(1) 意思をあきらかにして → コンセプト(を明確にして)① 着想、思いつき、思い立つ、ひらめき
② 目的、目標、狙い、ゴール、到達点、意図
③ 理由、根拠一般的には design の意訳の中で、もっとも無視されたり、軽視されたりする(1)ですが、とても重要です。たとえば、映画「生きてこそ」のように、飛行機が雪山に不時着して生存者がいる状況を想像してみましょう。誰かリーダーシップのある人が、「捜索隊が見つけやすいように、何とかして私たちがここに不時着していることを伝えなくては!」と思い立ちます。
それが、1人の頭の中で起こったときには、「着想、思いつき、思い立つ、ひらめき」ですが、ほかの生存者たちに呼びかけ、「そうしよう、そうしよう」と同意を得ると、「目的、目標、狙い、ゴール、到達点、構想、意図」となります。同じことを、(2)や(3)の段階から振り返って、「なぜそういうことをしているの?」と問われれば、「理由、根拠」となります。
(2) 計画・設計して → プラン(を練り)計画、構想、戦略、設計図、青写真、シナリオプランニングの段階です。さきほどの状況設定では、「捜索隊にわかるようにしなければ」という狙いが共有されたので、次にその方法を考えます。「物を燃やして、煙を立てればどうか?」「そこにある白い雪原に、大きなSOSをつくろう!」「いや燃やせるものはほとんどない」「SOSは雪が降れば隠れてしまう」など様々な意見がでます。結果的には、「雪が振るとどちらにせよ視界が悪いので発見は難しい」と判断、晴れている今のうちにSOSを作ることになりました。
(3) 図や形として表現する → 表現(して伝える)① 図案にする、意匠にする、形にする、制作する、絵を描く、彫る、装飾する
② 実施する、実行する、動かしてみる、具体化させるプランニングが終わると、実行段階です。デザインの仕事であれば、何のデザインであれ、実際の図案、意匠など、具体的で実在するカタチにして、表現する段階です。
この段階で初めて、頭の中の段階(1)コンセプト(2)プランから、現実へと移行し、現実の壁にもぶち当たります。実行者が上手くやるかどうか(習熟度・経験値)、良い道具・材料があるかどうか(経済的・技術的・状況的)などの条件をはじめ、想定外の問題が発生する可能性もあります。
飛行機の残骸を並べてSOSをつくりだし(表現し)ましたが、誰かが「この文字はちょっと小さすぎるのではないか?もっと大きな文字にしないと!」と言い出したり、「飛行機の白い部分では雪の中で目立たない、黒やカラフルな部分を並べないと!」とか、「強風でも飛ばされないようにしないと!」などと言ったり、やっているうちにいろんな問題に気付き、改善が施されます。
これがデザイナーという職業の人にとっての design であれば、「①図案にする、意匠にする・・・」で納得できるでしょう。しかし、キャリアデザイン、都市デザイン、などの design であれば、その意味は(2)の「設計・計画」が中心的です。つまり、その場合の(3)は、本人が計画どおりのキャリアパスを歩んでいく(キャリアデザインの実践)や、都市が計画にそって発展していく(都市デザインの実現)が、表現の段階になるわけですね。
さぁ、3ステップを、デザインの現場で普通に使うシンプルな言葉にしました。
「コンセプト → プラン → 表現」おごそかさは減りましたが、かなりわかりやすくなったんじゃーないですか?これなら、忘れにくいですよね?ある種の公式のようにも見えます。あとは、面接でもなんでも、自分が人に説明しやすいように、フレーズ化しておきましょう!
Q:デザインってどういうこと?(例)A:「コンセプトを持って、計画し、表現することです。」
(例)A:「狙いを確認した上で、設計図を描き、実際に形作ることです。」
(例)A:「ゴールに向けて、計画して、形にする、この3つのステップです。」などなど、自分の仕事に応じて言い方をアレンジするといいと思います。
よっしゃ~っ!これでスッキリ。デザインの意味、了解です!
(デ)いや、ちょっと待ってください。この話、まだ続きがあるんです・・・。
ええっ!まだあるんですか?終わったみたいに見えますけど?
(デ)い、いや、確かにデザインの意味の探求は終わったんですけど、実は、世間様との行き違いという重要な問題がありまして・・・・。
ほんとですかー。まだやりますぅ?(長ぇな・・・)
(デ)ご、ごめんなさい。。。
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