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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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デュフィ展 in あべのハルカス美術館 を見逃したぁ―!

20141016-1.jpg

昨日の記事「ランサーズでトップページをかざる元教え子の佐藤さんをご紹介!」が、迷える卒業生の興味を引いたのか、いつもより1.5倍くらいアクセス数が多かったんですよー。まだ読んでない人はぜひ見て下さいね―。

あっ!と気づけば、もう10月。もしやと御堂筋線うめだ駅にあったポスターの写メを見返すと、デュフィ展が9月28日まで。あーあ。見逃しちゃったぁ・・・。(東京では本年6月-7月にBunkamura ザ・ミュージアム、名古屋では10月から愛知県美術館で開催)

これはきっとポスターの魅力がないからやわー←ひどい責任転嫁(^_^;)ははは・・・、でも今回はポスターのデザインではなく、デュフィについて語りたいのです。

すでに終わった展覧会で、しかも見逃しておいて何ですが、ラウル・デュフィをチョロっとご紹介!(^o^;)


ヴァイオリンのある静物

でも、勘違いしないでくださいねー!たまたまポスターを見かけたからと、適当によく知らない画家をご紹介しているわけではありませんですオ~。

もちろんデザオに少なからず関わりがあるのです。それは何かと言いますと、昔、同じ職場の先輩がデュフィ展のポスター、チラシ、チケットなどのデザインをしたことがあったのです。

さらにタイミングもぴったりで、実は、グラ雨でこのところご紹介してきた、アルフォンス・ミュシャ、トゥールーズ=ロートレックに続き、19世紀末から20世紀にかけてのフランスの画家としても、同じ時代、同じ場所にいた画家のひとりとして、関連してご紹介しているのですー(^o^)

モーツアルトに捧ぐ

デュフィって、誰?

ええ、ええ、その気持ちよくわかります。私も最初、正直あまり、というかほとんど知りませんでした。わ~か~かぁった、あのとき~♪

ラウル・デュフィ(Raoul Dufy 1877-1953)は、「色彩の魔術師」と呼ばれていて、美術史の系譜で言うと、フォーヴィスム(野獣派)の一員と見られています。

フォーヴィスムとは、原色を使った鮮やかで強烈な色彩を、自由奔放なタッチで描く画風のことで、他にもマティス、ドラン、ヴラマンク、ルオーなどの画家がフォーヴィスムと言われています。またいずれこれらの画家さんたちも、グラ雨で語りたいなー。

しかし、あくまでデザオの見解ですが、デュフィの絵は、その4人のガッチリとした重厚感のある色使いと比べて、子供の絵本のような軽やかさ、明るさが、フォーヴィスム(野獣派)というようなおそろしげなネーミングとおよそマッチしません。

オーケストラ
 

フォーヴィスム自体が、その前の時代の印象派の影響から生まれているのですが、デュフィは、印象派の「軽やかさ」を最も継承しているように思えます。実際、水彩で描いている作品もたくさんあるのです。美術の先生に怒られるのを承知で言えば、子供がササッと描いたような絵もあります。

でも、グラフィックデザインをする中で「フランス風」を演出するときに良く使われる、ペンでさらっと描いたような不完全な線画に、水彩のような画材で薄く着色されて、あえてラフに描いたようなイラストタッチのルーツは、まさにこのデュフィあたりにあるんじゃないかと思ったりします。

現代のヨーロッパのファッション雑誌でも、デュフィのような感じのラフなイラストは、頻繁にファッション広告の表現方法として見かけますよね―!

面白いのは、この19世紀末から20世紀末にかけては、ミュシャやロートレックもそうだったように、商業的な芸術表現の場が増えて、画家が純粋な画家ではなく、多様な表現をしはじめているように思えるところです。

デュフィも、テキスタイルデザイン、舞台美術、タペストリー、陶器の装飾、VOGUEの表紙(!)を手がけています。そのせいか、作品が画家のそれというより、グラフィックデザインされているし、ファッショナブルだなと感じるのです。

だから何だか、太い額縁におさまっているより、CDジャケットだったり、ポスターだったり、インテリアアートとして使われておしゃれになる!みたいな感じなんですよねー!

電気の精
 

この壁画は、1937年のパリ万国博覧会の電気館の装飾として制作された大作で、デュフィの代表作でもある「電気の精」です。パリ市立近代美術館に常設展示されています。サイズは高さ10m×幅60mという、お前アホか!という大きさです。

これは、み、見たい!

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