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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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キーカラーやアクセントカラーの設定で統一感を作る!

うめぐる 

小さな媒体ひとつのグラフィックデザインから、企業C.Iやロゴデザイン、ブランドイメージ構築まで、規模や奥行きの違うデザインの仕事で、共通して使える基本テクニックとして、「色で統一感を出す」という方法があります。

たとえば冒頭の画像のポスターを見てください。大阪駅周辺の梅田の街を回遊する「うめぐる」というバスがあって、その宣伝ポスターです。ちなみに実際にはバスだけでなくレンタサイクルもやっているようです。

UMEGURU うめぐる 公式サイト

蛍光色に近いライトグリーンで統一感を作っているのが一目瞭然ですね!ポスターに掲載されている写真を見ると、バスもレンタサイクルもライトグリーンです。それを告知宣伝しているこのポスターも、ライトグリーンが背景のベタ色や文字の色に使われ、写真の中のバスとコーディネートされて見えます。

これがデザイン上、統一感を作る基本の方法です。つまり、基調色(ベースカラー)を作ることですね!キーカラーとも言えるでしょう。1色が明快ですが、2色、3色あっても別におかしくはありません。

基調色は、写真以外の要素(イラストレーターによるオブジェクトや背景)の色指定で1色決めることで、ムリヤリにデザインをまとめることもできますが、使用される写真の中の色と文字などの色を揃えるとよりわかりやすくなります。←まさしく上記のバスの色とポスターの色を揃えているようにです。

また基調色だけでなく、アクセントカラーも揃えるという方法もあります。アクセントカラーは基調色に対して、面積は少ないけど対比的に強調されるスパイスのような色のことです。基調色があるからこそ、アクセントカラーも活きるのですが、その両方を揃えるともちろん統一感が出ます。

いずれにせよ、基調色はアクセントカラーを含めて1~3色くらいがわかりやすくていいでしょう。ちょうど国旗のような色数の少なさです。

それを意識して実行するだけでグラフィックデザインの統一感は出せます。

本当は、色だけでなく、質感、タイポグラフィ、コピーのタッチなど、トーン&マナー全般に渡って統一感のある広告づくりが理想なのですが、単純に基調色を1色決めてしまうだけでも、ある程度の統一感は作れるのです。




RUN FOR THE FUTURE  

このポスターも同じように考えてみましょう。背景はほとんどの面積が1枚のモノクロっぽい写真で、マゼンタに近いピンクが基調色になっています。視点の違いで、もし背景の写真のモノクロを基調色だとすれば、ピンクはアクセントカラーだとも言えます。

いずれにせよ、ポスター全体で使用されている色が少ないので、それだけで統一感が出てますよね~。


思い切って色数を減らしてみる

グラフィックデザインをするとき、このように単純に色数を制限するだけで統一感が出せるのに、デザインに不慣れな人はついついカラフルにしてしまいます。

カラーの広告をデザインするなら、いろんな色が使えるという条件があるので、それをついついフルに使わないともったいない!というような心理に陥るのでしょうか?

はじめからコンセプトが「カラフルにする」ということであればそれもOKなのですが、そうでなければ色彩を削ることからはじめてみましょう。

デザインがどうも上手くいかないと悩んでいる学生さんに、思い切って使っている色数を減らすようアドバイスしただけで、急にデザインが上手くまとまるので、自信をつけたという例もありました。

きっとあなたのデザインスキル向上にも効果があるかも!?

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| デザインの基本(実践編) | 01:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

緑色ひとつみても、深緑や淡い緑など、濃さによって印象はかなり変わりますね。私の地元のJR西日本の黄色一色の電車は、車両の古さと合わせて「末期色」と呼ばれています(笑)もう少し景観に配慮した電車の配色はできなかったのかと。来年投入の新型電車では一転して広島カープをイメージした赤色の車両が投入されます。やればできるではないですか。JR西日本さん、なんて(笑)
色ひとつで評価が上がったり下がったり、色の世界も奥が深いですね。

| なかお | 2014/12/12 07:21 | URL | ≫ EDIT

なかおさん、コメントありがとうございます!

色の世界はほんと奥深いです。マニアックに行けばきりがないくらいですよ。
しかし奥が深いからこそ、専門家のカオスに陥ることなく、
普通の生活者の視点で客観的に判断することを忘れなければ正しい判断はできるように考えます。

| デザオ | 2014/12/14 00:34 | URL |















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