どうしようかな~、まずいかな~。でも・・・、ついに言っちゃう。HEP FIVEの広告がたまらなくダサい!
今日は、ひさしぶりに思い切りますよー!!
阪急うめだ駅をはじめ、阪急電鉄の各駅では、同じ阪急グループのHEP FIVEのポスターがよく貼ってあります。
HEP(ヘップ)とは、赤い観覧車がトレードマークになっている梅田にある複合商業施設です。隣り合った2つのビル、HEP FIVE(ヘップファイブ)と、HEP NAVIO(ヘップナビオ)から構成されています。HEP FIVEは若者向けのファッションテナント中心のビルで、HEP NAVIOは阪急メンズ館とTOHO CINEMASなどが入っています。
昔は、阪急FIVE、ナビオ阪急という名前でした。ナビオ阪急がどう改装してもパッとしないので、ついに阪急百貨店のメンズ館として再生したことを除けば、基本的に昔から両ビルのターゲットやコンセプトは大きく変わっていませんでした。FIVEが10代も含むよりヤング層に向けてのファッションビルなんです。ターゲットが若ければ、大人向けに比べて、元気のいい広告や面白い広告でもOKだと思いますよ。
・・・しかし、あえてオブラートに包んで言わせてもらうと、HEP FIVEのポスター、めっちゃダサいんです!(←おいおい!オブラートわい!?)
あーあ、言っちゃった・・・。狭い広告業界、特に関西は狭いからあんまり言っちゃあ、あちこちで人間関係をかすめるので(笑)躊躇するのですが、もう正直に言いましょう!(^_^;)
まだバブルの余韻ある80年代から90年代の阪急FIVEは、フォトグラファー高橋榮さんなどの美しい写真を使うなどして、コンセプトもしっかりした優れた広告ポスターを出していた阪急FIVEですが、いつの頃からでしょう?表現アイデアがたまらなくダサくなりました。
しかし、阪急グループの余裕があるのでしょう。いまだにポスターはB全のような大きなポスターを印刷されています。でも、だから余計に目立つんですよ。
講師をしてなければそれでも無視できるのですが、講師をしている以上、デザインや広告の勉強をしている学生さんたちに、あれでもOKと思ってほしくないんですよ!(後述しますが、結果的にはデザオが言うまでもなく学生はダサいと思っていたことがわかったのですが・・・)
「ダサい」で済ますのもロジカルじゃないので、無理して分析的に言うと、アイデア(つまりサムネイルの時点のはなし)が、ビジュアルの後付けで、キャッチコピーとかかっていればいいというダジャレ主義なんです。
たとえば冒頭のブタの貯金箱のポスターです。
キミを、もっと太らせたい。 BEFORE AFTER ダブルポイントキャンペーン お洒落のポイントも、美味しさのポイントも、大きく膨らむPigプラン。 9/23―28 HEP FIVE CARD
どうですか?いけてます?
これHEP FIVE CARDホルダーは、おもしろ~い、とか、ステキ―とか、思うんでしょうか。あるいはカード会員であることにプライドを感じるようなステータス感でもあるんでしょうか。デザオは虚無感と言えるくらい何も感じませんよ( _ _ )..........o
ポイントでお客様を太らせたいというキャッチの意味はわかりますよ。それで?ほう、だからビジュアルはブタの貯金箱ですか・・・。しかも、普通のサイズと、フォトショップで太らせたサイズを並べて、BEFORE AFTERですか・・・。へー、すごいね。ほんで、Pigプランってどういうことよ?
まさにコピー優位で考えたアイデアの切り口で(それ自体は別にいいのですが)、ビジュアルは、ファッション性がなくても、若者ターゲットでなくても、トーン&マナーがなくても、どうでもいいんだという感じです。
まるでよくデザイン会社の新入社員がサムネイルで描いて、先輩に怒られるような、コピーに無理やりビジュアルを合わせるだけというアイデアの出し方です。ビジュアルは軽視されてますから、フォトショップで合成できるような簡単なものです。
いや、きっとアートディレクターはビジュアルを軽視しているとは思っていないでしょうね。普通以上にこだわって制作されているでしょう。なにせ駅貼りの大きなポスターですからね。ただ、消費者に伝わっていないだけです。
このように1回1回の情報(セールやキャンペーンの告知)に、ダジャレだけでビジュアルを作っていては、HEP FIVEとしての一貫したトーン&マナーが形成できません。できるのは、毎回ダサいねというトーン&マナーだけです。←ひええぇぇぇ・・(>人<*)
でもいろいろ大人の事情があって、これまで専門学校でこのHEP FIVEの広告について語ることはありませんでした。しかし先日、休憩時間に生徒たちが、HEP FIVEの広告どうよ?と話していたのです。
お!と思い、その輪に入って話を聞いてみると、上手く説明できないけど、なんか毎回ダサくないですか?と具体的に最近のポスターを例に出して言うのです。私デザオとしては内心我が意を得たりと思いながら「あれをダサいと思うなら、自分で考えるデザイナーとしてちゃんと成長してるんじゃないですか?」とその生徒たちを褒めて、暗に肯定しておきましたよ(笑)
明日は、その生徒たちが例に出していたポスターを血祭りに、HEP FIVEに独断と偏見のツッコミ入れちゃうぞ~!
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
まだバブルの余韻ある80年代から90年代の阪急FIVEは、フォトグラファー高橋榮さんなどの美しい写真を使うなどして、コンセプトもしっかりした優れた広告ポスターを出していた阪急FIVEですが、いつの頃からでしょう?表現アイデアがたまらなくダサくなりました。
しかし、阪急グループの余裕があるのでしょう。いまだにポスターはB全のような大きなポスターを印刷されています。でも、だから余計に目立つんですよ。
講師をしてなければそれでも無視できるのですが、講師をしている以上、デザインや広告の勉強をしている学生さんたちに、あれでもOKと思ってほしくないんですよ!(後述しますが、結果的にはデザオが言うまでもなく学生はダサいと思っていたことがわかったのですが・・・)
「ダサい」で済ますのもロジカルじゃないので、無理して分析的に言うと、アイデア(つまりサムネイルの時点のはなし)が、ビジュアルの後付けで、キャッチコピーとかかっていればいいというダジャレ主義なんです。
たとえば冒頭のブタの貯金箱のポスターです。
キミを、もっと太らせたい。 BEFORE AFTER ダブルポイントキャンペーン お洒落のポイントも、美味しさのポイントも、大きく膨らむPigプラン。 9/23―28 HEP FIVE CARD
どうですか?いけてます?
これHEP FIVE CARDホルダーは、おもしろ~い、とか、ステキ―とか、思うんでしょうか。あるいはカード会員であることにプライドを感じるようなステータス感でもあるんでしょうか。デザオは虚無感と言えるくらい何も感じませんよ( _ _ )..........o
ポイントでお客様を太らせたいというキャッチの意味はわかりますよ。それで?ほう、だからビジュアルはブタの貯金箱ですか・・・。しかも、普通のサイズと、フォトショップで太らせたサイズを並べて、BEFORE AFTERですか・・・。へー、すごいね。ほんで、Pigプランってどういうことよ?
まさにコピー優位で考えたアイデアの切り口で(それ自体は別にいいのですが)、ビジュアルは、ファッション性がなくても、若者ターゲットでなくても、トーン&マナーがなくても、どうでもいいんだという感じです。
まるでよくデザイン会社の新入社員がサムネイルで描いて、先輩に怒られるような、コピーに無理やりビジュアルを合わせるだけというアイデアの出し方です。ビジュアルは軽視されてますから、フォトショップで合成できるような簡単なものです。
いや、きっとアートディレクターはビジュアルを軽視しているとは思っていないでしょうね。普通以上にこだわって制作されているでしょう。なにせ駅貼りの大きなポスターですからね。ただ、消費者に伝わっていないだけです。
このように1回1回の情報(セールやキャンペーンの告知)に、ダジャレだけでビジュアルを作っていては、HEP FIVEとしての一貫したトーン&マナーが形成できません。できるのは、毎回ダサいねというトーン&マナーだけです。←ひええぇぇぇ・・(>人<*)
でもいろいろ大人の事情があって、これまで専門学校でこのHEP FIVEの広告について語ることはありませんでした。しかし先日、休憩時間に生徒たちが、HEP FIVEの広告どうよ?と話していたのです。
お!と思い、その輪に入って話を聞いてみると、上手く説明できないけど、なんか毎回ダサくないですか?と具体的に最近のポスターを例に出して言うのです。私デザオとしては内心我が意を得たりと思いながら「あれをダサいと思うなら、自分で考えるデザイナーとしてちゃんと成長してるんじゃないですか?」とその生徒たちを褒めて、暗に肯定しておきましたよ(笑)
明日は、その生徒たちが例に出していたポスターを血祭りに、HEP FIVEに独断と偏見のツッコミ入れちゃうぞ~!
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
スポンサーサイト
| 雑記 | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑