色校正って、何!?グラフィックデザイナーがドキドキ、ワクワク、イライラ、ハラハラする、校正の一面です!
Google「色校正」で画像検索したところ
前々回は「校正」、前回は「校正記号」について書きましたが、今回は「色校正」について書きますよ―。
と言っても、印刷技術的な話は印刷会社さんのブログやホームページで、十分ありがたく詳細な情報が手に入るので、できるだけそこには踏み込まないようにして、グラフィックデザイナーになりたいなーと思っている学生さんたちに、「色校正」って何?という疑問に答えるという視点で書きますよ―。
もしまだ、前回(→こちら)と前々回(→こちら)の記事を読んでいない方は、ぜひそちらから読んでくださいねー。そのほうが100倍話がわかりやすくなりますからねー。
さて、「色校正」ですが、前々回の「校正」の説明で書いたこととまったく同じように、名詞、つまり物としてとらえると、印刷会社から上がってきた「カラーでの校正刷り」そのものを「色校正」と言います。「おい、色校正がまだ来てないぞ―、大変だー!」と言います(笑)この場合は単に「色校」と呼ぶことも多いです。
たとえ、仕上がりがモノクロでもか?とか意地悪言わないでー!要は、デザイナーが指定したインクと指定した印刷用紙で実際に刷って、ほぼ本番と同じような条件で、どんな感じに見えるかということを確認できる「校正刷り」は、フルカラーでもモノクロでも「色校正」と呼びます。
そうではなく、作業の名前としての「色校正」は、デザイナーが指定した色指定どおりに上がっているか、写真の再現は意図したとおりに上がっているかをチェックして、必要があれば「修正指示」を書き込むことです。「色校正は念入りに頼むよ―」と言います。
近年はCTP(Computer To Plate)というデータから直接刷版を作る方法も普及してきたので、「デザイナーが指定したとおり」にはまず必ず上がるのですが(笑)、それがデザイナーが意図したように、色彩の美観を満足させるかというと別問題ですものね!デザイナー本人が、「これで上手くいく予定だったのに思ったほどきれいにならなかったー!(≧◇≦)色指定を変えるぞ~」ということもあるわけです。
つまり、過去2回の記事と合わせて言うと、「色校正」が上がってきたら、文字の間違いがないか確認して「校正記号」を「赤入れ/朱書き」することと、色彩・写真再現に問題がないか確認して「修正指示」を「赤入れ/朱書き」すること、大まかには2つの視点があるということですね。そして今回はその後者の話をしているというわけです。
「大まかには2つの視点がある」と言ったのは、厳密にはほかにも、印刷用紙とのマッチングや、レイアウトの修正など、デザイナーとしては考えつくだけのあらゆる視点で仕上がりを吟味するためです。
ドキドキ、ワクワク、イライラ、ハラハラ
デザイナーにとって、「色校正」があがってくるときは、ドキドキ、ワクワクです。(←もしかして死語!?) 自分が意図したとおりに色彩の魅力が発揮されているかどうか、やはり心配ですもんねー!楽しみでもあり、不安でもあります。
記事タイトルに、「ドキドキ、ワクワク、イライラ、ハラハラ」と書きましたが、どうして「イライラ」なのかというと、やはり思ったとおりにならなかったときの「イライラ」です。
自分の判断ミスなら自分の読みの甘さに、チッキショー!と思いますし、印刷会社のミスや、校正刷りのクオリティが低かったりしても、チッキショー!と思うこともあるわけです。
普通、初校は文字校としてプリンターで出力しただけの物を使い文字のチェック優先にすることも多いので、「色校正」は初めて本物感のある印刷物として上がってくるのですが、上がってきた「校正刷り」は、デザイナーだけでなく、当然クライアントにもチェックをお願いするために渡します。クライアントの責任者や担当者さんも、デザイナー同様に、ドキドキ、ワクワクで「色校正」を楽しみに待っているわけなのです。
なのに、狙ったようにきれいな「色校正」じゃなかった場合、デザイナー自身も不満足ですが、それをクライアントに見せないといけないつらさは堪りません。内心、いや、こんなはずじゃなかったんです。これはミスなんですよー。印刷ミスがなければ、もっときれいになるんですー o(≧o≦)oという悔しい気持ちにさいなまれるのです。
また、スケジュール的&コスト的に、そう何度も「色校正」を上げてこれるものではないので、最初の「色校正」がきれいでなかった場合、色指定を変更したり修正指示を書きますが、「三校/念校」ではその変更が確実に「改善して」着地していないとというプレッシャーが、グンと高まります。そういう「イライラ」ですね。
「ハラハラ」は、その「三校/念校」がどのように上がってくるかの「ハラハラ」であり、「責了」したのち、納品された印刷物がちゃんとあがっているかという「ハラハラ」です。「責了」ではわずかな訂正、「校了」では訂正なしで印刷工程に進みます。いったんデザイナーの手を離れるので、ここから先は運を天に任せる気持ちです。印刷さん、あとは頼んだよ~!です。
ところが、どれだけハイテク化が進んで効率が良くなった印刷業界とはいえ、最後はインクと紙の世界です。予想外なことが起こります。
文字校正のほうは、確実に修正されることが期待されます。しかし、色彩がきれいかどうかや、写真の再現度合いは、いくら「責了」しても、どこまで印刷さんががんばってくれるかという点にかかっているのです。印刷ムラが出たとか、裏写りがあるとか、トンボからズレてカットされているとか、そんなバカな!と思うこともたまに起こります。
印刷会社のミスなら自分のせいじゃないと思うかもしれませんが、その予想外のミスは原因を追求すると、デザイナーのあなたのミスかもしれません。責了のデータを触ったときに、マウスでぱっと触ってトンボが少し動いちゃっていたとか、リンク画像を間違えて入れ替えたとか、特色の色指定番号を間違えたとか・・・。考えただけども恐ろしいですよね。。。
そういう想定外のアクシデント報告が舞い込みませんようにと、最後は「ハラハラ」になるのです。
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自分の判断ミスなら自分の読みの甘さに、チッキショー!と思いますし、印刷会社のミスや、校正刷りのクオリティが低かったりしても、チッキショー!と思うこともあるわけです。
普通、初校は文字校としてプリンターで出力しただけの物を使い文字のチェック優先にすることも多いので、「色校正」は初めて本物感のある印刷物として上がってくるのですが、上がってきた「校正刷り」は、デザイナーだけでなく、当然クライアントにもチェックをお願いするために渡します。クライアントの責任者や担当者さんも、デザイナー同様に、ドキドキ、ワクワクで「色校正」を楽しみに待っているわけなのです。
なのに、狙ったようにきれいな「色校正」じゃなかった場合、デザイナー自身も不満足ですが、それをクライアントに見せないといけないつらさは堪りません。内心、いや、こんなはずじゃなかったんです。これはミスなんですよー。印刷ミスがなければ、もっときれいになるんですー o(≧o≦)oという悔しい気持ちにさいなまれるのです。
また、スケジュール的&コスト的に、そう何度も「色校正」を上げてこれるものではないので、最初の「色校正」がきれいでなかった場合、色指定を変更したり修正指示を書きますが、「三校/念校」ではその変更が確実に「改善して」着地していないとというプレッシャーが、グンと高まります。そういう「イライラ」ですね。
「ハラハラ」は、その「三校/念校」がどのように上がってくるかの「ハラハラ」であり、「責了」したのち、納品された印刷物がちゃんとあがっているかという「ハラハラ」です。「責了」ではわずかな訂正、「校了」では訂正なしで印刷工程に進みます。いったんデザイナーの手を離れるので、ここから先は運を天に任せる気持ちです。印刷さん、あとは頼んだよ~!です。
ところが、どれだけハイテク化が進んで効率が良くなった印刷業界とはいえ、最後はインクと紙の世界です。予想外なことが起こります。
文字校正のほうは、確実に修正されることが期待されます。しかし、色彩がきれいかどうかや、写真の再現度合いは、いくら「責了」しても、どこまで印刷さんががんばってくれるかという点にかかっているのです。印刷ムラが出たとか、裏写りがあるとか、トンボからズレてカットされているとか、そんなバカな!と思うこともたまに起こります。
印刷会社のミスなら自分のせいじゃないと思うかもしれませんが、その予想外のミスは原因を追求すると、デザイナーのあなたのミスかもしれません。責了のデータを触ったときに、マウスでぱっと触ってトンボが少し動いちゃっていたとか、リンク画像を間違えて入れ替えたとか、特色の色指定番号を間違えたとか・・・。考えただけども恐ろしいですよね。。。
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| デザインの基本(実践編) | 23:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑