アルフォンス・ミュシャ アール・ヌーヴォーの代名詞的グラフィックデザイナー
(左)MOET & CHANDON / Grand Cremant Imperial
(右)MOET & CHANDON / Champagne White Star
(右)MOET & CHANDON / Champagne White Star
ある卒業生から、勉強になるいろんなデザイナーや画家の作品や歴史の話も「グラ雨」で紹介してほしいというリクエストがありました。
でも、紹介って言っても、私は美術教師でもないし、知識はネットに山ほど出てるでしょうから、私に解説ができるわけじゃあないのです。あくまで私デザオが何らかの興味を持ったり、関係のあった人たちしか紹介できませんよね(笑)
ですから、デザインの勉強をする若い方が、その作家や作品を知るきっかけになればというつもりで謙虚に書いてみる、という主旨でやりましょう!リクエストは即実行!
まずは身近なものから始めますよー。そう、アルフォンス・ミュシャです。
デザオが高1か高2のとき、古本屋で購入した画集が、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)のものでした。アール・ヌーヴォー様式の植物を多用した絵はとても素敵に見えました。その画集を見ながら、何枚か模写的なラフスケッチも描いたりしたんですよー!
現代の人じゃないので、つい「画家」と捉えがちですが、ミュシャは画家でもありますが、明らかにグラフィックデザイナーでもあります。芝居のポスターで人気が出て、お酒や自動車の広告などを依頼されて作成しています。
冒頭の画像は、その画集からとったデザオのお気に入りのうちの2作品で、これもモエ・エ・シャンドン社のシャンパンのポスターです。ミュシャの作品の中には、このように連作というかセットで描かれているものが多くあります。
私が仕事で、ミュシャの美術展のポスターをデザインしたときには、縦位置のポスターには冒頭のモエ・エ・シャンドン社のポスターを、横位置の電車の吊りポスターには「四季」という4連作を使いました。
基本説明はWikipediaさんに助けてもらうと、こう書いてあります。
多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は星、宝石、花などの様々な概念を女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線を多用したデザインが特徴である。イラストレーションとデザインの代表作として『ジスモンダ』『黄道12宮』『4芸術』などが、絵画の代表作として20枚から成る連作『スラヴ叙事詩』が挙げられる。(Wikipedia)
しかし、やはりなんと言っても、絵の一部として描かれたフレームの中に女性を配置して、衣装や髪をくねくねと書きながらも、ガチっとバランス良く収める構図の上手さ!ロックウェルにも通じる、構図の妙です。様式美で全部同じパターンじゃないかという人もいるかもしれませんが、吉本新喜劇の池乃めだかのネタと同じで、その「いつもの」パターンがいいのですよねー!
例えばこの、暁と黄昏というセットの作品。幻想的でめっちゃキレイじゃないですか?
学生時分は自分の好みが女性的なのかなぁと思ったりしましたけど、イラストレーターの天野喜孝さんの作品が明らかにミュシャっぽくなっていくのを見て、あー!ミュシャってるー。天野さんもミュシャ好きなんだろうな~と思ったりしました。
しかし、誰しもそうであるように、デザオにとってもミュシャは一時期のマイブームとして忘れていきました。デザインの仕事をするようになり、すっきり削ぎ落とす系のデザインを意識するようになって、ふとミュシャを思った時「なんてデコラティブ(装飾的)!ごちゃごちゃしてる」と少し古臭く感じたりもしました。
ちょうど、アール・ヌーヴォーから急速にアール・デコに流行が変化したことを、自分ひとりの中でやってるようなもんです←そんなオーバーな話でもないんですが・・・(笑)
ところが、最近、専門学校で若い生徒さんたちと話すうち、ときどき「ミュシャ大好きなんですー!」という人がいて、郷愁とともにミュシャの画集に食いついていた時期を思い出すことがよくあるのです。
どういうわけか、ミュシャの自然な様式美は、若い学生層に人気があるんだなーと思います。ちょうど岡本太郎の作品が子どもを惹きつけてやまないように、中学生・高校生を惹きつける魅力があるのかもしれません・・・。
不思議なことに大阪府堺市の堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館というところに、けっこうな数のミュシャコレクションがあります。なんとあのカメラのドイの創業者が個人的に買い集めたドイ・コレクションと呼ばれるものを展示しているそうです。興味のある方はぜひどうぞ!→https://mucha.sakai-bunshin.com/
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多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は星、宝石、花などの様々な概念を女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線を多用したデザインが特徴である。イラストレーションとデザインの代表作として『ジスモンダ』『黄道12宮』『4芸術』などが、絵画の代表作として20枚から成る連作『スラヴ叙事詩』が挙げられる。(Wikipedia)
しかし、やはりなんと言っても、絵の一部として描かれたフレームの中に女性を配置して、衣装や髪をくねくねと書きながらも、ガチっとバランス良く収める構図の上手さ!ロックウェルにも通じる、構図の妙です。様式美で全部同じパターンじゃないかという人もいるかもしれませんが、吉本新喜劇の池乃めだかのネタと同じで、その「いつもの」パターンがいいのですよねー!
(左)曙 Aurore (右)黄昏 Crepuscule
例えばこの、暁と黄昏というセットの作品。幻想的でめっちゃキレイじゃないですか?
学生時分は自分の好みが女性的なのかなぁと思ったりしましたけど、イラストレーターの天野喜孝さんの作品が明らかにミュシャっぽくなっていくのを見て、あー!ミュシャってるー。天野さんもミュシャ好きなんだろうな~と思ったりしました。
しかし、誰しもそうであるように、デザオにとってもミュシャは一時期のマイブームとして忘れていきました。デザインの仕事をするようになり、すっきり削ぎ落とす系のデザインを意識するようになって、ふとミュシャを思った時「なんてデコラティブ(装飾的)!ごちゃごちゃしてる」と少し古臭く感じたりもしました。
ちょうど、アール・ヌーヴォーから急速にアール・デコに流行が変化したことを、自分ひとりの中でやってるようなもんです←そんなオーバーな話でもないんですが・・・(笑)
ところが、最近、専門学校で若い生徒さんたちと話すうち、ときどき「ミュシャ大好きなんですー!」という人がいて、郷愁とともにミュシャの画集に食いついていた時期を思い出すことがよくあるのです。
どういうわけか、ミュシャの自然な様式美は、若い学生層に人気があるんだなーと思います。ちょうど岡本太郎の作品が子どもを惹きつけてやまないように、中学生・高校生を惹きつける魅力があるのかもしれません・・・。
不思議なことに大阪府堺市の堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館というところに、けっこうな数のミュシャコレクションがあります。なんとあのカメラのドイの創業者が個人的に買い集めたドイ・コレクションと呼ばれるものを展示しているそうです。興味のある方はぜひどうぞ!→https://mucha.sakai-bunshin.com/
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| デザインワークご紹介 | 15:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
今年の頭に隣県で開催された
ミュシャ展で食い入るように見ました。
「今、こんな広告を作るとしたらいくら掛かるんだろう」という
大人の目線で………。
そういえば、先日東京に行く機会があったので
ブログで紹介されていた
ライカギャラリー「神の宮」~伊勢神宮・出雲大社 奇跡の両遷宮~を
鑑賞してきました。
貴重な写真を見れたのも、デザオ先生のブログのお陰です。
| こやぶ | 2014/09/17 14:15 | URL |