グラフィックデザインの雨音

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舞妓さんがたくさん!?おけいはん・・・とは言ってない!

おけいはん1 

最初にはじまったのは確か2000年頃だったでしょうか・・・。

「京阪のる人、おけいはん。」「京都に行くならおけいはん。」など、TVCMをはじめ、京都~大阪間をつなぐ京阪電車の車内ポスターにおけいはんのキャッチコピーがあふれました。

ファーストインパクトこそ、ダサさフルスロットルだった「おけいはん」のキャンペーンですが、多くの沿線女性の迷惑(会社や学校で「へぇ、キミおけいはんなの?」と言われる)もかえりみず、何年も継続しているうちに、感覚が麻痺してきたといいますか、おけいはんにダサいもカッコイイもなくなってきましたよ。継続は力なりとはよく言ったものです。

初代の淀屋けい子からはじまった駅名を苗字にしたイメージキャラクターも、京橋けい子、森小路けい子、樟葉けい子、中之島けい子、と5代まで続き、京阪電車の販促の支柱になってますよ、きっと。

このまま何年も続けば、千林けい子(←商店街が大好き)、滝井けい子(取り柄がなく地味)、などのレアイメージキャラクターが登場するのが楽しみですね!

そんな中、最近見かけるこのインパクトのある広告はいったい・・・?


普通のひとりのおけいはんが登場する従来のポスターとは違って、おけいはんならぬ、舞妓はんがたくさん電車に乗っています!見た目のインパクトで言えば、2006年公開の映画「舞妓Haaaan!!!」のタイトルくらいのインパクトですよねぇ。この画像に写っているのは、京阪渡辺橋駅の電飾看板ですが、さまざまなサイズの印刷されたポスターもあるんですよ。

ちょろっと分解、さくっと分析!

さぁ、例によって、ビジュアル(絵)が伝えること、文字が伝えてこと、そして印象、を分析してみましょう。

まずビジュアル面ですが、特急 淀屋橋行き車両に舞妓さんがたくさん乗っていますね。こんなに揃って、大阪に何の用でしょう?(^_^;) 襲撃でしょうか?

広告関係の仕事をしている人なら、きっとデザオと同じことを一瞬考えたと思うのですが、「これは合成かな?それとも舞妓さんをこれだけ集めたのかな?」と近づいて、舞妓さんの顔に同じ顔はないか、しげしげと眺めたはずです(笑)

同一人物に違う席に移動してもらいながら撮影すれば、実際にこれだけの人数を集めなくても合成で増やすことができます。デザオが見たところ、上手く表情のバリエーションを使っていますが、何人か同じ人が見受けられるので、合成していることは間違いないと思いましたが、なにせこの白塗り度合いですから、本当に同一人物かどうか自信のない舞妓さんもいます。

そこで、京阪電車に問い合わせてみました。すると、このポスターの約半分の人数の舞妓さんに集まってもらって撮影して、それを席を変えて撮影し合成したものとのこと。なるほど、半分の人数は本物がいたんだなとスッキリしました。本当は全員本物のほうがいろんな意味の話題性があるので良いのでしょうが、きっと集めるのが大変なのでしょう。

車両はホームに停車しています。奥の窓や天井が暗く、ほかの広告の映りこみもあることから、地下の駅だとわかります。京阪はほとんどが屋外を走っているのですが、京都であれば終着駅の出町柳から七条までの6駅が地下鉄です。大阪側は終着駅の淀屋橋から北浜、天満橋と3駅が地下鉄ですので、そのいずれかと思われます。

しかし、わずかに見えているホームがきれいなことと、電車上に見えている天井部分とモニターらしき黒い吊り下げ物が似ているので、もしかしたら最近開通したばかりの中之島線の駅で撮影したのかもしれません。

おけいはん5
 
画像:中之島駅ホーム 出典:http://www.kobekko-gohan.jp/

しかし中之島線は京阪本線の天満橋から分岐していて、淀屋橋行きの特急は通りませんので、もしかしたら車両を合成したか、行き先の案内部分だけ合成したか、などいろいろ考えられます。

広告現場の人間にも、撮影には、全部本物を現場に用立てて一発で決めるというこだわりスタイルがある一方、合成でできるならどんどんやってコストを抑えようというスタイルもあり、この広告がどちらのスタイルかまではわかりません。しかし、すでに舞妓さんの半分が合成であることから、駅も加工しているかもしれません。

この広告アイデアが言わんとしていることは、最近ブランド力が沸騰しつつある京都のイメージを、他に京都に乗り入れている電鉄会社ではなく京阪と結び付けたいという意図があるものと思います。でも、実際には舞妓さんがこんなにたくさん電車に乗ることはなく、多少コミカルに見えてしまうのは許容しているのでしょう。

次に、少ないながらも、文字情報が伝えていることにも注目しましょう。

控えめなキャッチコピーは、「きょうも、よろしゅう、京阪で。」となっています。もちろんビジュアルとワンセットになっていて、舞妓さんのセリフのように感じられるという口語的なコピーです。

でも、キャッチコピーのレイアウト位置がなんとも気持ち悪いですね。写真重視であまりキャッチコピーの位置は気にしなかったのでしょうか?

そうです。ついつい、京阪電車=おけいはんと思ってしまうので、これもその延長に見てしまいがちですが、理屈上は、おけいはん販促とは切り離された広告と思われます。

企業ロゴの上のコピーは、企業ロゴの冠となるショルダーコピーなのか、この広告用の単独コピーなのか、ちょっと判断がつきませんが、英語で「in KYOTO, on KEIHAN.」とあります。もしかしたら、「おけいはん」と「on KEIHAN」をかけているのかもしれませんね。いずれにせよ、「京都では京阪で」という意味ですから、京都ブランドとの合流を意図しているのは、ここでも同じです。

まとめ

こんなワンビジュアルの広告は京阪電車には珍しいことです。おけいはんシリーズにしても、どこかTVのローカル番組のような低予算の親近感やご近所感があったのですが、この広告の印象は、唐突に海外の広告みたいになっています。何があったんでしょう?

ですから、この広告を見ると、デザオもちょっと困惑してしまいます。この広告、いいのか、悪いのか、よくわからなくなります。この広告だけを見れば、アメリカ的なバーン!としたインパクトがあり、ローラ的にオッケー!とも言えるのですが、これまでの京阪電車のトーン&マナーとあまりに違うのです。

この路線の広告を、花火のように一発だけあげて終わって、その後何も続けないのであれば、オッケーでもないな~と不安になります(笑)そういう意味で、今後も京阪電車がこの広告のような表現を追加してくるのか、楽しみにしておきましょう!

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