オンデマンド印刷がグラフィックデザイナーの仕事を変える!
前回、ネット印刷について書きました。
今日はそれに関連して、数年前、ネット印刷草創期には確かメニューの中になかったと記憶している「オンデマンド印刷」について書きましょう!今や凄い勢いでニーズが高まっているのでしょう。ネット印刷のサイトの中でも、メニューがどんどん増えているような印象があります。
オンデマンド印刷とは、On-Demand(要求に応じて)という意味で、オフセット印刷のように、特定の印刷機や印刷手法の名称ではありません。しかし、オンデマンド印刷と言えば、ほぼ、「プリンターを大型高速化した印刷機での印刷」という意味で使われます。家庭用プリンターと同じくトナー方式だったりするわけですね!オフセット印刷のように「版」を作る必要がないので、小ロット(小部数)、短納期に対応できるというのが売りです。
デザオが初めてオンデマンド印刷の話を聞いたのは、確か1万年と2000年前から・・・間違えた、2000年の少し前、97、8年頃だったと思います。当時お取引のあった印刷会社の部長が、年賀状や、少部数のDMハガキのニーズに対応するため、新しいオンデマンド対応の印刷機を導入したから、どんどん注文してくださいとセールストークしていました。
さて、グラフィックデザイナーにとってオンデマンド印刷は使い勝手が良いのでしょうか?
オンデマンド印刷は印刷会社によってクオリティがバラバラ。本番前にテストがオススメ!
「プリンターを大型高速化した印刷機」と言われても、デザイナーではない一般消費者にとっては、「印刷品質に問題ないならどっちでも安くて早いほうがいいよ」と言うでしょう。問題はそこです。印刷品質に問題があるのです!いや、正確に言うと、導入している印刷機によっては問題があるのです。
さきほど話した97、8年頃のオンデマンド印刷機は、言わば家庭用やオフィス用のレーザープリンターで出力したようなもので、時には印刷ムラもあり、コート系の紙では色がはじいたような安っぽい仕上がりになることもありました。
しかし最近、オンデマンド印刷に対するニーズの高まりを受けてか、オンデマンド用の印刷機そのものが進化してきました。よりきれいに、よりオフセット印刷のように、印刷品質が向上してきました。カラーの写真やイラストを全面で使ったようなデザインの場合、プリンターの発色の良さを強調して、オフセット印刷より鮮やかできれいなんじゃないかとさえ思う場合もあります。
私の誠に勝手な判断基準では、背景が白(つまり紙の地色をいかした)で文字がシンプルにレイアウトされるようなタイプのデザインはやはりオフセット印刷がきれい、でも絵本のようなカラーイラストの鮮やかさ、コントラストの強さがほしいときはオンデマンド印刷のほうが良い場合もある、という感じです。←ケース・バイ・ケースなのであしからず・・・
印刷ムラに関しても、オンデマンド印刷では現在でもムラが出ることは珍しくありません。色ベタの面積が広いデザインの場合は要注意です。もちろん、そんな細かい印刷品質は気にしないというクライアントなら、迷わずオンデマンド印刷でコスト減を推奨するほうがいいでしょう。
「でも、印刷機によって印刷品質がかなり違うとか言われても困るよ―」 ごもっとも!そういうときは、オンデマンド印刷のメリット(小ロット対応)を活かして、5枚だけ10枚だけと小枚数を発注してテスト印刷をしてみるのです。
オフセット印刷では、オプション料金で校正は出せても、そのようなテストはできません。その5枚だけのテスト印刷のあがり具合を見て、「うーむ、これはちょっと安っぽい仕上がりだな~」と思ったら、やはりオフセット印刷にしようとか、ほかの印刷会社のオンデマンド印刷も検討してみようとか考えたらいいのです。
ちなみに、「印刷通販のグラフィック」のハガキの印刷では、オンデマンド印刷で1000枚まで対応があります。「印刷通販プリントパック」なら500枚までをオンデマンド印刷で対応可能としているようです。(紙や納期によっても違います)それ以上の枚数が必要なら、オフセット印刷にするか、オンデマンド印刷を複数回注文するようなカタチをとらないといけません。
グラフィックデザイナーにとっては、デザインを依頼してくれた人のために少しでも印刷費を安くおさえてあげようと思えば、オンデマンド印刷に惹かれるのですが、印刷品質とのバランスで、その人がそのオンデマンド印刷クオリティでもOKとするかどうかの微妙な判断をせまられますので、気をつけましょうね!
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私の誠に勝手な判断基準では、背景が白(つまり紙の地色をいかした)で文字がシンプルにレイアウトされるようなタイプのデザインはやはりオフセット印刷がきれい、でも絵本のようなカラーイラストの鮮やかさ、コントラストの強さがほしいときはオンデマンド印刷のほうが良い場合もある、という感じです。←ケース・バイ・ケースなのであしからず・・・
印刷ムラに関しても、オンデマンド印刷では現在でもムラが出ることは珍しくありません。色ベタの面積が広いデザインの場合は要注意です。もちろん、そんな細かい印刷品質は気にしないというクライアントなら、迷わずオンデマンド印刷でコスト減を推奨するほうがいいでしょう。
「でも、印刷機によって印刷品質がかなり違うとか言われても困るよ―」 ごもっとも!そういうときは、オンデマンド印刷のメリット(小ロット対応)を活かして、5枚だけ10枚だけと小枚数を発注してテスト印刷をしてみるのです。
オフセット印刷では、オプション料金で校正は出せても、そのようなテストはできません。その5枚だけのテスト印刷のあがり具合を見て、「うーむ、これはちょっと安っぽい仕上がりだな~」と思ったら、やはりオフセット印刷にしようとか、ほかの印刷会社のオンデマンド印刷も検討してみようとか考えたらいいのです。
ちなみに、「印刷通販のグラフィック」のハガキの印刷では、オンデマンド印刷で1000枚まで対応があります。「印刷通販プリントパック」なら500枚までをオンデマンド印刷で対応可能としているようです。(紙や納期によっても違います)それ以上の枚数が必要なら、オフセット印刷にするか、オンデマンド印刷を複数回注文するようなカタチをとらないといけません。
グラフィックデザイナーにとっては、デザインを依頼してくれた人のために少しでも印刷費を安くおさえてあげようと思えば、オンデマンド印刷に惹かれるのですが、印刷品質とのバランスで、その人がそのオンデマンド印刷クオリティでもOKとするかどうかの微妙な判断をせまられますので、気をつけましょうね!
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