360°ブランディング ブランドイメージはマス広告だけで決まるわけじゃあない。
イメージ画像(阪急うめだ本店) 画像出典:大阪 at Night ブログ
ちょっとしたイメージゲームをしましょう!次の1-4のステップをひとつずつ、落ち着いて、ゆっくりとやってみてください。
1. あなたが普段、一番思い出しやすい馴染みの百貨店をひとつ思い浮かべて下さい。
2. その店のブランドイメージを何とか言葉で説明してみてください。
3. 言葉にしたそのイメージは、頭の中に何を思い浮かべながら語った言葉ですか?
4. 頭の中に思い浮かべたイメージ(思い出したその店に関連するイメージ)は広告でしたか?
おそらく、9割以上の人の答えは、NOでしょう。
百貨店であれば、きっと店内の風景(しかも1階や地階の特定の売場)や、建物の外観、エントランス部分、ショーウィンドウなどを思い浮かべた人が多いのではないでしょうか?
デザオは関西在住なので、梅田をよく通ります。梅田の百貨店と言えば、阪急百貨店、阪神百貨店、大丸梅田店を思い浮かべます。JR三越伊勢丹は一瞬、思い浮かびません。
阪急百貨店のイメージはとてもいいです。それは大規模なリニューアル直後でお店がとてもきれいだからです。思い浮かべたのは、1階の阪急電鉄うめだ駅側の正面入り口が入った店内の景色で、案内所やエスカレーター乗り口があるエリアです。
阪神百貨店のイメージは昔ながらの、地下食品売場がにぎやかなローカル百貨店です。思い浮かべたのは、やはり地下1階の、たくさんのおばちゃんたちが忙しく行き交う食品売場の光景です。次に、建物の引きの絵です。
皆さんも似たり寄ったりではないですか?
広告ではない
つまり、ブランドイメージを作っているのは、広告とは限らないのです。(広告を思い浮かべた方には、すみません!)特に店舗を持っているような業態なら、やはり何と言っても「店ぶり」なんです。いくら広告だけお洒落にしても、カッコよくしても、店ぶりがひどければ、やはりブランディング出来ないんです。
あるひとりの顧客「あなた」にとって、百貨店Aのブランドイメージは、様々なものが影響を与えているはずです。
店ぶりだけでなく、トイレがきれいかどうか、駅からのアクセスがいいかどうか、店員の接客態度がいいかどうか、照明が明るいか暗いか、ほしいブランドのショップが入っているかどうか、などなど。
もちろんグラフィックデザインの関わる分野もあるでしょう。広告、店内のサイン、POP、WEB、ショッピングバッグなどなど。ショーウィンドウも入るかもしれません。
でも、広告が、「あなた」ひとりのブランディングに影響を及ぼしている比率は、5分の1でしょうか?10分の1でしょうか?正確にはかることは不可能ですが、いずれにしても、主役ではないと思いますねー。
ブランディングは360°
そーなんですよ、川崎さん!←恋のぼんちシートか。これがわかるひとは確実に45歳以上でしょうね!(笑)
そーなんですよ。ついつい、ある企業の広告を作ることを担うデザイナーは、自分がその企業のブランドイメージを左右していると思いがちです。もちろんそれが責任感につながるから別に悪いことではないのですが。
しかし、いくら広告だけでブランドイメージを高めようと努力してもダメなんです。顧客がその企業と接する360°のあらゆるチャネルがブランディングの一部として機能していないと、微力か無力、悪くすると、実態とのギャップが大きくなりすぎてマイナス効果さえ生みだしかねません。いたずらにカッコよくすればいいというわけではないのです。
ブランディングはデザイナーの仕事なのか!?
前回なげかけて放置したこの問いです。このまま放置プレイしても面白いのですが、でも、ここまで読んでくれた方ならもうおわかりのはず。。。
デザイナーはブランディングの一部を担っているのです。たとえ一部でも、その全体像を把握しなければ、その一部の仕事で、的はずれなことをしかねません。そして、デザイナーもアートディレクターになり、大きな仕事をするようになると、ブランディングの全体像を支えることも仕事の中に入ってくる可能性が十分あります。
たとえ駆け出しのデザイナーであれ、より高くより広い視野で見て、このハガキ1枚、パンフレット1冊が、何を担っているかに思いをはせたとき、より正確なコンセプトが立てられるはずなのですから。
今日はえらく真面目なこと言ったなー(* ̄ー ̄*)ニヤリッ
※ちなみに、今日の写真(阪急百貨店 うめだ本店)とてもきれいでしょう?大阪 at Night ブログ - 大阪の夜景と都市風景探訪 - さん(リンクはこちら)にお借りしました。素敵な写真や動画がありますので、ぜひ一度ごらんくださいねー。
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阪急百貨店のイメージはとてもいいです。それは大規模なリニューアル直後でお店がとてもきれいだからです。思い浮かべたのは、1階の阪急電鉄うめだ駅側の正面入り口が入った店内の景色で、案内所やエスカレーター乗り口があるエリアです。
阪神百貨店のイメージは昔ながらの、地下食品売場がにぎやかなローカル百貨店です。思い浮かべたのは、やはり地下1階の、たくさんのおばちゃんたちが忙しく行き交う食品売場の光景です。次に、建物の引きの絵です。
皆さんも似たり寄ったりではないですか?
広告ではない
つまり、ブランドイメージを作っているのは、広告とは限らないのです。(広告を思い浮かべた方には、すみません!)特に店舗を持っているような業態なら、やはり何と言っても「店ぶり」なんです。いくら広告だけお洒落にしても、カッコよくしても、店ぶりがひどければ、やはりブランディング出来ないんです。
あるひとりの顧客「あなた」にとって、百貨店Aのブランドイメージは、様々なものが影響を与えているはずです。
店ぶりだけでなく、トイレがきれいかどうか、駅からのアクセスがいいかどうか、店員の接客態度がいいかどうか、照明が明るいか暗いか、ほしいブランドのショップが入っているかどうか、などなど。
もちろんグラフィックデザインの関わる分野もあるでしょう。広告、店内のサイン、POP、WEB、ショッピングバッグなどなど。ショーウィンドウも入るかもしれません。
でも、広告が、「あなた」ひとりのブランディングに影響を及ぼしている比率は、5分の1でしょうか?10分の1でしょうか?正確にはかることは不可能ですが、いずれにしても、主役ではないと思いますねー。
ブランディングは360°
そーなんですよ、川崎さん!←恋のぼんちシートか。これがわかるひとは確実に45歳以上でしょうね!(笑)
そーなんですよ。ついつい、ある企業の広告を作ることを担うデザイナーは、自分がその企業のブランドイメージを左右していると思いがちです。もちろんそれが責任感につながるから別に悪いことではないのですが。
しかし、いくら広告だけでブランドイメージを高めようと努力してもダメなんです。顧客がその企業と接する360°のあらゆるチャネルがブランディングの一部として機能していないと、微力か無力、悪くすると、実態とのギャップが大きくなりすぎてマイナス効果さえ生みだしかねません。いたずらにカッコよくすればいいというわけではないのです。
ブランディングはデザイナーの仕事なのか!?
前回なげかけて放置したこの問いです。このまま放置プレイしても面白いのですが、でも、ここまで読んでくれた方ならもうおわかりのはず。。。
デザイナーはブランディングの一部を担っているのです。たとえ一部でも、その全体像を把握しなければ、その一部の仕事で、的はずれなことをしかねません。そして、デザイナーもアートディレクターになり、大きな仕事をするようになると、ブランディングの全体像を支えることも仕事の中に入ってくる可能性が十分あります。
たとえ駆け出しのデザイナーであれ、より高くより広い視野で見て、このハガキ1枚、パンフレット1冊が、何を担っているかに思いをはせたとき、より正確なコンセプトが立てられるはずなのですから。
今日はえらく真面目なこと言ったなー(* ̄ー ̄*)ニヤリッ
※ちなみに、今日の写真(阪急百貨店 うめだ本店)とてもきれいでしょう?大阪 at Night ブログ - 大阪の夜景と都市風景探訪 - さん(リンクはこちら)にお借りしました。素敵な写真や動画がありますので、ぜひ一度ごらんくださいねー。
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| デザインの基本(考え方編) | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑