C.IのV.IのB.Iって、何!?風の谷のナウシカ的なこと?←ちゃうわ、ボケ。
前回は、C.Iの解説と、その中のビジュアルデザインに関する部分、V.Iについて説明しました。今回もその延長で、B.Iほかを紹介します。
C.IとV.Iのほかに、まだB.Iがあるんですか? あるんです。 B.I・・・、ビックリ・アイデンティティーですか? ちゃうわ!意味わからんわ、なんやビックリの独自性って。 じゃあ、なんです?
B.Iは、ブランド・アイデンティティーです。コーポレート(企業の)アイデンティティーがあるのですから、ブランドのアイデンティティがあるのも、考えたら自然なことです。ブランドごとの独自性を明確にしようということですね。
いろんな業態で、ひとつの会社が、いくつも違うブランドを運用することは、珍しくありません。たとえばアパレルのオンワード樫山さんのHPを見てみると、冒頭の画像のように、たくさんのブランドを分けて運用しています。それぞれのブランドに違うコンセプトを立て、ロゴデザインを変えて、違う個性を打ち出しています。
となると、C.Iの中にV.Iはあるとは言えるけど、V.Iの中にB.Iがあるとは言いにくいのはお分かりかと思います。ブランドごとに違うロゴ、違うキーカラー、違うブランドイメージをつくるわけですから、B.Iの中にブランドのV.Iがあるというほうが実情に近いのです。
しかしそれも絶対ではありません。もしある会社がたくさんのブランドを持っているけど、いずれのブランドも会社のV.Iを踏襲している、言い方を変えると、基本は会社のV.Iにしたがっているとしましょう。すると、B.Iは一応あるけど、V.Iには大きな差はない、というケースも考えられます。
また、シャネルやグッチのようなインターナショナルブランドは、B.Iが最上位にある状態とも言えます。
つまり、「C.IのV.IのB.I」と語るときに、スケールが大きい方から小さい方へ縮小しているとイメージするのは常に正しいわけではないことがわかります。「C.IのV.IのB.I」という順番になる場合もあるし、B.Iが最上位の場合もあるということです。風の谷のナウシカが、風のナウシカの谷になったり、谷のナウシカになったりする場合もあるということです。←はい!?∑(゚ω゚ノ)ノ
B.Iと同じ発想で、S.I(Shop Identity=ショップ・アイデンティティー)なる言葉もありますが、もう説明は不要でしょう。
M.IとB.IとV.I
さて、ここでめんどうくさい情報があります。それは、Wikipediaにも出ていますが、C.Iを下記のような3つの構成に分けて語られることがあるのです。
この構成の分け方は、C.I活動のステージを順番に表しているとも言えます。つまり、本来の意味のC.I活動を目指すのであれば、「ロゴだけ変えても何にもなりませんよ」という厳しい事実を教えてくれているのです。
お店やブランドのロゴを変更したい、リニューアルしたいという店長さんや社長さんがいても、それは中身が変わった結果のロゴリニューアルだという順番を認識している人は限られています。
むしろ、中身はそんなに変わっていないけど、ロゴを変えたら良くなるんじゃないかというイメージ改善だけに期待しているケースが多いのです。でも、それでは大きな結果は得られません。従来の事業と五十歩百歩でしょう。
理念の統一
本来のC.I活動の一環としてのロゴリニューアルであれば、まず社長が大きな決断をして事業方針の変更や、新しい方向性の打ち出しをしているはずです。その理念を文章化します。組織全体の社訓やスローガン、行動指針などを、その理念に収斂させます。
行動の統一
新しい理念を文章化したら、それを行動に移します。従来ならやらなかったことを実施し、新しい事業や商品開発へ乗り出し、理念が口だけでないことを内外に示します。組織編成や人事にも反映し社内へも浸透させます。有言実行というわけです。
視覚の統一
そして、最後に、その理念と行動の実態を、内外に示すためのV.I(ビジュアル・アイデンティティー)の統一となります。このステージでやっとグラフィックデザイナーの役割となります。
デザイナーとして、企業のロゴデザインをリニューアルする仕事に携わるなら、M.IやB.Iを取材し、理解して、それを表現するV.Iをデザインする、ということになります。
B.Iが2つある!
ここまでくると、すぐわかるように、B.Iというと、ブランド・アイデンティティーと、ビヘイビア・アイデンティティーのどっちなんだとなります。それはもうあきらめてください。話の脈絡でどちらのことを話しているのか判断するしかありません。気をつけましょうね!
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
しかしそれも絶対ではありません。もしある会社がたくさんのブランドを持っているけど、いずれのブランドも会社のV.Iを踏襲している、言い方を変えると、基本は会社のV.Iにしたがっているとしましょう。すると、B.Iは一応あるけど、V.Iには大きな差はない、というケースも考えられます。
また、シャネルやグッチのようなインターナショナルブランドは、B.Iが最上位にある状態とも言えます。
つまり、「C.IのV.IのB.I」と語るときに、スケールが大きい方から小さい方へ縮小しているとイメージするのは常に正しいわけではないことがわかります。「C.IのV.IのB.I」という順番になる場合もあるし、B.Iが最上位の場合もあるということです。風の谷のナウシカが、風のナウシカの谷になったり、谷のナウシカになったりする場合もあるということです。←はい!?∑(゚ω゚ノ)ノ
B.Iと同じ発想で、S.I(Shop Identity=ショップ・アイデンティティー)なる言葉もありますが、もう説明は不要でしょう。
M.IとB.IとV.I
さて、ここでめんどうくさい情報があります。それは、Wikipediaにも出ていますが、C.Iを下記のような3つの構成に分けて語られることがあるのです。
CI は、3つの要素により構成される。
MI:マインド・アイデンティティ (Mind Identity) -------------- 理念の統一
BI:ビヘイビア・アイデンティティ (Behavior Identity) ------ 行動の統一
VI:ビジュアル・アイデンティティ (Visual Identity) ---------- 視覚の統一
(Wikipedia)
(Wikipedia)
この構成の分け方は、C.I活動のステージを順番に表しているとも言えます。つまり、本来の意味のC.I活動を目指すのであれば、「ロゴだけ変えても何にもなりませんよ」という厳しい事実を教えてくれているのです。
お店やブランドのロゴを変更したい、リニューアルしたいという店長さんや社長さんがいても、それは中身が変わった結果のロゴリニューアルだという順番を認識している人は限られています。
むしろ、中身はそんなに変わっていないけど、ロゴを変えたら良くなるんじゃないかというイメージ改善だけに期待しているケースが多いのです。でも、それでは大きな結果は得られません。従来の事業と五十歩百歩でしょう。
理念の統一
本来のC.I活動の一環としてのロゴリニューアルであれば、まず社長が大きな決断をして事業方針の変更や、新しい方向性の打ち出しをしているはずです。その理念を文章化します。組織全体の社訓やスローガン、行動指針などを、その理念に収斂させます。
行動の統一
新しい理念を文章化したら、それを行動に移します。従来ならやらなかったことを実施し、新しい事業や商品開発へ乗り出し、理念が口だけでないことを内外に示します。組織編成や人事にも反映し社内へも浸透させます。有言実行というわけです。
視覚の統一
そして、最後に、その理念と行動の実態を、内外に示すためのV.I(ビジュアル・アイデンティティー)の統一となります。このステージでやっとグラフィックデザイナーの役割となります。
デザイナーとして、企業のロゴデザインをリニューアルする仕事に携わるなら、M.IやB.Iを取材し、理解して、それを表現するV.Iをデザインする、ということになります。
B.Iが2つある!
ここまでくると、すぐわかるように、B.Iというと、ブランド・アイデンティティーと、ビヘイビア・アイデンティティーのどっちなんだとなります。それはもうあきらめてください。話の脈絡でどちらのことを話しているのか判断するしかありません。気をつけましょうね!
いつもクリックありがとうございます!
↓FC2ブログランキング、にほんブログ村、人気ランキングに参加しました。
それぞれ1クリックしてくださるとデザオとっても嬉しいですオー!よろしくお願いします!


にほんブログ村

デザイン・アート ブログランキングへ
スポンサーサイト
| デザインの基本(考え方編) | 15:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑