クリスタ長堀の垂れ幕 まさに「それを書け!」外堀型コピーの典型例!
いやぁ、前回に続いて、クリスタ長堀の画像を例に使わせてもらってスミマセン~。
こうやって考えると、デザオはクリスタ長堀をよく歩いてる、つまりよく使ってる、愛用者だ、クリスタラブだ、ということで決して悪気はないのであしからずー。今回はあくまで参考画像として使っただけですからねー。
垂れ幕いわく、「クリスタ長堀はさまざまな社会支援活動に貢献しています。」です。いい事じゃあないですか!素晴らしい。ええ、ええ、CSRというものもありまして、ぜひやってほしいです。
それで何をされてるんです?えっと、う~んと、書いてません!ホームページに紹介がありますとは・・・書いてません!うん?一体何をしてるんだ?おいおい、ほんとにしてるのか?
となってしまうんで、こういう風に具体的な情報を書かないコピーは、せっかくのコピー効果がとても薄いのですよー。
実際にホームページで調べると、現在はピンクリボンチャリティバザールをされていました。ですからほんとにしてます(^_^;)
ピンクリボン チャリティバザール開催
きっと、いろいろしているので、そのたびに垂れ幕を変えるのもコストがかかるし、こう言っておけばアピールできていいだろうという垂れ幕なんでしょうね。
実は、こういうコピーをデザオは、独自の言い方で、「外堀型コピー」と呼んで学生さんに説明しているんです。
外堀型コピーとは 「◯◯だけじゃありません」
たとえば、スターバックスの企業コピーを学生さんに考えてもらうと、「コーヒーだけじゃありません。」というようなコピー案が必ず出てきます。
確かにスターバックスで販売しているのはコーヒーだけでなく、フードメニューもいろいろありますし、タンブラーやグッズもあります。CDやバッグなんかもあったりします。いろいろ言いたいからこのようにまとめてしまうのです。
でも、そうすると、結局コーヒー以外に何があるのかさっぱり見えないんです(笑)
「◯◯だけじゃない」とキャッチコピーで言うと、せめて同じ広告のそのあとのフォローのコピーやボディコピーの中で、こんなものもあります、あんなものもあります、と説明がないと成立しませんよね?
そうでないと消費者から見ると、「だけじゃないなら、そのほかはなんだよ?それを言ってくれよ。」と思います。
こういう「◯◯だけじゃない」というコピーが、もしフォローがなくてもきちんと成立するとすれば、本当に主役がどれかわからないほど事業が多角化している企業です。
たとえば、帝人株式会社は、合成繊維メーカーから時代とともに変化、多角化していく事業に対して、むしろ世の中の人から持たれるイメージが「繊維の会社」にとどまっていることを何とか改革すべく、様々なコミュニケーションをしてきました。
「帝人あらわる。」→「人間を幸せにする人間、帝人。」→「だけじゃない、テイジン」→「んなことあるかも? テイジン」など、有名なブランディングコミュニケーションを発信してきました。
そうです。「だけじゃない、テイジン」と言っています。でも、この場合はそう言っておかしくないほど、いろんな分野の事業があるからこそ説得力があるんです。
「さまざまな活動をしています」
そんな外堀型コピーのもうひとつの典型例が、この「さまざまな活動をしています」というコピーです。これも同じく、消費者から見ると、「その活動を言ってくれよ、それだけ言われても何してるかさっぱりわかんねーよ」となります。
このクリスタ長堀の垂れ幕は、幸い「さまざまな支援活動」と、「支援」が入っているので少しは絞られているのですが、それでも何をしているかはわかりません。
垂れ幕のように頻繁に変更するとコストがかさむような媒体なら、こんな時代なんですからせめて、「ホームページをご覧ください」とか、「毎月◯日に◯◯広場で開催しています」とか、消費者が評価したり、参加したりするためのヒントがないと、何のためにメッセージを掲げているのかわかりませんよね。
いつもご紹介している、コンセプトの設定方法を引用して言えば、
(見た人から)どんな反応を引き出したいのか (という狙い)
の項目がないか、曖昧なのですねー。
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たとえば、スターバックスの企業コピーを学生さんに考えてもらうと、「コーヒーだけじゃありません。」というようなコピー案が必ず出てきます。
確かにスターバックスで販売しているのはコーヒーだけでなく、フードメニューもいろいろありますし、タンブラーやグッズもあります。CDやバッグなんかもあったりします。いろいろ言いたいからこのようにまとめてしまうのです。
でも、そうすると、結局コーヒー以外に何があるのかさっぱり見えないんです(笑)
「◯◯だけじゃない」とキャッチコピーで言うと、せめて同じ広告のそのあとのフォローのコピーやボディコピーの中で、こんなものもあります、あんなものもあります、と説明がないと成立しませんよね?
そうでないと消費者から見ると、「だけじゃないなら、そのほかはなんだよ?それを言ってくれよ。」と思います。
こういう「◯◯だけじゃない」というコピーが、もしフォローがなくてもきちんと成立するとすれば、本当に主役がどれかわからないほど事業が多角化している企業です。
たとえば、帝人株式会社は、合成繊維メーカーから時代とともに変化、多角化していく事業に対して、むしろ世の中の人から持たれるイメージが「繊維の会社」にとどまっていることを何とか改革すべく、様々なコミュニケーションをしてきました。
「帝人あらわる。」→「人間を幸せにする人間、帝人。」→「だけじゃない、テイジン」→「んなことあるかも? テイジン」など、有名なブランディングコミュニケーションを発信してきました。
そうです。「だけじゃない、テイジン」と言っています。でも、この場合はそう言っておかしくないほど、いろんな分野の事業があるからこそ説得力があるんです。
「さまざまな活動をしています」
そんな外堀型コピーのもうひとつの典型例が、この「さまざまな活動をしています」というコピーです。これも同じく、消費者から見ると、「その活動を言ってくれよ、それだけ言われても何してるかさっぱりわかんねーよ」となります。
このクリスタ長堀の垂れ幕は、幸い「さまざまな支援活動」と、「支援」が入っているので少しは絞られているのですが、それでも何をしているかはわかりません。
垂れ幕のように頻繁に変更するとコストがかさむような媒体なら、こんな時代なんですからせめて、「ホームページをご覧ください」とか、「毎月◯日に◯◯広場で開催しています」とか、消費者が評価したり、参加したりするためのヒントがないと、何のためにメッセージを掲げているのかわかりませんよね。
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