるぜー!と言わんばかりの当時のパクリぶりが感動的ですね。そのモロパクぶりが面白いから話題になったのでしょう。それが功を奏して、デザオのような当時の子どもの(少なくとも男の子の)記憶に深く刻まれたわけです。
ふみきりでまもる3ッのちかい!
●とまって、みぎひだりをたしかめましょう。
●ゆきちがいれっしゃに、ちゅういしましょう。
●けいほうきが、なりやんで、わたりましょう。
ぜんぶ平仮名は良いとしても、「3ッ」という不思議な促音表記が時代を感じさせますね(笑)デザオのように、大人になってたまたま広告やデザインを扱う職業についた立場で、この広告をあらためて見てみると、権利的な問題をクリアさえすれば、子どもが注目するキャラで注意換気をするという宣伝(啓発)手法だったんだな、これはかなり有効だなとわかかります。直接のターゲットではない、高校生より年上の大人が見ても、パロディ広告として楽しんで話題にできそうですしね。
現在でも子どもに人気のヒーロー&ヒロインキャラは、商品の販促から、交通安全や暮らしの安全の注意換気まで、幅広く使われています。中国パクリ遊園地の石景山遊楽園でも活用しているくらいですものね(笑)むずかしそうな話を、彼らが言うことで子どもに浸透しやすくなる効果は否定できないですもんね。ゆるキャラブームもきっとその延長にある現象ではないでしょうか。
しかし、グラフィックデザイナーが直面する仕事で考えないといけない広告のサムネイルを考案しているとき、このような既存のキャラクターを活かすアイデアもあることになかなか気づけない場合も多いものです。権利面の交渉が必要なので、急ぎの仕事や、小さな仕事にむかないということが理由でしょう。デザオにも、広告代理店の仕掛けとしてよくある手法というイメージがあります。
でも、何も既存の人気キャラクターでなくとも、キャラクターに語らせるという方法は、意外なほどに効果的で、意外なほどに応用範囲が広いものです。たとえば、ふみ切戦士シャダーンのような1枚のポスターではなくとも、コマ割りされたマンガによって広告の中のキャラクターの会話で言いたいことを訴求するという方法です。
よ~~~く考えればわかるように、TVタレントや俳優が商品を片手に「うまい!」って言っているのも、ふみ切戦士シャダーンも、キャラに代弁させるという意味で同じ広告的「手法」です。
なので、グラフィックデザイナーにとって、「キャラ代弁」はアイデアの広がりを助けてくれるとても効果的な方法なのですね。
※ふみ切戦士シャダーンの総合的なまとめ記事を書いてくださっている方がいらっしゃったのでご紹介しまーす。(こちら↓)
PE2HO / 1980年代の踏切事故防止啓発キャラ「ふみ切戦士シャダーン」について
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