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村野藤吾デザインの梅田吸気塔は、勢いあふれる60年代の余韻!再び人々の記憶に残るのか!?

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最近、大阪の地下鉄でよく見かけるポスターに「特別展 村野藤吾 やわらかな建築とインテリア」があります。大阪歴史博物館で開催中の展覧会です。グラフィックデザインじゃないけど、建築もデザインだと思ってますからちょっとご紹介。

村野藤吾(1891-1984)は、大阪を拠点に活躍した日本を代表する建築家のひとりです。大阪に住んでいる人なら「そう言えば・・・」と思い出す、地下街ホワイティ梅田の「梅田吸気塔」が有名です。

ポスターのメインビジュアルとしても、この梅田吸気塔が使われています。ただ、この吸気塔、よく見ると面白いデザインでモダンでもあるのですが、いかんせん何車線もある大きな車道に囲まれた三角州のようなエリアにあって、歩道から遠いせいか、存在感が以外と薄いのです。

ちょっと写真を見てみましょう。


 20140920-7.jpg20140920-6.jpg

ほらね?もったいないでしょ?表面がステンレスで覆われているので色はシルバーでどの方角から見ても、背景になるビルと馴染んじゃって、意外なほどに目立たないんですよ。この梅田吸気塔に「駅前のランドマーク」と形容詞をつける人もいますが、そんなに目立つ存在じゃありません。

阪急百貨店うめだ本店前、阪神百貨店前の交差点にあるんですが、阪神百貨店側や立橋から見るなら、車道をはさみながらも距離が近いのでもう少し見やすいのです。しかし残念なことに、この近い方の歩道上には地下街へ降りるための階段や、歩道橋へ登るためのスロープなどがあり、歩行者の視線から吸気塔を隠してしまうのです。でもその遮蔽物の合間で立ち止まってよく見てみれば、やはり迫力があります。

20140920-5.jpg

ね?でも、今回ブログに書こうと思って眺めているうちに、根拠は無いのですが、村野藤吾は、きっと過剰に目立つものではなく、もっと街に自然に馴染むものにしたかったんじゃないかと思い始めましたよ。

吸気塔は、車道に囲まれて人が入れない緑地帯に立っていて、煙突は5本(根っこ部分は6本、うち1本は途中でつながって5本になる)です。鉄骨骨組+ステンレスでキノコのような有機的なデザインで、遠くから見ると何か生えているみたいです(^o^) 

昭和38年(1963年)竣工と言いますから、東京オリンピックの前年!このエリアの建築物としてはけっこうなベテラン(笑)ですよね!どうりでどことなくその時代の雰囲気を感じさせる上部の曲線の使い方。1970年の大阪万博のパビリオンにありそうなラインです。

もっと有名になってもいいのに、比較的取り上げられることが少ない地味な存在なんじゃないでしょうか。そういう意味では今回の展覧会は、梅田吸気塔にとって、もうひと花咲かせるぜー!というビッグイベントかもしれません(笑)

せっかくなので、皆さんも梅田の地上を歩くとき、ふとこの吸気塔をデザイン視点で眺めてみてはいかがでしょう?デート中に梅田を横切るときにも話題に使えそうでしょ?←話題地味すぎるわ!

明日も引き続き、村野藤吾で書くつもりでーす!

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