グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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何も言えねぇ!北島康介プロデュースのブランド看板をきっかけに、イメージ写真+ロゴだけの広告について考える。

スポタカ-1 

こちらは、大阪の繁華街、道頓堀川に面しているスポーツ用品店スポーツタカハシ(通称スポタカ)のビルです。

壁面の窓はすべて道頓堀川側から見えるので、ライトアップされ広告スペースと化していて面白いですねー。この目立つビル壁面に大きな店名看板と共にインパクト大きく掲出されているのは、株式会社デサントが展開する「アリーナ」というブランドの、北島康介プロデュースのコレクション「+K(プラスケイ) arena by KOSUKE KITAJIMA」の看板です。

本来は「スイマーをかっこよくしたい。かっこよくすることで、水泳の魅力を多くの人に伝えたい。」というコンセプトで、練習用水着のみでスタートしたコレクションらしいのですが、Tシャツも出したとあって、それを着たイメージ写真になっています。

「+K」のロゴ、わかりにくっ!!

とか思ったものの、今日のトピックは、この単独の広告の良し悪しとかじゃあなくって、こういう「イメージ写真+ロゴ」だけの、ファッションブランドの広告についてです。

というのも、学生さんの中には、こういうシンプルな構図の何をデザインしたの?と、イマイチよくわからないという素直な方がいるからです。


スポタカ-2

そう言われてみれば、確かに右側に大きく北島康介がTシャツを着た写真、その右下に「アリーナ」のロゴ。左に黄色いスペースとその中央に「+K」のロゴ。それだけじゃあないですか?と思うのもよくわかります(笑)

でもそれは表面的なレイアウトだけを取り上げるとそういう言い方になるだけですよね?あらかじめ指定されたイメージ写真とブランドロゴが手元に届いて、これを使ってレイアウトしてくださいと言われたら、そんなにアイデアを考える必要はありませんものね。シンプルに入れたらいいのです。

でも、北島康介をモデルとして使って撮影をします!というスタートラインからとなれば、どういう写真を撮影しよう?というアイデアから入ります。「レイアウトして色を決めただけ」のデザインではなく、どういう写真であるべきかから検討しているわけです。

ブランドコンセプトがあって、それをもっとも効果的に表現するロケ場所や状況設定、モデルのポーズなどを、デザイナーが考えて撮影するわけですから、アイデアを考案した結果は1枚の写真の中におさめられていると言えるわけです。

バーバリーブルーレーベル
 

たとえばこのバーバリーブルーレーベルの巨大なポスターも、ファッションブランドの広告ですから、「イメージ写真にロゴがあるだけ」と言えば、その通りなのです。でもだからと言って、「デザイナー、きっと楽だっただろうなー」ではないのです。繰り返すと、でもそれはレイアウトだけでなく、どういう状況の写真で何を訴えるべきか、から考えているわけですね。

関連記事:バーバリーチルドレンの広告を見る→そうそう、今後の三陽商会に注目しよっと。

しかし一方で、海外ブランドが日本で広告するときには、本国の本社で、すでにコンセプト立案→ディレクション→有名カメラマンにより撮影されたイメージ写真だけが日本支社に届き、これを使ってレイアウトだけやっといて―という方法も意外と多いのです。

そういう仕事をしたときには、正直言って「楽」なのですが、自分のデザインorディレクションではないという何とも言えないむなしさがつきまといますので、果たしていい仕事かと言えば難しいところです。

仮に、上のバーバリーのポスターを「レイアウト」したのがデザオだとしましょう。

すると「あのバーバリーのポスター、デザオさんがデザインしたんですか!?凄いですね~!」などと言われても、いやデザインしたわけではなくって・・・有り物の写真に、ロゴの位置をレイアウトしただけというか・・・置いただけというか・・・苦し紛れの返事となってしまい、充実感が全然ないのです。写真のアートディレクションをしたわけでもないものを自分の仕事だなんて言えません。ちょっと作業レベルをお手伝いしただけとも言えるのです。

一方でどのように写真を撮るかから考えられる仕事は、アイデアを考えるのが大変ながらも面白く、充実感があります。デザイナーはシャッターを切っているわけではなく、あくまでフォトグラファーが撮っているのですが、まるで自分が撮影した写真のような愛着さえわきます。

その気持ちを、専門学校の学生さんや、デザインの勉強をしている方に味わってもらうためには、同じような設定で年賀状でも何でも作ってみることをオススメします。

何かとイラストレーターを使って表面的なデザインに凝りたくなる方は、ぐっとそれをこらえてもらい、一枚のいい写真を撮ることにエネルギーを注ぐのです。そして、あとはフルトリミング(全面の端までを1枚の写真にするレイアウト)でハガキに印刷して、そこに「あけましておめでとう」などの文字を入れるだけ、というのを考えてみるのです。

すると、写真について深く考えるようになり、それを考える面白さに気づくのです。年賀状の準備に入るこの時期、あなたもぜひ一度、写真メインの年賀状にトライしてみてはどうでしょう~?

P.S 先週、読者に呼びかけた更新頻度に関するアンケートに、コメント欄やメールで応えてくださった皆さん、本当にありがとうございます!結果はほとんどの方が、できれば毎日更新してほしい!通勤途中に見ることが多いので少なくとも平日は毎日更新してほしいということなので、もうちょっと今のペースで頑張ってみることにしました!

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