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グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

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ペーパーボイス大阪で紙の選択肢が増える!デザイナーも、イラストレーターも、手作り派の人は、行くべし!

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今日は10月10日で、目の愛護デーでメガネの日です。

でも、それとはまったく関係なく、とあるお店をご紹介します!(←ほんなら何で言うたんや!)それは学校の印刷の授業のときに、学生さんに絶対に一度行っておくようにといつも話している紙のお店、ペーパーボイス大阪さんです。

平和紙業さんという紙の会社は東京、大阪、名古屋でアンテナショップをされていて、そのうち、大阪にあるのが東急ハンズ心斎橋店のすぐ東の、ペーパーボイス大阪です。

ここが何かと便利!そして楽しい!隣が同社のギャラリーでJAGDA関連をはじめ、デザインイベントも盛りだくさんです。11月4日~14日まで平和紙業展示会もあるそうですから、この機会にぜひ行ってみてください!


普通のお店では紙の品揃えが少なすぎる!

普通、若い学生さんが美術の制作課題や、文化祭などのイベントで必要なのでと、ちょっと変わった紙を探しに行こう、買いに行こうと思いつくと、どこへ行きますか?

ロフト?ハンズ?ホームセンター?ちょっと街中の大きなステーショナリー屋さん?大型家電量販店の文具売場でしょうか?古い街中にはときどき和紙のお店とかありますけど、ちょっと今回はそっち系じゃない?

ロフトやハンズに行っても、紙の種類は意外と少なく、ミューズコットンとかケント紙とかのお決まりの品揃えです。おそらく、単価が低いのに、傷みやすいので取扱いが難しい、品揃えを豊富にしても限られたスペースの品数では売上につながらない、そんなところなのでしょう。

でも、ロフトはギフトのためのラッピンググッズとして、ハンズはクラフトショップとして置かないわけにはいかない。仕方なく最小限度の品揃えを確保しているだけ。というわけで、顧客にとっては楽しく満足のいく紙選びができないのが普通です。

しかし、実は、印刷用紙の種類は膨大です。たくさんありすぎておそらく多くのデザイナーも把握していないでしょう。頻繁に新製品が追加され、廃盤品もあり、把握のしようがありません。

そんなたくさんの印刷用紙を実際に見て購入できるのが、ペーパーボイス大阪のような紙専門店です。4000アイテムを揃えているとHPでうたっておられます。平和紙業さんだけでなく、王子製紙の王子ペーパーライブラリーさんもありますが、こちらは残念ながら東京・銀座だけです。

これらの紙専門店さんはアンテナショップです。つまり、1枚売れたからいくら儲かっただけではなく、それはあくまでサンプルで、それをきっかけに実際の仕事での大量受注につなげたり、デザインや美術活動に協力して業界での知名度を上げたり、顧客の意見を聞く接点としてのショップですね。

実際、こちらのギャラリーは、個人のギャラリーのイメージより箱も大きく天井も高く、関西ではほんとに貴重な公共性の高いギャラリーとしてデザイン業界や美術系学校の皆さんに感謝されています。

紙見本帳

グラフィックデザイナーが実際に紙を選ぶために使うのが「紙見本帳」です。紙メーカーさん、印刷屋さんなどで入手できます。紙見本帳についてはまた記事をあらためて書こうと思いますが、短冊状なので、小さいサイズでしかサンプルを見ることができません。

大きなサイズで実物の紙を確認しながら買いたいなら、ペーパーボイスのような紙専門店に行くしかありません。仕事なら製紙会社にサンプルを送ってもらうということもあるでしょうが、それはかなり紙の種類を絞り込んでからの話ですよね。

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ペーパーボイス大阪での紙の選び方

ペーパーボイス大阪に行くと、着物をしまっておくような薄い引き出し状のタンス型の棚が壁一面をはじめたくさんあり、原紙サイズや大判でカットされたたくさんの印刷用紙が販売されています。

でも、さすがにお客さんがその引き出しを一段づつ開けて、紙製品を全部引っ張りだして紙質をチェックするとなるとこれは一大事です(笑)それは店員さんにとってもお客さんにとっても避けたい。そこで、お店の一角に紙見本帳がまとめて置いてあり、バインダーと紙とペンが置いてあります。

紙見本帳を見て、候補をある程度選び、バインダーにはさんだ専用の記入用紙に、紙の名前や記号を記入していきます。それを店員さんに渡し、実際に大きなサイズの紙を出してきてもらい確認します。店員さんが、持ち帰るときに丸めていいか、平のままがいいかなどと確認してくれますから、希望があるときは伝えましょう。

種類によって違いますが、紙は原紙サイズという工場が印刷するときの大きなサイズで取り扱われるのが普通です。四六判や菊判などいろんな種類がありますが、その多くは長方形で長い方の辺が1m前後です。

ペーパーボイス大阪では菊判、四つ切、半裁、A4などのサイズで販売されているのですが、それは紙の種類によって違います。菊判で販売している紙を「A4サイズに切ってもらえますか?A4分だけ買いたいんです」とかめんどくさいわがままを言わないようにしましょう!(笑)

本来は大きな原紙が1000枚単位で扱われるのが印刷用紙の世界です。アンテナショップだからと、その束から数枚を販売用にするだけでも考えたらめっちゃめんどくさそうなのに、さらにそれを小さくカットしようとかなると、手間とコストがかかり、結局、紙代に跳ね返って値段が高くなったり、じゃあ販売やめちゃうか~とかになっちゃったら困りますもんね~。

印刷に適したプレーンな紙も多いですが、ファンシーペーパーや特殊紙もあり、和紙のコーナーもあります。印刷以外の用途(ディスプレイ、POP、ラッピングのサンプル、グラフィックデザインのカンプ作成、その他工作)のための紙も豊富にあります。

こういう店があると知っておくだけで心強い!

専門職を成り立たせるのは、個人のスキルだけなく、個人の知識や、人のネットワークです。グラフィックデザイナーの場合、イラストレーターやフォトショップが使えることだけでなく、どこにどんな画材店があるか、どんな店があるかを知っておくことが、デザインアイデアの広がりにつながることがあります。

急いで変わった紙を探さないといけない!というような、切迫した事情に陥る前に、一度、紙のお店に足を運んでおくことを強くオススメします。こんな品揃えのお店があるのかぁ!と知っておくと、いざ紙サンプルが必要だ!となったときに「そうだ、ペーパーボイスに走ろう!」と、ピンと思い出せますからねー。こんな心強いことはありません。

ただ、誠に残念なのは、営業時間が9時~5時、土日祝が休業なんです(泣)東京・名古屋は知りませんが、ペーパーボイス大阪は自社ビルの1Fにあるから、平和紙業さんの就業時間に合わせてしかOPENできないからなんでしょうか?

土日祝に休んじゃうなんて、一番行きやすいときに閉まっているので、そこがいつも困っちゃうところなんですよね・・・。平日のしごと帰りを狙っても夕方5時に閉まるのは厳しいです・・・。

あまりない貴重なお店だからこそ、私の教え子さんたちでも、他府県など遠方からでも行ってみたいという学生さんが多くいるのですが、だからこそ平日には行けないと嘆いています。平和紙業さん、世の中のデザイナーと学生さんのために、ぜひ土日祝もオープンを検討してください。m(_ _)m

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今後もペーパーボイス大阪さんのイベント情報に気づいたら、ご紹介していきたいと思いまーす!

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