ダイアグラム ときに複雑で精緻なグラフィックデザインで「見る楽しさ」を作り出す!
日清食品チキンラーメン50周年 新聞15段 「プロのデザインルール6 ダイアグラム編」より
は~い!昨日、少し予告しましたダイアグラム(diagram-Wikipedia)のお話です。ダイアグラムとは、情報を2次元で図表化したもので、グラフ、チャート、マップ、図解などの総称です。
「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する」は、探偵ナイトスクープの決まり文句ですが、ダイアグラムは「究明する」のではなく「図表」にするわけです。えっ?謎や疑問を?←まぁ、そう細かいことはいいじゃないですか~f^_^;)
グラフィックデザインの分野では、複雑化する情報をいかにしてわかりやすく伝えるかという意味で考えると、インフォグラフィック(infographics-Wkipedia)の一種とも言えるかもしれません。
インフォグラフィックはまた機会をあらためてご紹介するとして、ダイアグラムは、昔からあったものの、近年とてもデザイナーのあいだでも特殊な表現が必要になる対象として、注目度が高まっているようにも感じます。
特に都市部では、駅構内図、路線図、道案内図、百貨店やショッピングセンターなどの施設の館内案内図(フロアガイド)など、パネルやパンフレットでの需要が大きく、そのほか出版系でも、図解によるわかりやすい説明が期待されることが多くなりました。
もともと、小さなショップカードや名刺でさえ、地図をデザインして入れる機会のあるデザイナーにとっては、基本とも言える対象ですが、複雑になると時間もかかる手強い相手です。
好例を見るには、この本・・・
ダイアグラムの好例を見て参考にするには、この本がオススメです。「プロのデザインルール6 ダイアグラム編」です。
豊富なダイアグラムの実例を、6つの手法と題して、グラフ、チャート、地図、表組、図譜、図説にわけて紹介してくれています。
いずれも素晴らしいお仕事ですよねー。
デザオも百貨店のフロアガイドを作る機会がありました。多層階だったせいか、以前のフロアガイドは、フロアごとの情報が文字でしか記載されてなく、地図がありませんでした。
そこで一念発起、新規で全フロアの地図を作ってやろう!と思いたったまでは良かったのですが、これが予想以上に大変でした。昨日の記事でご紹介した主婦の福井さんも、駅の施設を一駅ごとに歩いて確認したとありましたが、私もそうでした。
最初は、百貨店の装飾担当を通じて建築図面を取り寄せ、地図を描き起こそうと取り組んだものの、建築図面どおりにすると、あまりに売場の通路を歩く人の感覚と違う地図になることに気づきました。
頻繁に店舗が入れ替わる百貨店では、客用通路もフレキシブルに変更され、売場の床の仕切りも、建築図面とは違うものでした。そこで、建築図面を利用することをあきらめ、全フロアをノートとペンを持って何日かに渡ってメモの旅に出ました。
お客様の視点で見た距離感や柱により仕切り感、建物のフロアの縦横比率のイメージを意識したサイズのフォーマットになるグリッドをまず作成しました。
あちこちの辻に立っては、「ここから非常口は右っぽく感じるけど、◯◯売場が邪魔なので後ろから回ったほうがわかりやすい」とか、「エレベーターは近くにあるが、ここに壁があるから実際にはぐるっと回らないといけない」とか、「トイレの入口通路はこう曲がっている」とか、ひとつひとつ確認行脚の旅でした。
苦労して作ったフロアガイドは好評で、売場改装があるたびに、修正され使用され続けました。その頃は、自分の中でダイアグラムマイブームだったこともあり、複雑な催事日程を、カレンダー風のダイアグラムにしてPOP化してみよう!などと、何かと図表化することにこだわっていました(笑)
皆さんも、ひとりだけダイアグラムブームに突入してみては?
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豊富なダイアグラムの実例を、6つの手法と題して、グラフ、チャート、地図、表組、図譜、図説にわけて紹介してくれています。
アクセス・パブリッシング 「プロのデザインルール6 ダイアグラム編」より
ダイアグラムを専門にやっているデザイン会社もあるようですが、幅広くデザインを扱うデザイン会社、事務所、フリーランスなら、地図のような複雑なダイアグラムを滅多にしないと思うんです。
以前の記事で、学生の質問で、アイデアが出なくなったらどうしたらいいのかという問いに対するアドバイスのひとつに、インプットしたらいいと答えたことがありましたが、滅多にダイアグラムをしないなら、プロのデザイナーにもまったく同じことが言えます。
多くのダイアグラム表現を見てインプットしましょう!この本から、実例を3つお借りして記事中に載せています。
以前の記事で、学生の質問で、アイデアが出なくなったらどうしたらいいのかという問いに対するアドバイスのひとつに、インプットしたらいいと答えたことがありましたが、滅多にダイアグラムをしないなら、プロのデザイナーにもまったく同じことが言えます。
多くのダイアグラム表現を見てインプットしましょう!この本から、実例を3つお借りして記事中に載せています。
エムシー・プレス 「プロのデザインルール6 ダイアグラム編」より
いずれも素晴らしいお仕事ですよねー。
デザオも百貨店のフロアガイドを作る機会がありました。多層階だったせいか、以前のフロアガイドは、フロアごとの情報が文字でしか記載されてなく、地図がありませんでした。
そこで一念発起、新規で全フロアの地図を作ってやろう!と思いたったまでは良かったのですが、これが予想以上に大変でした。昨日の記事でご紹介した主婦の福井さんも、駅の施設を一駅ごとに歩いて確認したとありましたが、私もそうでした。
最初は、百貨店の装飾担当を通じて建築図面を取り寄せ、地図を描き起こそうと取り組んだものの、建築図面どおりにすると、あまりに売場の通路を歩く人の感覚と違う地図になることに気づきました。
頻繁に店舗が入れ替わる百貨店では、客用通路もフレキシブルに変更され、売場の床の仕切りも、建築図面とは違うものでした。そこで、建築図面を利用することをあきらめ、全フロアをノートとペンを持って何日かに渡ってメモの旅に出ました。
お客様の視点で見た距離感や柱により仕切り感、建物のフロアの縦横比率のイメージを意識したサイズのフォーマットになるグリッドをまず作成しました。
あちこちの辻に立っては、「ここから非常口は右っぽく感じるけど、◯◯売場が邪魔なので後ろから回ったほうがわかりやすい」とか、「エレベーターは近くにあるが、ここに壁があるから実際にはぐるっと回らないといけない」とか、「トイレの入口通路はこう曲がっている」とか、ひとつひとつ確認行脚の旅でした。
苦労して作ったフロアガイドは好評で、売場改装があるたびに、修正され使用され続けました。その頃は、自分の中でダイアグラムマイブームだったこともあり、複雑な催事日程を、カレンダー風のダイアグラムにしてPOP化してみよう!などと、何かと図表化することにこだわっていました(笑)
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| デザインの基本(実践編) | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑