fc2ブログ

グラフィックデザインの雨音

グラフィックデザイナー志望者&初心者に語りかけるブログ

NEXT | PAGE-SELECT | PREV

≫ EDIT

キャッチコピーとスローガンの違いを考えてみる!

20140926-1 改革を止めるな 

懐かしいですねー!郵政選挙のときの自民党と民主党のポスターです。

2005年、参院で郵政民営化法案が否決(衆院では可決されていましたが)されたことを受けて、小泉純一郎首相が衆院を解散して行われた選挙です。郵政民営化の反対派議員が自民党を離党すると、小泉首相は、その選挙区に刺客候補を立て、自民党が圧勝しました。

こうやって、自民党と民主党のポスターを並べてみると、不思議なくらいレイアウトが似ていることに気づきます。きっと、偶然でしょうね・・・。

小泉さんが自分の党に向かって「改革を止めるな。」と言っているのも誠に不思議な話です。郵政を解散すると言っているのも自民党、それを止めようとしているのも自民党、という投票する人にとっては、とっても困る構図です。

一方で、当時民主党の党首の岡田さんはフランケンの愛称どおりの鋭い目つき。でも自民党内部の戦いに話題が集中し、民主党としては特に言うことがないのか「日本を、あきらめない。」と意味不明なことを言っているのが、なんだか笑えます。自民党に投票することは、日本をあきらめることだと言いたいのでしょうが、誰もあきらめてないっちゅーの!アピールが共感できないところは民主党、相変わらずですね。

あれ?政治の話をするつもりなんかないんですよ。なんやったっけ?そうそう、そうです。昨日、広告コピーの種類を説明したので、その延長で、キャッチコピーとスローガンの違いを説明しようと思ったのでーす(^o^)


スローガン(slogan)という言葉がありますよねー。

スローガンは団体や企業の人たちが、その運動や理念を効果的にアピールするための標語、モットー、掛け声などのことです。おもに政治的、宗教的な意味合いが濃い言葉です。

スローガンは、デモや集会で、人々が叫ぶ掛け声ならシュプレヒコールですが、同じ文章でも、ポスターに大きくレイアウトされたり、CMで話されたりするとキャッチコピーとなります。

つまり、文章の内容はスローガンでも、それが宣伝媒体に乗って、人の心をキャッチするための言葉として位置づけられる(役割を与えられる)とキャッチコピーになるのです。

冒頭のポスターの「改革を止めるな。」も「日本を、あきらめない。」も、言っている内容はスローガンですが、ポスターに大きい文字でレイアウトされてキャッチコピー化しているというわけです。

特にこの時のポスターの両フレーズは、いずれも普段、小泉さんや岡田さんが使っているフレーズではないということから、スローガンでさえなく、あくまでポスターのためのキャッチコピーにするため、スローガンをアレンジしたものというのが、おそらく正確な表現だと思います。

当時、小泉さんはよく「改革なくして成長なし!」と国会でもTV番組でも言っていました。そちらが小泉政権にとって、本当のスローガンですよね。ですから、その主旨をさらに文字数を少なくして選挙用のキャッチコピーにしたものが「改革を止めるな。」になったのでしょう。

もし、スローガンを扱うようなデザインの仕事と出会って、キャッチコピーを考えるときは、もともとのスローガンと、広告媒体に載せるキャッチコピーを統一して使ったほうがいい場合もあれば、分けて考えたほうがいい場合もあるということでしょうね!

あらかじめその違いをすっきり理解しておけば、仕事で混乱することもなーい!よく頑張った!感動した!←わからない人は気にしないでください(^_^;)

いつもクリックありがとうございます!

↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村 デザインブログへ
にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
スポンサーサイト



| デザインの基本(実践編) | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://gd-amaoto.com/tb.php/133-0a7891d7

TRACKBACK

NEXT | PAGE-SELECT | PREV