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刑務所の怪談 刑務官の日常が垣間見えるリアルな事件簿

刑務所の怪談 

デザインの仕事をしていると、自分では想像もつかなかった仕事のご縁をいただくこともあるんです。この「元刑務官が体験した怪奇事件簿 刑務所の怪談」坂本敏夫著(PHP研究所刊)もそんな仕事のひとつでした。

最近は、怖い動画番組の影響か、YouTubeでの怪談話も人気のようですが、はじめお話を聞いたときには、そのような、いかにも怖がらせようとする「良くできた」怪談話が並ぶような本なのかなと思いました。

しかし意外にも、元刑務官の著者、坂本敏夫氏が本当に体験したドキュメンタリーに近い内容の本でした。ことさらに怖がらせようとすることもなく、あった出来事を淡々と語るような文調は、かえって事の恐ろしさをじわじわと感じさせます。

坂本敏夫氏に取材したところでは・・・


坂本敏夫氏に取材したところでは、刑務所の中には「その手の話」はよくある話だそうです。怖い話も、不思議な話もです。

問題は場所が場所なので、引っ越して逃げるわけにもいかない、国の施設で税金で運営されている以上、おおっぴらにお坊さんや霊能者を読んで供養してもらうわけにもいかない。受刑者にとっても、刑務官にとっても、誠に深刻な問題なのだということです。

特定の部屋には御札がいっぱい貼ってあったりするそうで、受刑者としてそんな部屋に入れられた日にゃあ、堪りませんよね~。懲役年を半分にしてもらわないと不公平です(笑)

しかも都合の悪いことに、幽霊さんに苦しめられるのは、傍若無人な凶悪犯罪者より、罪悪感を感じやすい「人のいい受刑者」の方が多いらしいのです。本当の悪人には幽霊も近づかないのでしょうか。

刑務所の怪談2
 

とにかく、私が担当したのは装丁デザインだけで本文デザインDTPは別の方がされましたが、表紙では幽霊バーン!血しぶきドーン!ではなく、静かな薄気味悪さを表現するということで、夜の見回りをしている刑務官のイラストを使うことにしました。薄暗い刑務所を見まわるのも考えたら怖い仕事です。

怪談芸人の作り話怪談に飽きたら、まるで事件簿を語るようなリアルなお話を読みふけってみてはいかがでしょうか?


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