岡田准一をこんな使い方!?批評するのも無粋になる気の抜けたひらパーの広告!
またまた夏に戻って、7月末に、とある駅で撮影した「ひらパー」のプールTHE BOON(ザ・ブーン)のポスターの一部拡大です。一応、関西圏以外の方のために説明すると、「ひらパー」とは「ひらかたパーク」という大阪府枚方市にある遊園地の略称です。
ひらパーは、ある時期から、ローカルな遊園地であることを開きなおったような気の抜けた広告やTVCMをやり始めました。ブラックマヨネーズの小杉を起用して、ひらパー兄さんと称し楽しいシリーズCMで話題になったあと、ひらパー兄さん選挙としてブラマヨ吉田と小杉でお客さんに投票させたり、関西では話題に事欠きません。
しかし「気の抜けた」のは表現アイデアだけで、宣伝意欲とお金のかけかた、気の抜けた感を出すための工夫は、全然気が抜けていません。なにせ昨年からは、超ひらパー兄さんとして、大河ドラマ主演の岡田准一が起用されています。
まず間違いなく、岡田准一が枚方市出身だからという理由でしょうけど、凄いことですよね?でもやっぱりその大物起用の気負いはなく、表現は思いっきり気が抜けています。
このポスター自体、岡田准一にプールのそばに寝転がってもらい、靴が脱げたようにし、空の水筒を転がして、砂漠で遭難したような設定にして、「オ・・・オアシスで・・・お・・・ま・・・」というコテコテの関西弁セリフのキャッチコピーです。
でも、別にボロボロになった服装をしているわけでもなく、めっちゃきれいな白いパーカーです。ヒゲをつけたり、髪型をボサボサにしているわけでもなく、真剣に設定を再現しようとしているわけでもありません。ほんとに近所のお兄ちゃんがふざけてやっている程度の遭難の演出です。
「本気じゃない感」がいっぱいですね(笑)
本気で演出すると普通の広告みたいにがんばっちゃう。だから、めんどくさいことはやめておこうとでも言わんばかりの、気の抜け方です。ポスターもデザインを見ると、な~んにも「カッコよくしよう感」がありません。レイアウトの妙も特にありません。
デザインと広告の勉強をしている学生さんにとっては、これっていいの?どーなの?こういう広告について講師の先生は何て言うの?と思うかもしれませんね!
確かに、岡田准一じゃなかったら、何?あのダサいポスター・・・で終わっていたかもしれません。でも、そこが凄いのです。
一点豪華主義ですね。普通、大物俳優を起用するなら、撮影状況のセッティング、衣装、ストーリー性など、俳優に見合うレベルに揃えたいと思うはず。いったいどれほど制作費がかかることやら・・。
でも、岡田准一以外はまったくの気の抜け方で、岡田准一(とジャニーズ事務所)もそれをOKしているところが、凄いのです。
ひらパーが岡田准一使って遊んでる!+ 岡田准一がひらパーの仕事受けて楽しんでる!= ひらパーアホやね!おもろいやん
でいいのです。ちなみにこの場合の「アホやね」は、もちろん褒め言葉ですよ!
だからこのポスターのレイアウトやキャッチコピーについて、デザオはことさらに良いとか良くないとか批評する気も起きません。だって、無粋でしょ?そんなことしたら。「デザイン?コンセプト?そんなのどーでもいいよ」って言っているかのような宣伝手法なんですから(^_^;)
昨年、ひらぱーに岡田准一が登場し始めた頃のCMがこれです。
枚方出身の岡田准一が子供のころの思い出を語り、子供時代の子役の顔が、将来岡田准一になりそうにない顔だということに突っ込むという、得体のしれないストーリーです。普通、子役の男の子やそのご両親の方が嫌がりそうなものですが、きっと関西の人なんでしょうね。おいしいと思ってしまうのです(笑)
そして今年も、この超ひらパー兄さんは目標に向けて頑張っています!それは、こちら↓
このミッションはホームページでも宣言されています。
凄いでしょ?達成できなかったら、あなたは来年いないよ、という宣伝です。何というオープンな!こういう自由な感じがうけるのか、関西の代理店では、ひらパーみたいなアドプランニングをしたいという新入社員が多いそうですよ。
というわけで、微力ながら、この記事でこの入場者100万人達成に貢献しようとするグラ雨なのでした!
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