プレゼンをイメージできたら、コンセプトから外れたデザインを防げる?
コンセプトを決めて、それを伝えるデザインをして、プレゼンする。
つまりクライアントから見れば、プレゼンは、決めたコンセプトが、伝わりそうなデザイン案かどうかを確認する場です。
それに気づけば、プレゼンする前に、自分がデザインしているものが、コンセプトからはずれている(脱線している)んじゃないかと、客観的にチェックする目を持つことができます。
どういうことでしょうか。
プレゼンでは、「パッと見た第一印象」がすべてです。クライアントでも消費者でも、「パッと見た第一印象」で伝わった印象や情報で、デザインの良し悪しはほとんど判断されるものです。いくらプレゼンで饒舌に話せても、デザインで伝わってしまったことと乖離していたら、「口は上手いけど、デザインは・・・」とか、「理屈はしっかりしているけど、実際のデザインがこれじゃあ・・・」となります。
そういう意味で、デザインのプレゼンで話すことと言えば、最初の数秒から十数秒で、プレゼン相手に伝わってしまった「パッと見た第一印象」の確認でしかありません。「こういうことを狙ってデザインしました。そうなってるでしょ?」となります。これでクライアントが、「なってるね!伝わったよ」となれば、プレゼンは基本的に成功です。
ということは、自分がデザインしている途中で、自分が説明している姿をイメージしたら良いのです。コンセプトはデザインする前にだいたい決まっているはずですから、デザインしたものを試しにプリンターで出力して、その紙を手に持って、正面にクライアントが座っているとイメージして、コンセプトを口に出して、「ね?コンセプトが伝わってますでしょ?」と試しに言ってみましょう。
これをすると、見事なほどに、自分のデザインの問題点(下記のようなこと)に、自分で気づけます(笑)
・コンセプトがあまり伝わっていないんじゃないか
・伝えないといけない情報が網羅されていない
・コンセプトと矛盾する点がある
・コンセプトを棚に上げて、自分の好きなデザインにしてしまった
たとえば、冒頭のイラストを見てください。デザオ好みの可愛い女の子が、仮想のカフェオープンのハガキデザインのプレゼンをしています。何やらグリーン系で、意図はよくわかりませんが、縦横斜めに画面が区切られたデザインになっています。
プレゼンを聞いている人たちは、このいくつかの線というか絵柄のようなものが、なぜこうなっているのかわかっていません。そこで質問が出ました。「その背景の絵柄は何ですか?何か意味があるんですか?もしかしてけん玉か何かですか?」
女の子はこたえます。「これは象を表しています。サバンナのグリーンを使いました。だからカフェの名前もエレファントからとったELEとしました。」
それを聞いた人たちは、このような顔になります。→@(・ェ・)@えっ?そして思います。「ああー、けん玉と思ったのは象の顔と耳と鼻かぁ、そんなの聞かなきゃわかんねーよ・・・。」
おわかりいただけましたでしょうか?
この、「これは象です」という説明をするなら、デザインしている途中で、これが象だと「パッと見た第一印象」だけで伝わるだろうか?と自問しなくてはいけません。そして、「ちょっと伝わらないだろうな」と思ったら、わかりそうなところまで、デザインを修正したら良いのです。
これはコンセプトが具体的になればなるほど言えることです。特に広告など、伝えないといけない情報が多い場合は、デザインしている途中で、「コンセプトが伝わるかどうか」という目線でチェックを繰り返しましょう。
ただし、世の中には、上の話とはうらはらに、コンセプトがちゃんと伝わらなくてもいいという特殊な場合もあるのです。それは、マークや、一部のロゴ、タイポグラフィなどに見られる象徴性の高いグラフィックデザインです。でもそのことはまた別の機会に・・・。
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そういう意味で、デザインのプレゼンで話すことと言えば、最初の数秒から十数秒で、プレゼン相手に伝わってしまった「パッと見た第一印象」の確認でしかありません。「こういうことを狙ってデザインしました。そうなってるでしょ?」となります。これでクライアントが、「なってるね!伝わったよ」となれば、プレゼンは基本的に成功です。
ということは、自分がデザインしている途中で、自分が説明している姿をイメージしたら良いのです。コンセプトはデザインする前にだいたい決まっているはずですから、デザインしたものを試しにプリンターで出力して、その紙を手に持って、正面にクライアントが座っているとイメージして、コンセプトを口に出して、「ね?コンセプトが伝わってますでしょ?」と試しに言ってみましょう。
これをすると、見事なほどに、自分のデザインの問題点(下記のようなこと)に、自分で気づけます(笑)
・コンセプトがあまり伝わっていないんじゃないか
・伝えないといけない情報が網羅されていない
・コンセプトと矛盾する点がある
・コンセプトを棚に上げて、自分の好きなデザインにしてしまった
たとえば、冒頭のイラストを見てください。デザオ好みの可愛い女の子が、仮想のカフェオープンのハガキデザインのプレゼンをしています。何やらグリーン系で、意図はよくわかりませんが、縦横斜めに画面が区切られたデザインになっています。
プレゼンを聞いている人たちは、このいくつかの線というか絵柄のようなものが、なぜこうなっているのかわかっていません。そこで質問が出ました。「その背景の絵柄は何ですか?何か意味があるんですか?もしかしてけん玉か何かですか?」
女の子はこたえます。「これは象を表しています。サバンナのグリーンを使いました。だからカフェの名前もエレファントからとったELEとしました。」
それを聞いた人たちは、このような顔になります。→@(・ェ・)@えっ?そして思います。「ああー、けん玉と思ったのは象の顔と耳と鼻かぁ、そんなの聞かなきゃわかんねーよ・・・。」
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この、「これは象です」という説明をするなら、デザインしている途中で、これが象だと「パッと見た第一印象」だけで伝わるだろうか?と自問しなくてはいけません。そして、「ちょっと伝わらないだろうな」と思ったら、わかりそうなところまで、デザインを修正したら良いのです。
これはコンセプトが具体的になればなるほど言えることです。特に広告など、伝えないといけない情報が多い場合は、デザインしている途中で、「コンセプトが伝わるかどうか」という目線でチェックを繰り返しましょう。
ただし、世の中には、上の話とはうらはらに、コンセプトがちゃんと伝わらなくてもいいという特殊な場合もあるのです。それは、マークや、一部のロゴ、タイポグラフィなどに見られる象徴性の高いグラフィックデザインです。でもそのことはまた別の機会に・・・。
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| デザインの基本(考え方編) | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑