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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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「グラフィックデザインの雨音」で記事にしていることは・・・!?

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本日は1月5日(月)です!仕事始めの方も多いんじゃないでしょうか?

お正月、旅行や帰省でクタクタの方も、TV見ながらダラダラで生活リズムがおかしくなっている方も、再び新しい1年へ向けて再起動ですね!デザオも、全然ゆっくりした気がしないお正月気分を振り払って、滞り気味の溜まっている仕事をまた再スタートしますよー。

そんな眠気マナコの方にすっきりしてもらえるように、今日は、あらためてこのブログ「グラフィックデザインの雨音」のテーマと、記事で取り上げているトピックについて、とある興味深い視点で斬りますよー。

この「グラフィックデザインの雨音」は、そのサブタイトル「グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ」にあるように、グラフィックデザイナーになりたい方、グラフィックデザインの勉強をしたい方、または企業の中で、望むと望まざるにかかわらずデザインの仕事をするはめになってしまい四苦八苦しながらもデザインの勉強に立ち向かっている方に向けて、何か勉強になること、お役に立てる情報をお届けしたいというコンセプトで始めた個人のブログです。

つまり、言い方を変えると、「グラフィックデザイナーじゃない人」をメインターゲットに書いているわけです。ですから、キャリアの長いデザイナーの人が見ると、「なんだ、そんな当たり前のことを」「カンタン過ぎるよ」「えらく古いニュースを取り上げてるな」となってしまうような記事もあるのです。さらに言うと、プロのデザイナーの人に読まれると、「俺はそうはおもわないけどな」と思われるかもしれないなと思いながらも書いています。

そんな中、先日あるデザイン関係の会社に勤めるSさんから、「部下の指導のための参考にさせてもらってます」というお言葉を頂戴しました。んんん??どちらかと言うと、その部下くらいの若い人をターゲットに書いていますが、中堅どころのアートディレクターさんがそう言ってくださるのは、どういう意味でしょう?


Sさんのお話を聞いてみると、部下のデザインの出来栄えがイマイチで、やり直しをさせたり、修正をさせようとしたときに、昔のように、「こんなもんアカン!やりなおせ!」と一喝するだけでは済まなくなってきたらしいのです。

Sさんは中間管理職として、何がいけないか、言葉を選んでいい聞かせ、本人のモチベーションを高めながらも、厳しく指導して成長させるようにと、上司から言われているんだそうです。そうしないと新入社員がすぐに辞めてしまうのだそうです。(^_^;) ひえー、大変そう!

Sさんはこれまで、曖昧なデザインの良し悪しを、どういう風に説明すれば部下が納得するのか、言い方、話し方がとても難しいと感じてきたそうです。そんなときに、このグラ雨を読んでいるうちに、だいぶ頭が整理されて論理的な説明が楽にできるようになったそうです。

いやぁ、それを聞いてほんとうに嬉しかったです。手前味噌で恐縮ですが、確かに、デザオがいろいろ書いてきたことは、世間のアートディレクターさんたちに怒られるんじゃないかと心配するくらい、話を単純化しすぎているかもと多少心配していました。

そのシンプルさは、カテゴリー分けをして書くととてもわかりやすいと思います。


「グラフィックデザインの雨音」で記事にしていることのまとめ

1. コンセプトやデザインの考え方

ちなみに複雑になりがちなデザインコンセプトも、下の3つをはっきりさせれば問題なし!
「その広告、何を伝えたいの?」(=情報)
「その広告、どんな感じにしたいの?」(=印象)
「その広告、読者にどういう行動を起こして欲しいの?」(引き出す反応)

関連記事:2分でわかるコンセプトの意味 --- グラフィックデザイナー版

この「コンセプトやデザインの考え方」が広告企画・デザインプランのスタートラインにあります。次に、それを「表現」するための手段・方法の知識が必要になります。

2. 表現手段

媒体、レイアウト、色使い、タイポグラフィ、モチーフ、紙や印刷の基礎知識、撮影のこと、イラストのこと、ソフトの操作方法、画材や道具の話など

表現手段を身につけたとしても、デザイナーはアーティストではないので、表現したプランを仕事で進行させていくための具体的な作業プロセスを知ったり、コミュニケーション能力を身につける必要があります。

3. 作業プロセス

打合せ・取材の仕方やコツ、サムネイル・ラフ・カンプなどの知識、プレゼンテーションのこと、校正のこと、ギャラや制作費のこと

です。基本はここまでの1.2.3だけです。あとは、それをバックアップするための下記の4と5です。

4. 一般知識

マーケティングの知識、イベント情報、展覧会情報、デザイン史、美術史、デザイナーの方々のお話などの参考情報

5. 実例(ケーススタディ)

実際の広告に、デザオの独断と偏見にもとづく愛のあるツッコミを入れて、上記1.2.3.の理解を深めてもらう




以上です。言わば、この5つの柱だけでこのブログは歩んでいます(笑) カンタンでしょ?この5つの柱を幹とすれば、そこからいろんな枝葉が出ているというシンプルな構造なのです。

それをSさんが指摘してくれたときには、何だか手の内を読まれたような気恥ずかしさを感じました(笑)でも、そういうシンプルな構造がわかったからこそ、Sさんも部下の指導が楽になったのだそうです。部下は何が得意で何が不得手なのか?何が出来ていて、何が出来ていないのか?上のようなカテゴリーで考えると、説明も楽ですよね!

キミはコンセプトはしっかりできているけど、写真の表現方法のバリエーションがないんだよ。
キミのサムネイルのアイデアが弱いのは、マーケティングに基づいた説得力がないからだよ。
キミのデザインはレイアウトもタイポグラフィも上手いんだけど、コンセプトが弱いんだよ。


と、具体的な説明ができます。

というわけで、デザインの勉強をする方々のためにと思って書いている当ブログですが、上司の立場の人にもお役に立てているということを聞き、誠に嬉しい限りです!

まとめ 本来のターゲット読者の方へのメッセージ

今からデザイナーになるための勉強をはじめようと思っている方、デザインの勉強は上の5つのカテゴリーで基本構造がわかりますよね!?これで自分が弱いと思うところを補強してはいかがでしょう?

でも誤解しないでください。上記リストのひとつひとつの項目を掘り下げすぎると、宗教学や神話のようなカオスに陥ります。就職や転職のために、学者のような博識になる必要はありません。最初は薄く広くで十分です。

実際には、ほとんど就職に成功してから働きながら掘り下げる知識なんですが、少しでも就職転職に有利になるように、事前にブログでお伝えしているに過ぎません。少しでも即戦力になるための勉強という感じです。

デザインの勉強は奥が深いんだなと、完璧主義な勉強プランの風呂敷を広げすぎて、「デザインの勉強をしたいけど、時間がいくらあっても足りない!」なんて悩む必要ありませんからねd(^_^o) 専門学校ではたった1年や2年の勉強で就活に向かうのですから。


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| デザインの基本(考え方編) | 15:15 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こちらのブログを拝見するようになって『 シンプル』『訴えたいことを明確にする』ことの大切さを痛感しました。
どうも、世の中には余計なものが多く、回りくどいデザインが多い印象ですね。結局、そういうものは、記憶には残りません。

| なかお | 2015/01/12 12:37 | URL | ≫ EDIT

なかおさん、コメントありがとうございます!

コンセプトが明確になれば、表現もシンプルになるように思うのですが、なかおさんのおっしゃる通り、とかく世間はゴチャゴチャしがちです(笑)

| デザオ | 2015/01/15 00:05 | URL |















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