色見本帳(カラーガイド)って、何?特色に番号をふって選ぶ道具です。
昨日は特色のことを書きました。今日はその特色を使うための道具、色見本帳(カラーガイド)です!
わたくしごとですが、初めてカラーガイド(DICの123でした)を使ったのは、高校1年生のとき、教材として購入したものでした。
使用方法は、ポスターカラーを絵皿の中で水で溶き、指で直接まぜて、DICで選んだ色を忠実に作り出し、作品を塗るのに使うということでした。
どの色のポスターカラーをどれくらい微量混ぜると、その色が作れるのかについてかなり勉強になりました(^_^;)でも、その時点では、本当のDICカラーガイドの使い方をよくわかっていませんでした。
本当は、印刷で色指定を作るのに使うものだったのです。(もちろん配色の確認などほかの用途にも使いますよ!)
色見本帳は・DIC ・PANTONE ・TOYOの3社などが販売しています。
●DICグラフィックス株式会社(ディーアイシー)・・・デザイナーはディックと呼ぶことが多いです。2008年までは、大日本インキ化学工業株式会社でしたが社名が変わりました。デザオが一番良く使う色見本帳です。(HP:www.dic-graphics.co.jp)
デザオが長年愛用してきた、DICカラーガイドと呼ばれる色見本帳です。上の画像の通常のシリーズ以外に、下の画像の、日本の伝統色、中国の伝統色、フランスの伝統色という3種類のカラーガイドもあります。それぞれ、日伝(にちでん)、中伝(ちゅうでん)、仏伝(ふつでん)と略して呼ぶと、業界人っぽく見えます(笑)
●PANTONE(パントン)・・・アメリカ合衆国本社の企業。世界的に使われる色見本帳を出しています。(HP:www.pantone.jp)
でも、とにかく値段が高い!だから、クライアントから指定されない限り、できるだけDICを使ってますが、けっこうパントンを指定されることも多いです。
なぜかというと、たとえばクライアントが製品の生産を中国でしているとなると、パッケージ印刷も現地で行うので色指定はパントンで、などと言われるわけです。アメリカ企業らしく、グローバルスタンダード攻撃をしているわけです。
●TOYO(東洋インキSCホールディングス株式会社)・・・すみません、悪気はないのですが、デザオは正直使ったことがありません。(HP:www.toyo-cf.com)
いずれの会社の色見本帳を使用しても、色見本帳は紙に印刷したインキが乾いた状態ですから、パソコンで見ている色と違って、比較的印刷状態に近い色を確認することができます。(紙質の違いには配慮が必要です)
もしデザイン業界に入ったら、きっと職場にDICとパントンは、購入して置いてあると思います。パントンはちぎって使う色チップが高いので、ガイドだけ置いてある場合もあるかもしれません。
デジタルカラーガイド
このカラーガイドは印刷物を扱うグラフィックデザイナー必須の道具なのですが、面白いのはDICカラーガイドがMACやスマートフォンで使えるデジタルカラーガイドなるものを出しているのです。→こちら
見ていると楽しいので、デザオも、使うあてもなく、スマートフォンにそのアプリを入れてたりします(笑)
しかし、すでに勉強してきたように、パソコンやスマートフォンの画面で見ている色は、RGBで作られた色なので、印刷した色とは違います。それを重々承知の上で、このようなアプリを出して努力しているDICさんは凄いなと思ったりします。
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| デザインの基本(実践編) | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑