「センスが良くないとデザイナーになれないんですか?」 って質問どーなの?②
前回に続き、センスの話です。
私がどうして「なんかいいね!」「ピンと来ないなー」とか、説明無しで「こっちにしたら?」とかは言わないようにしようと思ったのか、ということなのですが、いわゆるセンス(感性)の中でかなりの部分は、ロジックで(論理的に)ちゃんと説明できるんじゃないかと思ったからです。
でも、その前に、「センスを磨く」についてちょっと考えてみませんか?
グラフィックデザインのための「センスを磨く」って?
きっとデザイナーの先輩なら、「もっといいデザインをたくさん見たほうがいいよ」、「美術展とか写真展とかに行っていい作品を見て美意識を養ったほうがいいよ」と言うでしょう。
ほかにももっと遠回りなイメージのアドバイスもあるでしょう。「海外旅行に行って刺激を受けたほうがいいよ」とか「ファッションがそれじゃあ、ダメだよー。自分のファッションからデザイナーは始まってるんだよ」とか「映画をたくさん見るといいよ」とか、いろいろです。
早い話が、いい物、本物がわかるような「審美眼」を持て、ってことなんですよ。そのために、いろんな体験をする、経験する、挑戦する、感じるなど、自分の感性を磨くための努力しろよって、ことなんですね。
それ自体は、デザオも心の底からそう思います。その通りです。そうあるべきでしょう。実際、デザオもそう言いますし奨励しています。
しか~し!それは本質的に専門学校の授業でやることでしょうか?そうは思いません。それは美大でやってください(笑)
もちろん、たまには経験重視の夏休み課題も考えたりします。ほとんど美術館へ行ったことがないという学生のために、美術館へ行かせるための課題とか、画家やアーティストのことを学ぶ課題とかです。
でも、そのような「センスを磨く=審美眼を養う」ことは、人生そのもの、生き方そのものです。できる人は言われなくても自然とやるでしょうし、努力できる人はセンスもおのずと良くなっていきます。奨励することはあっても、「審美眼を養う授業」なんて、雲をつかむような授業はやりたくなーい。
センスが良くないとデザイナーになれないんですか?
タイトルの質問に話を戻すと、20代でグラフィックデザイン勉強中の学生さんが最初からセンスがいいわけないじゃないですか(笑)デザインに興味を持って勉強を始めた。頭の上に「デザイン」を気にするアンテナがやっと立ったのです。これからセンスを良くするのです。
まるでセンスの良し悪しは生まれつきの才能で、それがなければセンス良くなるのは無理かのように考えるのは、まったくの間違いです。
センスの良し悪しは、意外なほどにテクニカルに解決できる!
ここまで語ってきたように「センス=審美眼」として考えると、いろいろいいものたくさん見てね!で話は終わってしまいます。
しかし実は大部分の「デザインのセンスがいいね!」は、テクニック的なことで作り出せるのです。「レイアウトのコツ」「色使いのコツ」「印刷や紙の知識」「きれいな文字組のコツ」「リサーチをしっかりする」など、いわゆるノウハウを習得することによって、センス良く作ることができるのです。
だからこそ、そのひとつひとつのノウハウを、授業と、制作課題を通して、学生さんに話していけば、自分自身の「感覚」や「感性」の心配をしなくても、「ロジックとテクニック」で確実にいいものが作れるんだという自信につながると思うのです。
逆説的には、それを積み重ねて、テクニックとも思わずに当たり前のように使えるようになって、知らず知らずのうちに「センスが良くなっている」状態になるのでしょう。
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ほかにももっと遠回りなイメージのアドバイスもあるでしょう。「海外旅行に行って刺激を受けたほうがいいよ」とか「ファッションがそれじゃあ、ダメだよー。自分のファッションからデザイナーは始まってるんだよ」とか「映画をたくさん見るといいよ」とか、いろいろです。
早い話が、いい物、本物がわかるような「審美眼」を持て、ってことなんですよ。そのために、いろんな体験をする、経験する、挑戦する、感じるなど、自分の感性を磨くための努力しろよって、ことなんですね。
それ自体は、デザオも心の底からそう思います。その通りです。そうあるべきでしょう。実際、デザオもそう言いますし奨励しています。
しか~し!それは本質的に専門学校の授業でやることでしょうか?そうは思いません。それは美大でやってください(笑)
もちろん、たまには経験重視の夏休み課題も考えたりします。ほとんど美術館へ行ったことがないという学生のために、美術館へ行かせるための課題とか、画家やアーティストのことを学ぶ課題とかです。
でも、そのような「センスを磨く=審美眼を養う」ことは、人生そのもの、生き方そのものです。できる人は言われなくても自然とやるでしょうし、努力できる人はセンスもおのずと良くなっていきます。奨励することはあっても、「審美眼を養う授業」なんて、雲をつかむような授業はやりたくなーい。
センスが良くないとデザイナーになれないんですか?
タイトルの質問に話を戻すと、20代でグラフィックデザイン勉強中の学生さんが最初からセンスがいいわけないじゃないですか(笑)デザインに興味を持って勉強を始めた。頭の上に「デザイン」を気にするアンテナがやっと立ったのです。これからセンスを良くするのです。
まるでセンスの良し悪しは生まれつきの才能で、それがなければセンス良くなるのは無理かのように考えるのは、まったくの間違いです。
センスの良し悪しは、意外なほどにテクニカルに解決できる!
ここまで語ってきたように「センス=審美眼」として考えると、いろいろいいものたくさん見てね!で話は終わってしまいます。
しかし実は大部分の「デザインのセンスがいいね!」は、テクニック的なことで作り出せるのです。「レイアウトのコツ」「色使いのコツ」「印刷や紙の知識」「きれいな文字組のコツ」「リサーチをしっかりする」など、いわゆるノウハウを習得することによって、センス良く作ることができるのです。
だからこそ、そのひとつひとつのノウハウを、授業と、制作課題を通して、学生さんに話していけば、自分自身の「感覚」や「感性」の心配をしなくても、「ロジックとテクニック」で確実にいいものが作れるんだという自信につながると思うのです。
逆説的には、それを積み重ねて、テクニックとも思わずに当たり前のように使えるようになって、知らず知らずのうちに「センスが良くなっている」状態になるのでしょう。
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| デザインの基本(考え方編) | 19:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑