グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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キリンの別格シリーズ 金箔モチーフは和ゴージャスを生み出すモチーフの王道です。

キリン別格-1

さて、コンビニでよく見かけるキリンの別格シリーズですが、皆さんはもう飲みましたか?

試飲試食をテーマにしているブロガーなら、味見して「これは確かに別格だ!」とか「期待倒れだ・・・」とか評論するのかもしれませんが、グラ雨では今回は味の話は遠慮しておきますね。(→別格シリーズのニュースリリース/キリンHP 2014.9.10

それよりこのボトルのパッケージデザインについて、典型的な「和ゴージャス」のモチーフ、金箔が用いられているのでそれについて少し書いてみたいと思います。


キリン別格-2 

コンセプトで「和風で豪華な印象」のボトルデザインにしたいと狙ったら、まず間違いなく候補にあがるほど典型的なデザインモチーフが、この格子柄の金箔なんじゃないでしょうか。

日本画や屏風絵などで、金属の材料である金箔を貼りこむ手法がありますよね。鈍い反射光で、派手でありながらシックでもある不思議な効果を生み出します。

そのため、グラフィックデザインでは、素材が本物の金かどうかには関係なく、金色っぽい色の格子柄を背景に使うと、和風で豪華な印象にしやすいのです。

そのために、特色で金色を指定する場合もあるし、予算に余裕があれば金の箔押しを使うときもあります。予算が合わない場合は、日本画や金箔がほどこされた物のその部分を一定の方向からのライティングで撮影した画像を、普通にCMYKのプロセスカラーで再現することで擬似的に金箔風に見せたりと、いろんな手法でこのイメージを表現します。

ほら、この奈良国立博物館の展覧会のポスター(2014年9月撮影)でも背景がこの金箔格子柄モチーフですよね!

キリン別格-3
 

キリンの別格シリーズは、日本冠茶(にほんかぶせちゃ)、希少珈琲(きしょうコーヒー)、生姜炭酸(しょうがたんさん)、黄金鉄観(おうごんてっかん)の4種類があります。ひとつひとつを見ると、国籍的に「和風」にまとめる根拠は正直希薄なのですが、そこは割り切ったのでしょう。4種類とも同じくこの金色の格子柄を採用しています。

ボトルを近くで見ると、金箔の複雑なシワや光沢まで再現しているわけではありません。特段、リアルな金箔に近づけようという意図はないようです。印刷上、グロス(光沢のある)の金と、マット(つや消し)の金を、上手く使い分けてそれらしく見せているだけです。

でも、同じデザイナーとしてそれが懸命な判断だと思います。なぜかというと、このグロスとマットの細かい格子柄は、サイズ的にかなり細かく(=ひとつの格子が幅約6mm×高さ約7mm、ボトルの口に向かってサイズが細長く伸びている)、遠くから引きでボトル全体を眺めたときに、すでに十分うるさい(要素がいろいろあるように密度高く感じられる)からです。この格子柄のサイズにはデザイナーもかなり悩んだことでしょうが、少し派手目かなくらいの着地かと思います。

そして、グラフィックデザインの勉強中の学生さんには、4種類のタイポグラフィがまったく違うことや、それぞれをよりわかりやすく伝えるための具体的なモチーフ(茶葉、珈琲豆、生姜)がリアルなイラストで配置されていることにも注目してほしいです。

このリアルなイラストが使われているからこそ、バランス上、背景の格子柄があまりリアルではないほうが良いのです。金箔まで同じくリアル過ぎると、うるさい、つまりゴチャゴチャして見えますからね!

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