レイアウトのコツ⑤ 文字情報は自然な順番で読めるようにする!
さぁ!今日は、久しぶりにレイアウトのコツをやろうかと思いますよ―!
以前に書いたレイアウトのコツシリーズは4回です。まだ見ていない方はぜひ見て下さいね!
2014/07/11 【レイアウトのコツ①】マージンが、レイアウトの基準をつくる。
2014/07/12 【レイアウトのコツ②】マージンの幅が、「ゆったり感→上品さ」をつくる。
2014/07/14 【レイアウトのコツ③】何でもかんでも版面におさめればOKじゃない。
2014/07/20 【レイアウトのコツ④】版面よりマージンに入れることが多い文字とは?
このときの①~④はレイアウトする誌面の4辺に適度な余白(マージン)を取ることがいかに大切かというお話を中心に書きました。今回は、誌面の中で文字情報をどういう風に配置するのが適切かというテーマです。
冒頭の画像を見て下さい。「このビール、何も言えねぇ!」がキャッチコピーです。ある程度大きい文字なのでメインビジュアルの人物とともに目に飛び込んでくる最初の文章です。その左横の縦線5本はボディコピーです。左下にあるのがビールのラベル写真で、その横にあるのが商品のスペックだと思って下さい。
この広告を見た人は普通、どういう順番で文字を読むでしょうか?
このときの①~④はレイアウトする誌面の4辺に適度な余白(マージン)を取ることがいかに大切かというお話を中心に書きました。今回は、誌面の中で文字情報をどういう風に配置するのが適切かというテーマです。
冒頭の画像を見て下さい。「このビール、何も言えねぇ!」がキャッチコピーです。ある程度大きい文字なのでメインビジュアルの人物とともに目に飛び込んでくる最初の文章です。その左横の縦線5本はボディコピーです。左下にあるのがビールのラベル写真で、その横にあるのが商品のスペックだと思って下さい。
この広告を見た人は普通、どういう順番で文字を読むでしょうか?
おそらくこうでしょう。日本語の縦組みですから、右上から左下に向かって読むのが、無意識に読み進む自然な順番ですよね?つまり大まかに言うとこのような感じです。
水色で描いているのが、おおまかな目線の動きです。このように、自然な順番で読める文字情報は、その順番ですっと頭にはいるのでわかりやすい良いレイアウトと言えます。
では、横組みの場合はどうでしょう?
この場合も、広告を見た人は、多分このような順番で文字を読むのではないでしょうか?
そうですよね?ということは、大まかな目線の流れは、左上から右下へ向かうということで、横組みの場合はこれも自然な良いレイアウトだと言えます。
ではこれはどうでしょう?
これはあり得るパターンですが、少し問題がありますねー。これを読む順番はおそらく下のような順でしょう。
メインビジュアルの人物とキャッチコピーが近いのは悪いことではないのですが、キャッチコピーとボディコピーを読んだあとに、大きく右に戻らないといけません。つまりこうです。
こうなると、いったん①②を読んで左端まで行ったあと、大きく右下に目線を戻さないといけません。Z字のように不規則な動きになります。不自然なレイアウトだということですね。
ではこれはどうでしょう?
これもあり得るパターンでいちがいに否定はできませんが、ベストとは言いがたいですねー。これに読む順番を入れるとこうなります。
これはまだ①②③の読む順番を間違えるほどではないにしても、キャッチコピーが2行組ですから、やはりいったん左にそれていって、右に戻ってくるという不規則な動きになります。
こんな感じですよね。可能ですが、改善の余地があります。
ではさらにあと2つ見てみましょう!まずはこれ。
これは明らかに問題があります。キャッチコピーは一番最初に読んでほしいところですが、その直前に商品スペックや商品写真があります。つまり、本来読む順番はこの順番ですが・・・
しかし①キャッチコピーより、③が先に来てしまっているというわけです。これでは見る順番も変則的です。
いけませんよね?どうして商品を最初に持って来てはいけないの?と思う方もいるかもしれませんが、本来アピールしたいことを伝えて目を惹きつける役割を担っているのは、キャッチコピーやメインビジュアルです。商品写真がその邪魔をしているわけですね。
いや、そんなこと無い!商品ラベルを一番に見せたほうがいい!というコンセプトならメインビジュアルを商品写真にすればいいだけです。
さて最後のパターンです。
これも、めっちゃいけませんね。もうおわかりでしょ?
左下という危うい位置にキャッチコピーが来ています。それでもまだ文字が大きいので、最初に読むかもしれません。でも、その次です。キャッチコピーの次に、目線を商品写真のほうへ行かせるべきか、ボディコピーのほうへ行かせるべきか、迷います。水色の目線の動きを描くと、このようになります。
これは迷いながら目を動かす感じです。当然、いいレイアウトとは呼べません。
まとめ
このようにキャッチコピーから始まって、ボディコピー、その他のコピーとより細かい情報へ移っていき、最後に商品名や企業名で締めくくるというのが、広告の文字のレイアウトの基本です。
その順番がレイアウトによって混乱し、広告を見た人の目線があちこち飛ぶというのは良くありません。読んでほしい順番で読んでもらえないということですからねー。
しかしこれはあくまで基本です。メインビジュアルの写真やタイポグラフィによっては変わることもあるでしょう。しかし、ここでお話しているのは、文字情報をレイアウトするときの考え方です。
「読ませたい順番に、自然と読んでしまうように、レイアウトする!」
それが本日の最重要ポイントでーす。
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| デザインの基本(実践編) | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑