グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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キリン缶チューハイ 本搾り 商品写真を逆さま、は面白い!けど、何かが釈然としない。。。

キリン本搾り1 
さぁ、今日も独断と偏見にもとづいて、好き勝手に世の広告に突っ込みをいれていきますよ~!

車内吊りB3ワイド版のポスターは、キリンの缶チューハイ「本搾り」のポスターです。広告の顔に起用されているのは、大沢たかおさんです。よくあることですが、TVCMがあって、その1カットを使ってポスターも制作といった感じなんでしょうか。

記憶に残らない月並みなキャッチコピーは置いといて(←コラコラコラ!(・_・;))、注目したいのは、商品写真が逆さまだと言うことです。これはけっこう大変なことです。まず広告の中での商品パッケージ写真の重要性から説明しましょう!

一般消費者がスーパーマーケットの地下食料品売場で購入するような食品や飲料の広告では普通、商品名と同時に、商品パッケージの写真をはっきりと掲載します。

専門学校の学生さんは、はじめて広告をつくる課題のときに、商品の写真を載せるということ自体を忘れがちです。しかし、「広告にもし商品パッケージの写真がなかったら、お客さんは、食料品の並ぶ地下食料品売場で、どの商品を手にとったらいいかわかりますか?」と学生さんに質問してみると、「あ、それもそうですね」とその必要性に気づいてくれます。

TVCMや広告で商品の「顔」を見ているからこそ、曖昧でも記憶してもらえて、売場で「あっ、広告やってた商品だ・・・」となるわけですもんね。

それが基本なわけですが、このキリン「本搾り」は、その商品のラベルデザインを真っ逆さまにして、しかもドーンと大きくレイアウトしています。

普通、クライアント企業は自社商品のラベルデザインを一所懸命考えて作っているのに、それを販売促進するときに写真を逆さまにしてしまうということは、スーパーマーケットなどの店頭で、お客さんが商品の顔を覚えてくれていないという懸念もあるわけです。せっかくの広告効果が薄れるんじゃないか?そのように心配されるでしょう。

それを、おそらく「この商品の特徴をアピールするため」と提案、説得して、実行した広告代理店は、思い切った見せ方を実施したという意味で高く評価できますよー!


通常なら、「とんでもない」と一蹴されそうな「商品写真 真っ逆さま」を可能にした根拠は、きっと、「果汁がたっぷり入っている」→「ひっくりかえして よく混ぜて。」飲んでほしい。そのほうがこの商品の美味しさを味わってもらえる、ということなんでしょう!

商品ラベルを正位置にして、言葉だけで「よく混ぜて」と言っても広告の伝達力はしれています。そこで、美味しい飲み方を逆さまの商品写真で表現、ちょっとした「驚き」を利用して伝えよう。しかもその「驚き」はその商品特性に合致したことで、単に驚かせようとしただけじゃあないのです。上手く考えたな―と思います。

でも、キャッチコピーは、「たっぷり果汁。多いかんじが、いいかんじ。」です。さっきは「月並みな」とか失礼なこと言いましたが、このコピーは基本的には同じセールスポイントを言っています。

(この缶チューハイは)「果汁がたっぷり」→(だから)「ひっくりかえして混ぜて飲んで」(おいしいよ)

ということで、意味的には一連のつながった話で、おかしくもなんともないはずなんですけど、どうもコピーとビジュアルがビシッと一致しませんよね?きっと「多いかんじが、いいかんじ。」が多分ジャマしてるんだと思うんですが、「何を言っている広告か」が2つに分離して見えているんです。

きっと、「果汁がたっぷりだから、ひっくり返す。」「ひっくりかえすのは、果汁が多いから。」という主旨のキャッチコピーに統合すれば、キャッチコピーとビジュアルが分離して見えないだろうに・・・と思ったりします。「多いかんじが、いいかんじ。」要る!?

また画面左側に配置された大沢たかおの写真の顔や姿勢が左振りなのも、視点が外(この場合は左側)に流れるので、一体感がないのも原因じゃないかなと思います。右振りなら視点が中心に向かうので、もう少し大沢たかおと商品写真に一体感が出たでしょう。

TVCMは?

ところで、TVCMはどうなっているんでしょうか。気持ちに余裕のある読者の方は、キリンのHPにあるこの15秒のCMをご覧ください。


TVCMでは、大沢たかおのセリフで、「なぁ、ジョン。本搾りをひっくりかえすのは、果汁がたっぷりだからなんだよ。」とストレートに表現しています。そして、ペットの犬ジョンがたくさんいることに少し驚いた大沢たかおが「・・・ていうか、どなた?兄弟とか?(ワン!)多くない?」と突っ込むというストーリーです。ナレーターが商品名を紹介したあと、再度大沢たかおが「多いっていいわー(ワン!)」というカットが入ります。

つまり、このCMでは「果汁が多い」ということを、「犬が多い」という状態に置き換えて伝えているのです。正直、面白くもないうえに、めんどくさいです(^_^;) ← あーあー、怒られるよ・・・。

だって、果汁が多いことと、犬が多いこと、関係ないじゃないですか~!?商品はフルーツ味の缶チューハイですよ。意味的にも、イメージ的にも、マッチしない。。。座布団1枚取れってな気がしませんか?たとえこのようなちょっとダジャレなCMプランだったとしても、せめてイメージが本搾りに合うようなものを「多く」にしたら良かったのに・・・。

ホームページの商品紹介ページはあくまで缶チューハイの美味しさが出ているすなおな構成です。

キリン本搾り2
 

商品ラベルデザイン、おいしそうですよね!だから余計に、長めのキャッチコピーとか、多い犬とか、そんなことせずに、もっとストレートにしたほうがいいのに~と思っちゃうんですよねー。

例によって、私見ですので、失礼の段、お許しくださいませ~!

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