グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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踏切の広告?すっきりしてきれいだけど、意図が一瞬わからないレイアウトの甘い罠。

非常ボタン  

この画像の吊り広告、何の広告かわかりますか?

ええ、じーっと見ればわかります。踏切に設置してる非常ボタンの周知の広告 by 阪急電鉄です。

でも、ファーストインプレッションではわかりにくいと思うんですよ。普通、メインビジュアルを視野におさめて、それを意識しながらキャッチコピーを読みます。

そのキャッチコピーのレイアウトの位置を見てください。踏切の赤く点滅する警告灯の横から「異常を知らせ、」とあります。すると、「異常を知らせ、・・・」から始まる話はこの赤い警告灯に関係することで、この広告全体は踏切に関する話をしているなと思います。

実はその時点で、人は何の広告か類推を始めます。

「踏切のなかった細い道に踏切をすべて設置しました」という踏切を増やしているという話か・・・、「踏切を減らして高架にする工事を推進しています」という踏切を減らす話か・・・、「踏切を守りましょう」という人々に呼びかける公共広告機構的な内容なのか・・・

よーく見ると、キャッチコピーの中にも、「列車を止める」とあるんですが、いったん漠然と「踏切の広告」と思ってしまうと、「自動車や歩行者を止めて・・・安全を確保する」のではないかなどと思ってしまいます。なんとなく先入観で告知内容を先読みしてしまうのですね。

落ち着いてしばらく見ていると、赤い警告灯とキャッチコピーの下に、本来の主役である非常ボタンが、ちゃんと大きく見えるように下からアオリの構図で撮影した写真になっているんですけどね。

広告をふと見た時のほんの一瞬の間にどう伝わるかという、とっても細かい話で、実は大きな問題ではないのかもしれないのですが、この一瞬のわかりにくさは、すべて基本的なレイアウトの問題が原因だと思うんです。

一番の問題は、もっと非常ボタンの存在を大きくあつかった写真やメインビジュアルにすべきだっただろうと思うことです。比率的に大きくなくても、目の動線がどう流れるかを考えたら、もっと画面中央よりに非常ボタンが来るようにレイアウトして、主役であることが間違いなく、かつ自然に伝えるべきだろうと思います。

二番目の問題は、キャッチコピーの位置が、非常ボタンよりも赤い警告灯に近いので、ここでもやはり踏切全体の話をしているんだなと思い込んでしまうことです。

このポスターの場合、キャッチコピーやその他の文字情報が横組みですから、基本の目の動きは左上から右下への流れるように読みます。その大事な左上に、「安全全力、阪急電鉄。」という言わばテーマロゴ的なモノが先に来てしまっています。本来ならこの左上の位置にキャッチコピーが来るほうが良いのです。

まとめると、左上から、「キャッチコピー」→(非常ボタンが主役のビジュアル構図)→「安全全力、阪急電鉄。」とするとわかりやすいのです。

また、写真の中の非常ボタンに赤く「非常ボタン」と記載されているものの、踏切全体の話と誤解されないためにも、キャッチコピーや主要コピーの中に「非常ボタン」という文字を目立つように入れると、もっと伝わりやすくなったと思います。

この手の注意喚起の広告にしては珍しく、すっきりとしたきれいな写真の広告で好感が持てるだけに、その一瞬のわかりにくさがなかったら良かったのにな~と、ちょっと残念。。。

3月1日は恒例の目次の日なので、3月2日の次回はぜんぜんテイストは違うけど、インパクトが大の踏切関連ポスターについて書こうと思います!

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