特色って、何!?それはCMYKの限界を理解すればナットク!
今日は色の話をしまーす。特色についてです!
グラフィックデザイナーが一般的な印刷物のデザインを考えるとき、CMYKの4色(=プロセスカラー)の掛け合わせで色を指定しますよね?C100+M100+K20といった具合です。
しかし、CMYKで作れる色には限界があるんです。千代の富士の引退会見を見てもわかるように、何事にも限界があるということですね。→「体力の限界!」
1. CMYKでは再現できない色=金、銀、銅色などの、メタリックカラー / 蛍光色 / CMYKより明るいブライトカラー
2. CMYKでは再現が苦手な色=薄い色(パステルカラー)、鮮やかな色など
CMYKの限界については、以前の4つの記事を読んでくださった方には、自然に理解できることです。(まだ読んでない方はこの記事最下部のリンクからどうぞ!)
CMYKは「色の3原色+黒」のことで、減法混色です。混ぜれば混ぜるほど色が暗くなるという意味で、絵の具と同じ理屈が印刷インキでも通用します。
混ぜれば混ぜるほど暗くなるのですから、元のC、M、Yの原色より明るい色や蛍光色になるはずがありません。元から1色の明るい色や蛍光色インキを用意しないと本来の明るさがでません。
また、金色などのメタリックカラーは、あたった光が乱反射して、人間の目には独特の光沢が感じられる、質感込みの色です。そんな特性はCMYKのいずれにもありません。元々、乱反射しない特性のCMYKをいくら混ぜても、急に光りはじめるはずがありません。これも元から1色の金色を選ぶしか方法はないわけです。
CMYKはどうして薄い色や鮮やかな色の再現が苦手なのか?一応、作れますよ。それっぽい色は作れますけど、あまりきれいじゃないというので苦手という意味です。
それは印刷がアミ点でできているからです。インキのアミ点を小さくすることで、紙の地色の白が目立ち、目の錯覚で、色が薄まっているように見えます。言い方を変えると、アミ点が小さくなっているだけで、インクの濃さは変わっていないのです。
それなら、最初から薄い色1色のインキをぺたっと塗ったほうが美しいパステル色になるのです。
そんなとき、必要になるのが、「特色」なんです。
特色(特練色/スポットカラー)
特色(とくしょく)は、CMYKで再現できない色を再現するために調合されたインキのことです。インキメーカーが販売している色見本帳(カラーガイド)を見て、その色番号を使って指定します。
特色と言うと、とても特殊な、特別なものとイメージしがちですが、印刷においてはけっこう頻繁に使用します。フルカラーの印刷物ではCMYKを使うことが多いですが、世の中を見渡すと、1色や2色しか使っていない印刷物がいっぱいありますよね?
名刺、ショッピングバッグ、ラッピングペーパーをはじめ、ハガキの宛名面なども、コストの問題で単色のことが多いですよねー。カラー写真を使う必要のない広告や印刷物は、特色使いまくりです。
特色使いまくりなら、そのインキメーカーが販売している色見本帳が要るのよね・・・。そう、要るんです!次回は、この色見本帳について書きまーす!
(これまでの印刷と色の記事)
- 印刷と色の基礎知識いろいろ まずは基本のCMYK!
- RGBは、今まさにあなたが見ているネットの色の表現方法。
- CMYKとRGBの違いを理解したら、その知識をどう使えばいいの?
- IllustratorとPhotoshopと掛けまして、CMYKとRGBと解く。その心は?Photoshopさんの優しさに気づきます。
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| デザインの基本(実践編) | 15:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
素朴な疑問。。
トップのCMYKレンジャー(!?笑)のお顔のマークには何か理由があるのですか?
なんとなくハートが欲しくなるのは自分だけでしょうかf(^_^;
| でーじやっさ | 2014/09/04 20:52 | URL |